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降雨時のアゲハチョウの幼虫

2019-07-13 05:39:01 | 昆虫/虫
昨日は昼間、結構な雨でした。

アゲハの幼虫は葉の表にいることが多いので、雨の影響をもろに受けます。
雨が降っているとき、幼虫たちはどうしているのか気になりませんか。

濡れない場所に移動すればいいと思うのは人間が上から俯瞰してみているからで
当事者にとってはどこが濡れないのか、どこに移動すればいいのか分かる由もない。

ある程度大きくなると水を嫌がって上半身を少し持ち上げたりしているようですが、
若齢幼虫は表面張力の影響もあって水にまとわりつかれています。


大丈夫なのでしょうか。

昆虫は消化系、消化器官は持っているが、循環系はないに等しい。
つまり心臓も血管もなく、体液が全身に充満している。
拍動している虫など見たことがないでしょう。

呼吸は体側にある気門から取り入れ、体内で直接酸素を取り込む。
ハチやセミなど腹部を伸縮させることで意識的に空気を取り入れている昆虫もいるが、
心臓の拍動とは異なる。

幼虫は基本自然吸気/排気なので、気門が全部ふさがれれば死ぬ。
気門は胸と腹の体側にあるらしいから、腹が水につかっても胸を持ち上げていれば、
ある程度の酸素は確保できるものと思われる。

しかし、上記のように体側が完全に水に覆われてしまうとだめかもしれない。
ティッシュで周りの水を吸い上げたが、雨が降り続いていたので効果は薄かったかもしれない。

葉っぱが垂れ下がっていたり、斜めだったり、他の葉の陰で雨の当たる量が少なかったり、
葉がさほど水をためる形状になっていなかったり、水の少ない場所にいた幼虫は助かるだろう。


雨が上がれば急速に葉の上の水たまりは解消して助かる。


水につかったままでどのぐらい生きられるのかは定かでない。
特に幼虫は活動もあまり活発でなく、こちらから見れば「食っちゃ寝」状態で
寝ている間はあまり酸素は消費しないのかもしれない。

そんな中、雨にもかかわらずと言うか、雨だからこそ残っているというか、
脱皮の跡が多く見られた。

脱皮直後から皮を食べてしまった後。

頭(矢印)は食べない。固いのか、目の部分が食べられないのか。

脱皮した皮だけ残っているものもあった。


たまたま食べなかったのか、脱皮直後に災難に遭ったか。





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