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映画「身代わり忠臣蔵」@ユナイテッドシネマ豊洲(2024/2/16)

2024-02-17 09:45:53 | 映画感想
映画「身代わり忠臣蔵」
2024/2/16、ユナイテッドシネマ豊洲、5番スクリーン、E列。

2週目とはいえ、5番スクリーンは70名とキャパの一番少ないスクリーンの一つ。
それでも金曜初回上映には10人以上入っていたからまあまあなのかも。



ムロツヨシ。永山瑛太、川口春奈、柄本明、北村一樹、林遣都。



時代は元禄14年。
お布施乞いをしていた貧乏僧(ムロツヨシ)は、お犬様に吠えられて川へ転落。
たまたま釣りをしていた赤穂藩家老、大石内蔵助(永山瑛太)に助けられる。
大石は僧(大石には和尚と呼ばれる)に特産の塩飴入り印籠を渡す。

金に困った僧、孝証(=たかあき? ムロツヨシ、二役)は、兄の吉良上野介義央の屋敷を訪ねるが、
金は貰えず、馬小屋で寝泊まりさせられる。

おりしも、朝廷への直視をも変える「勅答の儀」が開かれたが、指南役の上野介は饗応役である赤穂藩主、
浅野内匠頭長矩(尾上右近)に対する嫌がらせ(ほとんど指南しない)の度が過ぎて、江戸城内松の廊下で
額と背中を切りつけられる。

浅野内匠頭は、将軍、徳川綱吉(北村一樹)の指示により、即日切腹となる。
上野介にはくれぐれも怒りを見せぬように諭していた内蔵助は、主君の訃報に愕然とした。

一方の上野介は思ったより背中の傷が深く寝た切り。
吉良家家老の斎藤宮内(林遣都)は孝証が上野介に瓜二つであることから、金で釣って代役にしてごまかすことに。
背中の傷は武士にとって不名誉な逃げ傷とされ、孝証(身代わり上野介)は柳沢に死んだらお家取り潰しと言われる。
しかし、結局上野介は死んでしまい、孝証はほとぼりが冷めるまで、上野介を続けることになった。

上野介として暮らしていくうちに上野介の過去の悪行に辟易した孝証は、

お家取り潰しの沙汰に対し、内蔵助は、何度も嘆願書を出したが、老中の柳沢吉保(柄本明)に握りつぶされる。
別の主君に再雇用される見込みのない下級武士を中心に「仇討ち」への熱意は高まり、世間もそれを煽る。
綱吉は吉良屋敷を隅田川の東、本所へ追いやり、事実上討ち入りしやすい雰囲気を作る。

孝証と内蔵助は親交を深めるが、自分を討ち取らせようと考える。
果たしてその結末は・・・・



設定は面白いが、演出、演技がコメディ寄りすぎ。
時代考証や正確な所作を求めるものではないことは百も承知だが、TVの乗りか?

背中の傷がひどく寝た切りなのに、普通に仰向けで寝かせては傷に触るだろ。
そこは何とかしてほしかった。

ナレーションは子供だと思ったが、森七菜だったと聞いてびっくり。





同名小説の実写映画化。
小説やコミックの映画化では、原作と映画のコンセプトの違いが問題になっている昨今。
今作は問題なかったのか気になってしまう。
原作にない登場人物や展開などは許されると思うし、原作は原作、映画は映画だとも思うが、
原作者が本当に言いたいことと、脚本での扱いの差は如何ともしがたい。

原作者がくそ映画だったとこき下ろしたが、映画の受けはよく続編が作られたものもあるし、
原作者が映像化の許可を出すんじゃなかったとまで言った作品も聞いたことがある。

一方で監督の思うように作って欲しいと言う原作者もいれば、映画を大絶賛する原作者もいる。
そもそも映像化を意識して書く作家もいるらしい。
とにかく、原作ありのものは難しいのかも。
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