秋田県横手市増田町 千葉建築のブログ

秋田県の県南、横手市増田町の工務店、(有)千葉建築のブログです。
よろしくお願いいたします。

感謝祭

2010-11-25 11:42:30 | こよみ
11月25日(旧暦10月20日 六白 大安 己卯)


おはようございます。横手市増田町の工務店、千葉建築です。


今日は晴れて、午前中は青空となっています。

この時期の太陽の光は気持ちがよく、感謝すら感じさせます。

週末からは天候が崩れてしまう予報ですので、雨対策をしっかりと取っていきたいと思います。


おととい23日は、勤労感謝の日で祝日でした。

日本の歴史では、石器時代から縄文時代には狩猟や採取といったものが行われ、弥生時代には稲作による農耕が始まりました。

現代を含むここ50年以外の時代は食料は豊富ではなく、その時代の人々にとっては自分たちが食料を得ることで、生きていけることに対する「感謝」の気持ちが今よりも強かったと思っています。

収穫が行われ、終わった時期などには、土地や神さまに対する「感謝」を、「祭り」を行うことで表し、その名残が現代まで続いていると思います。


さて、太平洋を挟んで隣の国となっているアメリカ合衆国では、今日は「感謝祭」の祝日に当たっています。

英語では、「Thanksgiving Day(サンクスギビングデー)」となっているこの祝日は、毎年11月の第4木曜日となっています。

アメリカの北の隣国カナダでも感謝祭がありますが、カナダでは10月の第2月曜日になっているそうです。

感謝祭の料理としては、七面鳥が有名です。


今から400年ほど前、日本では大坂夏の陣が終わって徳川幕府の力が磐石となっていった時代に、イギリスの南西部にあるプリマスという港町から、一隻の船が新大陸へ向けて出港しました。

102人の乗客と40人ほどの乗員を乗せたこの船の名は、「メイフラワー号」といい、乗客は「清教徒」と呼ばれるキリスト教の一派の人々でした。


それより前の時代、イギリスにおいては教皇を頂点にしたカトリック教会から離れ、イギリス国王を頂点とした「イギリス国教会」が成立しました。

イギリス国教会が成立した時代には、絶大な権勢を誇っていたカトリック教会から、ルターやカルバンを代表として宗教改革を行う動きが出てきて、それらはプロテスタントと呼ばれる一派を形成していきました。

イギリス国教会内においても、カルバンに習って宗教改革を進めていくべきと訴える人々(清教徒)が出てきました。


ここで、あくまで国教内に属したまま宗教改革を進めるグループと、国教会から離れて宗教改革を進めようとするグループ(分離派)がうまれ、両者は対立し、分離派は弾圧を受けました。

分離派は弾圧から逃れ、自由を得るために新大陸を目指しました。

アメリカを目指した清教徒たちは、「ピルグリム・ファーザーズ」と呼ばれました。


1620年9月に出港してから、3ヶ月以上に及ぶ過酷な船旅を経て、アメリカのマサチューセッツ州ボストン近郊にたどり着きました。

すでにアメリカでは、コロンブスによる新大陸「発見」以降、ヨーロッパ各国による植民が始まっていましたが、ピルグリム・ファーザーズの植民地(プリマス植民地)は、すでにつくられていたジェームズタウンなどとともに、アメリカにおけるイギリス植民地のさきがけとなりました。

現在でも、ボストンのあるマサチューセッツ州、コネチカット州、ニューハンプシャー州、バーモント州、メーン州、ロードアイランド州の6つの州は「ニューイングランド」という地方として、その名残を残しています。


入植したピルグリム・ファーザーズたちには、最初の冬で半数近くの方が亡くなるという、船旅以上の過酷な運命が待ち受けていました。

近隣のインディアンに助けられ、街を作っていった彼らは、翌年の秋には最初の収穫を迎えることになりました。

収穫は豊作となり、助けられたインディアンも呼んで大きな収穫祭が行われました。

これが、アメリカの感謝祭の始まりとされています。

しかしその後の歴史は、先住民のインディアンとの土地をめぐる対立、イギリスとフランスがアメリカ植民地をめぐる戦争へと続いていき、特に先住民にとっては虐殺と略奪という悲劇の始まりともなりました。

10月21日 コロンブス・デー



感謝祭も収穫を祝うことから、日本の勤労感謝の日の前身であった「新嘗祭」と似ている部分があります。

やはり土地や食べ物への感謝の気持ちというものは、世界各国どこにでもあるものだと思います。

感謝を忘れないことが重要ですが、感謝の気持ちが強すぎて食べる量を過ごしてしまうと、冬場が終わったときの体型が残念なものになってしまうかもしれません。

補助金やローンなどのご相談も承ります。
お問い合わせ先

有限会社 千葉建築

〒019-0701 秋田県横手市増田町増田字伊勢堂南6-4

電話 0182-45-2325 FAX  0182-45-2304
携帯 080-1837-5342

mail kchiba@poem.ocn.ne.jp

2010-11-24 12:15:58 | 建築日記
11月24日(旧暦10月19日 七赤 仏滅 戊寅)


おはようございます。横手市増田町の工務店、千葉建築です。


今朝はずいぶん冷え込んだように思えます。

雨が降らないことを願いたいと思います。


月曜を休んで、3連休または4連休とされた方もいらっしゃるかと思います。

おととい11月22日は、「いい夫婦の日」、昨日の23日は、「いい家族(フ[2]ァミ[3]リー)の日」「いい兄[2]さん[3]の日」「いい文[23]の日」というように、語呂合わせの記念日が続きました。

ちなみに今日は、「いい鰹節[24]の日」という日になっています。


木造建築においては、生きていた木を使うため、「節」とは縁があります。

節は、立ち木に生えていた枝が、幹に取り込まれていた跡となっており、良い木材製品をつくるためには、節をいかに少なくするかといった面で、林業業者による枝の管理が行われています。

節には、「生き節」と「死に節」があり、生き節は枝が生きていた状態で取り込まれたもの、死に節は枝が枯れた状態で取り込まれたもので、死に節は「抜け節」というように、加工時などでポロリと欠けてしまいます。


節の多さや大きさ、そして材料の丸みの無さなどによって、木材にはJAS(日本農林規格)によって「等級」が決められています。

「無節(むぶし)」「上小節(じょうこぶし)」「小節(こぶし)」といった節の数で決められるものと、節があっても丸みの無い「特一等」、特一等より少し丸みのある「一等」、丸みの大きい「二等」というものがあり、材料の3面が無節の「三方無節」、2面が上小節の「2方上小節」といったような呼び方がなされることがあります。

いわゆる「無節」となると、和室などの木目が見える造作材や柱などに用いられたりしますが、当然のごとく材料の値段も高くなります。


節があまりにも大きかったり、一箇所に集中しているものに関しては、材料が変形したりして強度が低下する恐れもあります。

しかし、使用場所や方法を工夫したり、隙間を接着剤などを使用して補強したりすることで、十分に使用に耐えうる知恵もさまざまあります。

また最近では、無垢のフローリング材や、部屋の腰壁や天井を板張りにしたりする方もおり、節も一つの「個性」を表しているものとして、とても良い雰囲気の部屋になったりもします。

木も生き物である以上、それを使用する家も生きていると言えるのかもしれません。

補助金やローンなどのご相談も承ります。
お問い合わせ先

有限会社 千葉建築

〒019-0701 秋田県横手市増田町増田字伊勢堂南6-4

電話 0182-45-2325 FAX  0182-45-2304
携帯 080-1837-5342

mail kchiba@poem.ocn.ne.jp

工場見学

2010-11-23 09:02:55 | 建築日記
11月23日(旧暦10月18日 八白 先負 丁丑)


おはようございます。横手市増田町の工務店、千葉建築です。


続いていた晴天が終わり、曇り空の朝となりました。

どんよりとした空を見ると、気分も落ち込むような感じもしますが、頑張っていきたいと思います。


今日は「勤労感謝の日」で祝日となります。

戦前では、「新嘗祭(にいなめさい)」という祝日となっており、皇室の祭儀となっていました。

時代は変わっていても、働くことの大切さと素晴らしさ、そしてこの世の中にある食料や商品、家財から民間・公共サービスなど、全てはそれに携わる人がいてこそ成り立っています。

感謝の気持ちを改めて感じる日としても、とても意義のある祝日だと思います。


さて、昨日は株式会社吉田産業横手支店さんの御好意により、宮城県大崎市の三本木にある、サッシ・建材メーカーのYKKAP株式会社東北事業所へと工場見学へと行ってまいりました。

弊社では特にサッシをよく利用しているご縁もあり、製造工程を一度見てみたいと思っていたこともあって、良い機会となりました。


営業所のほうでは、新製品の「APW300シリーズ」という樹脂サッシと、アルミ樹脂複合サッシの発表説明会も行われました。









このシリーズは、従来の同性能のサッシの製法を工夫して、断熱性や強度を落とさずに、枠の見込み寸法をスリム化してデザイン性を高めた点に特長がありました。


窓は建築用語で「開口部」と呼ばれ、外気の影響を最も受けやすい部分となっています。

建築基準法などの法律では、人が生活をしたり、仕事をしたりする部屋について、一定基準の明るさ(採光)を保つ必要があり、換気の点も考慮して窓の大きさが部屋の面積によって決まっていきます。

しかし、その大きさやガラスや窓枠の素材によっては、外気の暑さや寒さを室内に呼び込んでしまう結果となり、居心地といった点が犠牲になってしまいます。

さらに冬の場合、部屋で温められた空気には水蒸気が含まれており、窓が冷たいとその水蒸気が冷やされて、窓に水滴(結露)が発生してしまいます。


プラスチック樹脂は、アルミのみに比べると熱を伝えにくく、枠を樹脂に変えることで大きな効果があります。

さらに、ガラスを1枚ガラスからペアガラス(2枚のガラスの間に密閉された空気層をつくったもの)にしたものを組み合わせることで、窓の気密・断熱性能は大きく上昇していきます。

もう一つ言うと、夏場の強い西日などの日差しは、室内を熱くする原因となるため、ガラスに金属製の膜(フィルム)をコーティングしたLow-E(ロウイー)を室外側ガラスに用いることで、太陽光からの熱を反射して冷房効率を良くすることができます。

冬場、室内の暖房熱を逃さないためには、Low-Eを室内側ガラスに用いることで、断熱性能を上げることもできます。


玄関ドアもさまざまな新しい技術が使われており、鍵の開け閉めを携帯電話や電子ロックを使用するタイプもありました。










一通り商品を見たところで、いよいよ工場内へと案内されました。






環境や安全に関して、細心の配慮がなされていることがうかがえ、排水を処理する浄化設備には鯉が生息していました。


製造にかんしては、アルミ部材の加工と内装木製建具の工程を見ることができました。

残念ながら工場内部の写真撮影はお断りされてしまいました。



アルミ加工の見学は、原材料となるアルミとマグネシウム・シリコンなどを混ぜ合わせ、機械に通して60mほどの部品を作り出していました。

加工してすぐのアルミはとてもやわらかく、手で飴のように曲がってしまうほどでした。

熱処理などを加えることで、強度が増し、サッシの枠やビルなどのアルミ建材に用いられることになるそうです。


木製建具は、製造と企画部門が一緒になっており、使用に耐えうる強度を持っているかの実験も行われていました。

さまざまな室内環境を考慮して、温度や湿度による建具の「反り」をチェックする実験機械も見ることができました。

組み立てロボットと人間のチェックによって、品質が一定に保たれていることがわかり、施工に携わる側としても安心できる製造工程でした。


こうした「つくる現場」を見ることは、最終的にそれを使うお客様にとってもとても大切なことだと思います。

これからもこうした機会があれば、積極的に参加していきたいと思います。

補助金やローンなどのご相談も承ります。
お問い合わせ先

有限会社 千葉建築

〒019-0701 秋田県横手市増田町増田字伊勢堂南6-4

電話 0182-45-2325 FAX  0182-45-2304
携帯 080-1837-5342

mail kchiba@poem.ocn.ne.jp

小雪

2010-11-22 07:23:02 | 建築日記
11月22日(旧暦10月17日 九紫 友引 丙子)


おはようございます。横手市増田町の工務店、千葉建築です。


今日も気持ちの良い朝となりました。

今日から二十四節気の「小雪」となりますが、しばらくは雪を見ることはなさそうです。

ただし、鳥海山の頂などは、すでに白くなっており、冬の風景も感じることが出来ています。


今日はこれより、仙台方面へ出張となります。

気をつけて行ってきたいと思います。


補助金やローンなどのご相談も承ります。
お問い合わせ先

有限会社 千葉建築

〒019-0701 秋田県横手市増田町増田字伊勢堂南6-4

電話 0182-45-2325 FAX  0182-45-2304
携帯 080-1837-5342

mail kchiba@poem.ocn.ne.jp

テレビとインターネット

2010-11-21 11:25:38 | 自然と科学
11月21日(旧暦10月16日 一白 先勝 乙亥)


おはようございます。横手市増田町の工務店、千葉建築です。


晴れやかな日曜の朝となりました。

昨日も触れたように、11月としては気持ちの良い日々が続いています。


今年の酷暑の原因は、長期的な海水温の上昇によるものだったらしいです。

東京大学大気海洋研究所が、スーパーコンピュータによって今年の夏を再現し、海水温の上昇が猛暑を後押ししたことが分析されました。

海水温の上昇によって、青森では名産のホタテの稚貝が深刻な影響を受けたりと、海産物に被害が出ています。

今年の冬はどういった冬になるのかは、実際にきてみないとわかりません。


日本が蜂の巣をつついたような騒ぎとなった、先日の尖閣諸島沖中国漁船衝突事故のビデオが、インターネットのyoutubeを通じて流出した事件がありました。

危機管理や情報管理の甘さが指摘される一方で、ビデオ公開を渋った政府首脳の失策を指摘する声もあります。

もう一方の視点では、テレビや新聞といった既存のメディアではなく、インターネットの動画サイトというものから情報が広まったという部分に着目すると、報道にたいするあり方も一つの転換点となってきたようにも思えます。

今日は奇しくも、「世界テレビデー」と「インターネット記念日」という日になっています。


テレビはイギリスで発明され、戦前のアメリカなどで大いに普及していきました。

日本では戦後の復興時とあわせて普及していき、大衆の娯楽として現在でも大きな部分を占めています。

来年からはアナログ放送が停波され、地上デジタル放送への以降が本格的に進むことになります。

地上デジタル放送によってデータ通信を介した情報が得られ、局地的な気象情報などを得られることが出来るようになりました。


一方、インターネットは、1969年にアメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校、スタンフォード研究所、カリフォルニア大学サンタバーバラ校、ユタ大学の4ヶ所が「ARPANET(アーパネット)」というネットワークで結ばれたことが始まりとされています。

ARPANETは、アメリカ国防総省の主導の下で設置され、有事の際の通信の確保を主目的として研究されていきました。

やがて民生利用が始まり、ルートサーバーを介して国際的な使用も行われるようになっていき、通信速度の加速度的な上昇によって、現在のインターネットの形となっていきました。


「電波法」という法律において、電波を通じて通信などをおこなう機器(テレビ、ラジオ、携帯電話、アマチュア無線など)には、それぞれ周波数が割り当てられ、公平かつ公共的に使用することが求められています。

NHKは公共放送であって、番組制作費などは視聴料を財源として行われています。

一方、民間放送(民放)は、制作費などは企業(スポンサー)CMなどの広告料収入によってまかなわれ、企業の商品の価格には宣伝広告費も含まれています。

とくに民放においては、番組を見る人が多い(=視聴率が良い)ほど、企業側が宣伝効果があるとみなし、逆に視聴者が少ないと広告価値がないと判断されてしまいます。

それが「視聴率至上主義」ともいえる番組構成となってしまい、たびたび問題となってきました。

最近では、インターネットのウェブサイトなどにおける広告を重視する企業も多くなり、宣伝広告費をそちらへ移行する面も多くなっています。

民放の地方局だけでなく、キー局と呼ばれるテレビ局の経営が悪化してきているのも、そういった広告料収入が低下したことも一因となっています。


テレビもインターネットのウェブサイトも、コンテンツ(内容)を以下に充実させるかが重要です。

テレビ局側も、インターネットで過去の番組を有料で視聴できるなどの方法もとるようになり、新たなビジネスとして展開しているところもあります。

しかし、そうした番組を違法にコピーして、無料で見られるようにされたりもしています。

とくに、ファイル交換ソフトを通じて、大規模なデータをネット上で得たりすることもでき、著作権といった点で両者はしばし衝突しています。


テレビや新聞などの報道のあり方に対する批判もあります。

どのテレビや新聞を見ても、同じような内容や論調がなされるケースがしばしばあります。

これは「記者クラブ」という、日本にしか見られない組織があるためで、他社が報道した記事を、自分の会社が報道していないということを避ける目的で成り立ちました。

これによって、各社は記事を公平に報道できるため、どのテレビや新聞を通じても情報が得られることが出来ます。

記者クラブは一種の閉鎖的な面を持っており、悪い言い方をすれば「談合」のようなものを行っているといえます。


また、先に述べたスポンサーや、利益を誘導されている団体のイメージが低下するようなニュースが報道されなかったり、取るに足らないことに対して揚げ足取りをするような報道を行うケースもしばしば見られ、最近ではその傾向がよりひどくなっているように見受けられます。

公共の電波を使用している以上、特にテレビにおいては公平で公正な報道をしてもらいたいと思っています。


一方、インターネットにおいても、使用する側のモラルが問われています。

情報だけでなく、商品といったものにも当てはまりますが、「それを利用するには、正しく対価を払う」ということがなされなければならないと思います。

先のファイル交換ソフトなどによる著作権の侵害や、ネット上での個人攻撃といった人権の侵害、プライバシーの侵害といったものが多く見受けられます。

時代が変わってきており、情報を与える側と受け取る側の距離は狭くなっています。

しかし、両者は常に生身の人間同士ということを、忘れることのないようにしたいと思います。


補助金やローンなどのご相談も承ります。
お問い合わせ先

有限会社 千葉建築

〒019-0701 秋田県横手市増田町増田字伊勢堂南6-4

電話 0182-45-2325 FAX  0182-45-2304
携帯 080-1837-5342

mail kchiba@poem.ocn.ne.jp