秋田県横手市増田町 千葉建築のブログ

秋田県の県南、横手市増田町の工務店、(有)千葉建築のブログです。
よろしくお願いいたします。

2011年夏のたらいこぎ

2011-08-20 11:47:10 | 横手市 増田町
8月20日(土曜 旧暦7月21日 二黒 先負 丁未)


おはようございます。横手市増田町の工務店、千葉建築です。

久しぶりの更新となってしまいました。


先日の豪雨以来、猛暑のピークは過ぎたかのように思われます。

あれだけけたたましかったセミの鳴き声も、この所少し弱くなったように思え、そろそろ宵闇には秋の虫たちの鳴き声が聞こえてくるような季節となっています。

お盆が過ぎると、秋田の朝晩は涼しくなり、短い夏の終わりにもの寂しさを感じさせる気分になります。


先日8月16日は、「全日本たらいこぎ選手権大会」が増田町の真人公園で行われました。

今年で第25回目となるこの大会は、例年各地から参加者が集まり、たらいにのって42.195メートルの距離を手でこぎ、そのタイムを競うというイベントとなっています。

毎年、メディアでもお盆の風物詩として取り上げられ、今年もはるばる大阪から取材に訪れた方もいらっしゃいました。








この大会の運営に関しては、「たらいこぎ実行委員会」という組織がその任を担っており、私の所属するよこて市商工会青年部(増田支所)と青年部OB、その商工会事務局が中心となっています。

それに加えて、横手市増田地域局といった行政と商工会女性部、JA増田と農業近代化ゼミナール、商工会青年部の十文字やカヌー協会などといった方々に助力を頂く形となっています。

ここ最近は、準備などは例年通りの形で行っていますが、地域の経済情勢や自治体の財政面を反映して、厳しい状態ながらも続いています。


今年年初の豪雪被害と、3月11日の東日本大震災などで、イベント自体の自粛も考えられましたが、こういった例年通りのイベントを今年も開催することで、地域の元気さといったものをアピールしていくことが必要ではないのか、といった意見もあり、今年も開催へ向けて準備を行ってきました。

今年は、大会実行委員長という大役を拝命し、諸先輩方や関係者の方々にアドバイスと協力を頂きながら、当日は事故や怪我のない形で無事に終了することができました。


私の「雨男」ぶりを証明するかのように、当日は朝から強い雨が降り、それからは晴れたり止んだりといった天候に恵まれましたが、そうした悪条件の中でも選手は大いに競い合い、地元の高校生ボランティアを含むスタッフが裏方として大会を支えました。

毎年大会MCとして、イベント実況を担当していただいている井川渉さんと大島貴志子さんも、選手としてたらいをこいでいただき、大会の盛り上げに一役かっていただきました。

この日はお盆開けの平日開催でしたので、出場選手枠は定員を下回っていましたが、当日に出場希望者が多く集まったこともあって、例年よりも若干参加者が少なかったものの、盛り上がり自体は大きかったと思っています。



競技終了後の閉会式に続いて、撤去作業もスムーズに終わり、真人公園にある真人温泉旅館さんでの慰労会となりました。

早朝からの準備、大雨が止んだ後の猛暑もあって、それぞれ疲労はたまっていましたが、この一日をともに過ごしてきた「仲間」同士の宴は、そういった疲れをどこかに追いやるほどの楽しいひと時となり、同時に今年もこの時期が終わったことに、一抹の寂寥感を覚えました。


わが増田町は人口8000人を超える程度の小さな街であり、全国でも少子高齢化の進んでいる秋田県にあって、例外なくそうした問題を抱えています。

私がまだ幼い頃の人口は、1万人を超えていたことを考えても、この地域が衰退化している現状というものを身にしみて感じています。

このままでは、おそらく私が還暦を迎える頃には、もっと厳しい状況となっているかもしれません。


そうした中でも、この地域で生活し、仕事をしている方々は多くいて、それぞれ一所懸命に日々を過ごしています。

また、この地域の持つ歴史的な魅力や、大地の恵みと生産者の努力によって生み出される農産物などといったものは、大いに誇りを持つべきものであると思っています。

そうした魅力を知り、またいろいろな方々と知り合って、さまざまな場で時間を共に過ごすことは、非常に刺激を受けるとともに、「仲間」とともに地域の一員として生活できることの素晴らしさを感じ、感謝の念を持ちながら日々を楽しく過ごすことができています。


春と夏のたらいこぎや、冬の梵天奉納、秋の「蔵の日」といったイベントは、まさにそういった素晴らしさを実感する場であると思っています。

今回のイベントも、そうした気持ちを心の底から感じることができました。


とは言えど、課題も多くあると思っています。

個人的な意見としては、もっと地元からイベントへの参加者が増えてくれることを願っており、またそれを実現するにはどうしたらよいかを考える必要があると思います。

また、運営に関する点についても、もっとよい方法があるのではないかとも思っています。


あらゆるイベントにも言えることかもしれませんが、これを毎年続けて開催していくことはとても難しく、努力が必要なことだと思っています。

もっと地元の方々にも認知していただき、増田という素晴らしい街に多くの人が興味を持ってくれることが、地域を盛り上げるための方策の一つであると思って、来年以降の事についても意見をぶつけていきたいと思います。


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