記述途中の記事が、操作ミスで投稿されてしまいました。こんな時皆さんはどうされますか?
ガックリ来ますが、お釈迦様は人間何度でも生まれ変われるとおっしゃっていますから、
気合を入れて再挑戦しましょう。
富士は晴れたり日本晴れ、勿論ここ郡山から富士山は見えませんが、今日は冬晴れの
心地よい一日でした。雪の消え残る川岸でアイ君といただく朝食は、シューベルトの曲「鱒」が
嫋やかに流れているような大気の中で楽しめました。彼が元気そうでなによりです。
ところで次の元号が「安久」であるとネットで噂されていますが本当ですかね?
昨今はこの種のデマが飛び交って困ってしまいます。もし「秘中の秘」であるこの事柄が
漏れたとするならば、誰もかもが脇の甘い人間になってしまって、疑心暗鬼が横行する
真(まこと)の無い日本に成り下がったということです。こんな日本に誰がしたのでしょう。
それはさておき、私の手元に昭和五十年刊の「日本語雑学百科」という本があります。多少
認知バイアスの掛ったものですが、作者が朝日新聞の編集局員ですから仕方のないことかも
しれません。
随筆風に書かれたそのひとつの項目に「元号の制定は是か否か」というものがあります。
天皇の称号から書き起こされているその文章はこう続けられます。
「慶応四年(明治元年)九月八日に詔により『一世一元』と定められてから、明治・大正・昭和
と時代を経て昭和二十二年に皇室典範が改正され(注、GHQの指示によりとは書いてない)、
元号規定がなくなってから慣習で昭和が使われてきたが、昭和四十五年から日一日と歳月が
更新されてきており、政府は天皇のご在位中に恐多いことだが、もしもの時のために『元号法』
の制定を検討するため内閣部会に『元号に関する小委員会』を設けた」
さらに、当時の世論調査の結果について、
「去る三月十八日に内閣広報室がまとめた世論結果では・・・」として中身を文章で書いていますが
長文ですので私が表にします。ここからが面白いのです。
[制定への回答] [理 由] (注)作者が投書欄等から抽出したものです。
①積極的賛成・・・57% 〇生活の一部だ。愛着がある。西暦はのっぺらぼうで味気ない。
②消極的賛成・・・23% 時代を想起するのに便利だ。つまり年寄りの郷愁だけではない。
③積極的反対・・・ 2% 〇一部の年寄りの感傷だ。戦争の匂いがする。
④消極的反対・・・12% 世界は皆西暦だ。元号が始まった中国でさえ西暦になった。
⑤不 明 ・・・ 3%
(注)賛成には当然 〇日本の歴史や文化の伝統であり貴重な記録である。
〇文芸や芸術を味わうのに不可欠な要素である。
としたものもあったのでしょうが省かれています。そしてこう結んでいるのです。
「要するに、理論的に訴える人は西暦に賛成、習慣や感情に訴える人は反対の傾向が強いようだ」
なんと、「西暦」という主語を使って回答の%数と賛成・反対を攪乱して入替える巧妙な手口です。
読んでいて気分が悪くなります。その頃は毛沢東信者の学生が大挙マスコミに入り込んだ時代でした。
あの時代の大学の空気を思い出します。ちなみに元号法が成立したのは昭和五十四年の六月でした。
いま世論調査をすればどんな結果が出るのでしょう。皆さんはどう思われますか? そこで一句。
< 千代の世に 神も仏と 初観音 > 放浪子
一月十八日(水) 午前快晴、午後にやや雲
アイ君と朝食、他の鳥も元気よし。
九州の友に電話、近況を知らせる。