みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

決戦特攻隊の記録

2017年10月19日 | 俳句日記

写真は、神風特別攻撃隊の第一陣、敷島
隊の指揮官関行男大尉の出撃前の姿だ。
御霊は、靖国神社においでになる。
靖国の例大祭は、明日まで催される。

平成十三年、私は秋田に旅をした。
その時、「血戦特攻隊の記録」をツバサ
広業(株)から頂いた。父が、海軍航空隊
の生き残りだった縁である。

これには、特攻作戦で戦死した2494名
の全隊員の詳報が記録されている。
桝谷健夫会長(ツバサ広業創業者)が50年
を掛けて蒐集された貴重な情報である。

ご自身も海軍の特攻隊員であった。
父は多くを語らなかったが、会長は事実
を遍く伝えることを鎮魂の真とされた。
資料蒐集の旅は鎮魂の旅であった。

写真、遺筆、県別の名簿に加え、米軍の
聴取記録、証言や特攻兵器の図、戦域等
までが資料館のように掲載されている。
隊員の想いを、全て代弁しているのだ。

私達が忘れてはならない事実がある。
日中戦争まで欧米人は、日本人をイエロ
ーモンキーと揶揄していた。
戦後、その言葉は死語となった。

仏の作家であり政治家であったアンドレ
マルロー氏は、特攻隊の英霊を讃えた。
ネットを検索してみれば良い。
それほど凄まじい愛国の至情であった。

人類の戦史に特別攻撃隊が遺した衝撃は
今日の外交、国際関係に多大の影響を与
えている。だから、誹謗する輩が出て来
るのだ。舐められてはいけない。

〈武士の 御霊に誓えし 秋季祭〉放浪子
季語・秋季祭(秋)

10月19日〔木〕晴れ
磐梯山には雪が降ったとか。
福島県出身の隊員は75柱、皆その雪を仰
ぎ、お育ちになった。
お陰で、私達は日本人であることを誇り
に生きてこれた。
私達が、誇りを忘れた時、子や孫は苦労
することになる。

【ツバサ広業株式会社】
〒010-0941
秋田市川尻町字大川反233-42
☎︎018-862-4495