みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

粗にして野だが、卑では無い。

2017年10月13日 | 俳句日記

第5代国鉄総裁石田礼助の写真である。
明治19年、静岡の漁師の家に生まれ、
一橋大学を卒業後三井物産に就職、世界
を周り、53歳で社長、55歳で退社。

その後、手腕を買われ産業省の外郭団体
のトップを歴任、敗戦と同時に公職追放
、復帰後昭和38年、67歳で総裁に就任。
「粗にして野だが卑では無い。宜しく」
と国鉄幹部を前に挨拶する。

城山三郎氏が、そのまま題名にして伝記
小説を書いた。
民進党から希望の党に雪崩れた候補者は
もう一度読み直して、襟を正しなさい。

総裁の報酬についてのエピソード。
「年間50億人の命を預かる職は金を貰っ
てやるべきでは無い。公職は奉仕すべき
もの、従って給与は返上する」と辞退。

さらに、
「一国の生活水準の高低は、運送力いか
んに掛かっていることを忘れるなかれ」
と訓示して国鉄の戦後再建に努めた。

退任後のエピソード。
6年間勤めたのち、73歳の高齢を理由に
総裁を辞任するが、功績を認められ勲一
等勲章を授与されるにあたり辞退する。

その時の弁「私は、粗野な山猿だ。猿が
勲章をぶら下げたら可笑しかろう」
現場を知り尽くして、任に当たった人の
爽やかさが滲む言葉だ。

頭でっかちの野卑な人間どもが野合して
議員バッチを胸に付けたら、この偉人は
なんとおっしゃるだろう。
我々有権者も心しなければならない。

〈爽やかに 生きた人あり 秋の風〉放浪子
季語・秋の風(秋)

10月13日〔金〕雨
自民党が圧勝しても、憲法を改正する迄
の時間はないかも知れない。
ただ、有事に対応する特別措置法の議決
は可能となる。
戦闘が長引くことは無いが、武装難民、
テロ、内乱、半島以外の周辺有事に備え
ることは出来る。
地方議員、党員・党友を総動員してでも
勝ちに行かなければ日本が危ない。