へなショボblog

ゲーム話が中心の日記です

RPG楽しい?

2006年12月10日 | ゲーム
金曜日放送の、日テレの『太田総理』という番組で、太田が最近怒ってる事として「今のゲーム」というのを挙げていた。
とにかく今のゲームは映像がリアルになりすぎて楽しめない、みたいな事を言っていた。
ファミコンのドラクエを例に挙げて、「昔のゲームは映像が荒くてキャラクターも小さいが、そのため広大な世界を冒険してるという感覚を味わえた。今のゲームはキャラクターが画面を占める割合が大きくて、逆に狭く感じるんだ」と。

あと、政治家の山本一太も「スト2は好きだけど最近は映像がリアルになりすぎて、本当に殴っているみたい」と。
それに対して金婆さんが「イマジネーションの入る余地が無い」と加え。太田も同意した。

このやり取りを聞くと、あたかも「ゲームの映像がリアルになるのは悪い事だ」と言ってるように見えるが、多分もっとゲームの本質的な事に対して苦言を呈してるんだろうなと俺は思う。
要するに、映像の進化は逆にゲームをつまらなくしてるんじゃねえの?って事。
グラフィックがいくら綺麗になっても、面白くなければ意味はない。
太田の言い分はともかくとして、最近のRPGがつまらないとは俺も思う。
個人的に、ゲーム機の進化と共につまらなくなったジャンルは、シューティングでも格ゲーでもなくRPGだなあと。

ファミコンのドラクエ1なんかはストーリーなんか無いようなものだったけど、純粋に楽しかったな。
新しい敵が出てくるだけでドキドキしたし、ダンジョン探索もドキドキものだった。
今のRPGはストーリーありきで、ゲームとして見た場合ホントに楽しいのかな?と。
ムービーばかり見せられてストーリーに感動して、それで「面白かった」というのも良いけど、何か違うんだよね。

それに今のRPGは主人公キャラクターに個性付けされすぎている。
主人公にはなるべく勝手に喋ってほしくないし、ボイス付なんてのも御免だ。
天外魔境のジライヤや卍丸は、ゲーム中でしゃばる事はなかったから良かったが。
まあ、それもタイトル次第って事になるんだろうけど。
例えばゼノサーガだったらシオンだけ何も喋らないのはオカシイし、ドラクエだったらやはり主人公は無個性であってほしい。

RPGには「アニメや映画を観る感覚でプレイするタイプ」と「自分が冒険してるような感覚で遊べるタイプ」の2つに分けられると思う。
別に前者を完全否定するわけじゃないが、今は前者のタイプしか出てないんじゃないの?
選択肢が無いんだよ。
まあ、今は後者みたいなタイプを望む人は、オンラインRPGに流れてるのかねえ。
俺は興味ないけど。
太田は多分、後者のタイプのようなRPGを望んでるんじゃないだろうか?
グラフィックがどうのこうのよりも、キャラや世界観がキッチリ提示されてしまってるのが不満なんだろうと。
太田は小説が好きだから、色々と想像を巡らせながら遊びたいんだろう。
まさに「イマジネーションの入る余地が無い」という感じか。

格闘ゲームについてはまあ、リアルになるのは良い事だと思うよ。
特にプロレスやK-1、ボクシングといったプロスポーツ物は、高性能化の恩恵を受けなきゃいけないソフトだ。
んでもね、格ゲーは言うほどリアルにはなってないよねえ。
まだまだマンガちっくだよ。