てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

流星ワゴン

2005年08月21日 | 読書
重松清さんの本。講談社文庫で読みました。

帯に「本の雑誌」年間1位とあったので、買いました。

仕事も家庭も崩壊して、生きる気力を失った38歳(かな?)の男(主人公)の前に、
一台の車が近づいた。
その車は数年前に事故を起こした車で、そのときに死んだ男と小学校2年の息子が乗っていた。
主人公は、その車に乗り、過去の重大な岐路となった日に戻る。
と、そこへ、なぜか主人公の父も現れる。しかも、主人公と同い年。


という話です。

父親と息子の物語ですね。

あとがきにもあるように、確かに女性(母)の記述は弱い。
っていうか、弱いという以前に、ありません。
主人公の妻は、母親っぽく描けそうなのに、それが全く無い。
この人は、母親じゃないです。

まあ、わからないものを下手に書くよりマシかな。

ただ、父親と息子として書かれたものは、親と子の物語として受け取ることも可能だと思いました。



それにしても、「本の雑誌」ってこういう話が好きですねぇ。。。
たしか、以前「消えた息子たち」(カード)も海外部門だかで1位だったような。
もう少し毛色の違った話が読みたいなぁ。
親子の話は、どうにも重すぎ。。。
自分が親ですからね、身につまされます。



さて、この本ですが、本当は旅行に持っていくつもりだったのが、
ついつい前日に読みきってしまいました。

さくさく読めて、面白いことは確かです。

おっと、電車の中とかじゃなくて、一人でゆっくり読んだほうがいいですよ。
ハンカチも用意してね。

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2 コメント

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カード (にゅきみ)
2005-08-22 12:27:47
今更ながら「エンダーのゲーム」を読みましたよ。

非常に面白かったです。

大人になってから読んで良かったと思ってます。

多感な頃なら影響されてました…

現在「エンダーズ・シャドウ」を読み中。

続けて読める幸せを感じてます。
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にゅきみさん (てくり)
2005-08-23 00:08:55
「エンダのゲーム」を書いたときは、

ビーンの物語を考えていなかったでしょうから、

「エンダーズ・シャドウ」を読むと、

あれっ?!っていうところがありますよねー。

それにしても、贅沢な読み方です。



今「エンダーのゲーム」ってことは

「死者の代弁者」も未読ですか。

エンダーシリーズでは一番面白いと思います。

味わいが、全然違いますけどね。



あ、関係ないけど、カードって文章が上手らしいんですよ。

だから、「エンダーのゲーム」を原書で読むのを、

英語多読の目標にしてます。

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