てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

万物理論

2005年08月17日 | 読書
イーガンの『万物理論』です。

表紙を見ると、原題は、DISTRESS。
あれ?万物理論じゃないじゃん?と思いました。

万物理論って、英語だと、セオリー・オブ・エブリシング。

日本語で、『万物理論』ってすごくカッコいい響きがあるけど、
英語だと散文的で冴えないなぁ、DISTRESSはいいけど。
私の勝手な思い込みですけどね。


と、そんなわけで、読み始めて。。。。

もう、1行目から最後まで、びゅんびゅん飛ばしますよー、イーガン先生。

すごいです。
アイディアの奔流です。

最初は、生物工学のアイディアを思いっきり広げた未来社会の描写。

ひえぇ~、ひえぇ~と、もう感嘆するしかありません。
もう、ここだけでも満足って思いました。

そうこうするうちに、『宇宙消失』と似たノリで、ちょっとミステリータッチで話が進んでいきます。

で、登場するのが、ひょっこりひょうたん島。

ここからは、生物工学から、物理学も話に加わります。

やっと万物理論の登場です。


万物理論って、普通にある理論なんですね。
なんか、統一場理論の先にある理論だそうで。

って、何がなんだか。
説明読んでも、ちんぷんかんぷん。

でも、なんだか『宇宙消失』でもなじみのある考え方とか出てきたりして、ついていけそうな気分。

っていうか、いつもだって、SFの説明を完全に理解しているわけじゃないし。
まあだいたいのところがわかれば、大丈夫。

2つのHというくだりも、なかなか興味深い。。。

『宇宙消失』より、面白かったです、私には。
アイディアてんこ盛りのバリバリハードSFなのに、
ふんわりとしたやさしい読後感は、主人公がぶきっちょだからかなぁ?
それとも謎の人物がかもし出す雰囲気だろうか?


あ、そうそう。

最初のところで、『汎性』っていうのが出てきたとき、ま、両性か無性だろうとわかったのですが、
『汎』っていう代名詞、名前だと誤解しちゃいました。
中国の人なんだーと。

汎性の汎って、駄洒落かい?!って思ってしまって。

はあ。。。。






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