三角関係

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09月13日(水)
身の回りの小道具 (10)
デジカメ・パソコン・プリンター
 
 デジカメの性能がよくなり,小型ながら1000万画素の解像度をもつというテレビの宣伝が聞こえてくる。何のことか初めはわからない。自分のもっているデジカメはカシオのQV100といって,買ったときには最先端だと思っていたのがだんだん影が薄くなったようだ。買い換えるつもりはない理由がある。

 後にカシオQV100でも30万画素あることがわかった。それはピクセルという単位を知ったときである。長方形の横×縦で点の総数が計算できる。撮った写真をビデオコードでパソコンテレビにビデオとして読み込む。キャプチャーして,名前をつけて保存する。bmpファイルとして保存されている。画像ソフトPixiaで開くと640×480の大きさで表示される。私のディスプレーは800×600にしてあるから,作業領域一杯になる。
 
640×480=307,200(30万画素)
この式がカメラを買い換えない理由になっている。この大きさでもWebで使うには大きすぎる。トリミングして使うことにするからこれでいい。サイズを縮小しても美しくはならない。ディスプレーの光点の間の距離は一定であるからだ。ところが,プリンターに目をやると, ディスプレーの画面より精細に印字するらしい。これまた古いepsonのPM-670Cという自分のプリンターを見ると標準で720dpiと書いてある。 1インチの長さつまり2.54cmの間を720個の点で打つ。これを640個としても,幅640ピクセルの写真は1インチにしかならない。せめて5インチの普通サイズの写真にするには5倍に薄めなくてはならない。ぼけた写真でプリンターから出てくる。

 きれいなプリントが出てくるわけがわかってきた。1000万画素のカメラなら横×縦が3648ピクセル×2736ピクセルの解像度を持つ。これをXGAのディスプレーパソコンに取り込むと3倍以上の画面になる。しかしこれをプリンターに出すと丁度いい大きさになる。つまり720dpiのプリンターでは5インチの幅になることが式でわかる。
3648÷720=5.0666
ただし,1行打つのに超時間がかかるだろう。互いにもちつもたれつということかな。
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お疲れのお寺さん

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09月12日(火)
故きを温めて新しきを知る (10)
供養する気持ち
 
 裏金作りの話題の次の話題には供養がいい。お寺さんにお経を読んでもらって,何某かのご仏前を渡す。終わってお寺さんを送り出すとき,表通りは車の列が信号の青待ちをしている。運転手は暇そうにきょろきょろしている。お寺さんの墨染めの衣に気づいてこちらの方に目を留める。お寺さんが自分の車の運転席に乗って発車するまで私と一緒に運転手みんなが見守ってくれる。ご近所の方も一人ぐらいは見守ってくれているだろう。このときが至福のときである

 やれやれ終わったという安堵感ではなく,あまり行われていないことをうちではやれるという満足感と金の使い方の3つのうち(「人様のために使う」・・・・徳を積む生活ができること)である。一方「人様の金を騙し取って自分のために使う」・・・・罪人生活,「自分のために稼いで自分のために使う」・・・・徳をつぶす生活。こんな風に道徳というものを科学的に捉えたものの考え方もある。
 今日はいつもになく声に張りがないのである。途中で声が消えそうになる。そのまま倒れてたいへんということになるのではという予感までした。朝8時から来ていただくには,その準備のため前日から生活を制御しなくてはならない。1日何軒かを廻って,同じお経を読む。月1回でも聞き飽きる文言なのに自分先頭に立って何千何万回とうたわなければならない。声が出せない理由も察せられる。

 お経が終わると,世間話なりお説教が始まるのが普通であるが,この方はそれが苦手らしく,天気の話だけしか発せられない。従って毎回こちらで話題を作って提供しているのが実態である。今日は秋篠宮家の親王様のお立場の話を出し,早くルールを確立しておかないと,物心つき始めてしまわれた愛子様のご養育に影響すると思うということで結んだ。
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裏金作りの報酬

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09月11日(月)
故きを温めて新しきを知る (9)
おやつは自分のお金で買う
 
 生前質素にしていたお年寄りが亡くなって,残された財産を調べてみるとまだ10年や20年は遊んでても食べていけるほどあったりする。これは想像であるがありえない話ではない。金をピッタリ使い切って死んでいくというのは難しい。金というものは自分の金でも使うことは難しい。なかなか使えないのが真実だと思う。毎日ニュースに上っている県庁の裏金作成問題も側面がよく似ている。

 報道から判断すると,職員が一丸となって裏金を貯めた。接待に使うことができる立場の者は上司の指示で動くのであるから仕事のひとつとでも思っているだろう。しかし,ほかに使うために保管を任された者は困っただろう。想像ができる。金が手元にあっても,自由に使えない。やり場に困ってごみといっしょに出してしまったという者もいる。金というものは使うことは難しい。
 その使えない理由は周りにいる者が見ているからである。見ていても正当なものに使う分には気が楽であるが,分不相応なものに使えば周りはだっまっていない。「そんな金どこにあったの」と非難が来る。ましてみんなの手を煩わして作った金を一人で使うことは憚る。最初からうまくいく計画ではなかった。大勢の者の中には必ず善意に満ちた者がいる。そこから不正は伝わる。この罪をどう償っていくのだろう。県民はどんな顔で県庁を訪れたらいいのだろう。刑務所に面会に行くようなものである。今回の裏金問題の報酬は県民からこういう目で見られてること以外にない。

 公務員の根性は「仕事はすべて皆様のために行うサービスである」と思い込んでいる。ボランティアという精神は公務員以外の者にしか生まれない。サービスには報酬がつくがボランティアには報酬がつかない。したがってすべての仕事はサービスだから,会議をやってもサービス,だからサービスをすれば報酬をもらって当たり前となる。会議が延びれば弁当がでても当たり前という感覚も育つ。それが今回の最初の動機であっただろう。きっぱりやめて,この根性を消すためにあえて,会費を庁内で徴収する。そしてその会費で会議に必要ならば飲み物・おやつを買う。自分の金で自分の飲食代をまかなう。こうして意識改革をすることが必要である。
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飲酒運転で追突事故

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09月10日(日)
町内ご近所でおこる話し (34)
慎重に運転すれば大丈夫と思ってしまう
 
 飲酒運転をしたことがないと云う男性は非常に少ないのではないか。法事などに車で出かけてのおときにビールが出る。主人から一杯ぐらいと勧められてついお言葉に甘えることは以前は常識?であった。最近では,世間の飲酒運転に対する法律遵守がかなり行き届き,自制する人が多くなってきた。

 飲酒運転をしたことがあると言う男性も非常に少ないのではないか。まして,飲酒運転したことをブログに書く人は皆無であろう。しかし,毎日飲酒運転による死亡事故が報道され,それが止まないのを見ていると,あえて自己の経験を語らなくてはと思ったからである。ただし,30数年前の追突事故の話である。今は車を捨てて20年になる。
 友人宅で飲んで,酔いが醒めたつもりの頃になって帰宅するため車を運転したときである。車の量は多く夜間であるから自然に慎重にならざるを得ない。信号が赤で数台とまっていたところへ自分がとまろうとした。ブレーキをゆっくり踏んで前の車の後ろに静かにつけようとした。そして,止まった。ここまでは問題がない。ところが次の瞬間,止まっているはずの前の車がバックしてくるではないか。どうして,後へ下がるのだと,思う間もなく,車と車がぶつかった。前の運転手が降りてきた。「酒を飲んでるんだろう。」とどなってきた。そのとき気がついた。

 酒を飲むと二人の自分が生まれる。理性の一人はブレーキを踏んだと思っている。酔っているもう一人は,ブレーキを80%しか踏んでいない。結果として,自分の車が止まらずに相手の車に追突したことになる。こういうずれが起きるのだということを知って欲しい。事故の経験のない人は自分は運転に自信があるから大丈夫だと思う。しかし,これだけ飲酒による事故が多いのは,「飲むと視力が落ち歩行者が見えなくなる。」「信号があっても見えなくなる。」「ブレーキを踏む指示が遅れる。」「ブレーキを踏む力が出てこない。」こういう原理がわかっていないからである。飲酒運転はいけないということを免許更新講習会で言っても無駄である。本当に法を守らせる気があるなら(犠牲者のご遺族はこの気持ちで一杯であろう。),飲んでいないときに飲むとこうなる例をたくさん提示するなり,ぶつかっても壊れない車を作って,飲んで運転する体験でもしてもらうことである。
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救命技能をもらう

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09月09日(土)
IT関連のカタカナ語と略語ABCに強くなるブログ (32)
バイスタンダーの責任
 
 消防署内の消防本部に119番でつながる。救急車お願いします。携帯電話では地域の特定ができないらしく,あわてて伝えるべく場所を言わないまま電話が切れてしまって一命を落としたこともあったらしい。しかし,携帯が便利になれば固定は解約してしまうことは必至であるし,救急が必要な場合は固定電話から遠い所のことが多い。こんな話が応急手当講習会であった。

 講習の内容は心肺蘇生法の実習と電気ショックを与える機械の使い方を経験してみることであった。心肺蘇生法の手順が長いのではじめての場合は各ステップを見てても覚えられない。2,3度目の経験のある方はスマートに進むのであるが私はマニュアルを見ながら,アドバイスを受けながらやるのであるが,それが全体の中のどの位置づけかもわからず,真似事で終わった。これでは本番で,助かる人もこんなバイスタンダー(居合わせた人)では助からない。
 電気ショックを与える機械は最近公共の施設で設置されるようになった。AEDという名前がついている(写真手前)。これは覚えておく必要がある。実物に触ってみると名前を覚えられる。これは心臓をはさんで2箇所にパッドを貼ると,コンピュータが心臓のリズムを調べ,停止のときは使うに及ばずという使用不要の音声アナウンスが初めから終わりまである。これが製作者のうたい文句であろうが,あわてているときは聞き取れず,初めてのときは”専門用語”が出てきてわからない。これが実感である。たとえば,テキストに書いてある。AED音声「ショックが必要です!充電中です。患者から離れてください。」充電とはどういうことなのか。常識ではこの文章がわからない。

 コンピュータが判断して電気ショックを行うか行わないか判断する。しかし講習では人形の実験体だからショックを行わないに決まっている。だから,上の音声は出てこない。だから尋ねるチャンスもない。実際は「循環のサインがありません。」という指示が出る。音声で”ジュンカン”と聞いて,すぐに血液の流れとわかる人は医療の専門家でないと何をいってるかこれもわからない。こういうギャップを埋めるのが講師なのだが,何回もやってる方だから,かえって説明不足になる。この歳になるとそういう足りない所がよくわかりるのはどうしてか。わかるべき事がわからず,わからなくてもいいことがわかる。帰りにもらった終了証には「救命技能を有することを認定します」と書いてある。えらいものをもらってしまった。
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類語辞典は必要です

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09月08日(金)
IT関連のカタカナ語と略語ABCに強くなるブログ (31)
インターネット博物館
 
 データベースの話をして,シソーラスの使いみちはあるのかないのかという疑問に答えず4稿目を終えたが,これは必要ということを証明したい。インターネット上の博物館や美術館を訪ねると背景に美しい画像や写真が動いたりする。どこに文化財や美術品があるのかわからない。大抵,催し物の案内やら交通アクセスが目立つだけである。

 よくよく調べてメニューをクリックして探して歩くと,研究という項目にぶつかる。その中にデータベースという言葉がでてきた。やっと目的地に着いた。その中の検索画面という案内をクリックして出てきたものが以下の画面である。これは「国立歴史民俗博物館」の検索画面である。

 何ともいい難い砂を噛むような気持ち。無味乾燥。我慢して見ていくと,順に「フリーワード検索」ボックス内に検索語をいれ検索ボタンを押してください。その下も同じく,資料名称,コレクション名称をいれ,検索ボタンを押してください。しかし入れるものがわからない。
 唯一の頼みは「検索語例」である。開いてみると,ひとつの資料のページのフィールド(項目)の言葉が出ている。
	【資料番号】        A-24
	【資料名称(漢字)】    朱印状
	【資料名称(カナ)】    フクゲンモケイ
	【コレクション名称(漢字)】中国古鏡
	【コレクション名称(カナ)】モノガタリ
	【指定】          国宝
	【数量】          27
	【法量】          13.30
	【材質】          土
	【実物・模造】       模造
	【尺度】          模1 : 1原
	【製作年代】        弥生時代
	【使用地】         村上遺跡
	【備考】          差出
ここから得られる助けは「朱印状」「古鏡」「弥生時代」「村上遺跡」の4語くらいである。これだけではイメージに合う「宝物」は発見できそうにない。

 シソーラスというのは同義語を集めたものである。普段その道に通じていなければ出てこない言葉の集大成である。博物館を見学するには言葉を用意して出かけなければ収穫はない。美術館もしかり。それぞれに合う用語の辞典がシソーラスである。必要性を感じている。 
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マイクを買おう

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09月07日(木)
身の回りの小道具 (9)
声の健康体操
 
 カラオケマイクはもっていないけれども手ぶらマイクを1年前から使っている。マイクというのは目には身近なものであるようだが,自分がマイクで声を発する経験をしたことは少ないようだ。私の周りに触りたがるわりに恥ずかしがってマイクをこっちに向けてしゃべれという輩が多い。

 使い方は簡単かと思って装着してみたが,頭からマイクが滑り落ちてしまう。1,2ヶ月そんな状態を続けておったが,あるときヒントを得て,金具のかぶり方が天地逆だった。その後は,安定した状態で動いても滑り落ちることはない。衆議院の補欠選挙でも鳩山議員がつけて走っておられたあのマイクである。(写真は肩にかけるスピーカーとマイク)
 声を出すということは神経症の方には良薬である。引きこもりも長い間しゃべらないと声が出なくなる。健康者でも運動不足になりがちな高齢者は特に家の中で声を出すといい。ただ出しているだけでは続かない。歌詞を見て歌うとか,歌謡番組を一緒に歌うとかする。なまの声よりいい声になるので気分は上々となる。

 「腕を磨く」はよく使う言葉である。「声を磨く」というのはあまり使わないが,磨いた方がいい人はいっぱいいると思う。声がよくなると自信もつくので,マイクの前で「ええー」ということばを連発することも少なくなる。「ええー」の多い放送大学の講師も是非,教授という尊厳を捨てて,家では発声練習をしてほしい。 
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こんな辞書誰が使うの

上段:投稿日 中段:カテゴリ 下段:サブテーマ ブログナンバー: 94
    
09月06日(水)
IT関連のカタカナ語と略語ABCに強くなるブログ (30)
シソーラスという言葉辞典
 データベースから検索するとき使うキーワードは頭の中で探さなければならない。例えば,Webサイトという超膨大なデータベースから可愛い犬を見つけたいとするとき,キーワードに「犬」を使っても出てくるサイトの数は何千万もある。猫でも同じように多い。こんなとき,始めの方に出てくるページを参照することになるが,犬にはいろいろな犬を含んでいるので「ペット」としての犬に絞って検索してみる。あるいは猫と一緒に出ている犬を検索してみる。

 こういう風に関連語を思いついてはキーワードにするとき,ペットや猫は犬に対して関連語,哺乳動物は広義語,小犬は狭義語という。上の数字はGoogleの検索結果のヒット数であるが,これだけの数のページが出てくるようなデータベースは全文検索といって,本文に出てくる用語を全部見つけ出し,その数を示しているだけであって,実際のページ数ではないし,目的の情報の数を示しているわけではない。犬の例は言葉の関係を説明するために示したもので,実際の博物館のデータベースから必要な資料が欲しいといった場合,多くは1件も見つからないといった方が当たっている。そのために,関連語,広義語,狭義語というものを使って検索する必要が出てくる。
 文化財のように現代にはない,どのように使っていたかわからないものを以前見たけれども思い出せない。イメージだけは覚えているといった場合,関連語などの言葉の一覧表があればキーワードを思い出せるかも知れない。あるいは,江戸時代の商人の帳場で使っていたノートのようなものがこの博物館にあるか調べたいとき,「ノート」以外の言葉で登録されているかもしれない。そんな時,ノートと関連する言葉が分かれば,検索できる。実は「あるんです」そういうものが作られています。これを「シソーラス」といって,データベース検索に便利なものが内外でできています。

 
 シソーラスとはひとつのディスクリプタに対して,英語,広義語(BT),狭義語(NT),関連語(RT)をならべ,さらにその用語がどのような枠組みをもっているか説明したもので,探したい概念を表すキーワードを簡単に見つけられるように工夫されている。出版数は少ないので15,000円はする。
犬 
  dog 
  BT 哺乳動物 
  NT 小犬 
  NT 子犬 
  NT 野良犬 
  NT 野犬 
  NT 山犬 
  NT 盲導犬 
  RT ペット 
  RT 猫 
  RT 小動物 
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キーワードのつけかた

上段:投稿日 中段:カテゴリ 下段:サブテーマ ブログナンバー: 93
    
09月05日(火)
IT関連のカタカナ語と略語ABCに強くなるブログ (29)
共通語を使わせる音頭とり
 
 データベースから検索するとき使うキーワードとはメタデータに使った各名前であるが,1年もたてば,表題の名称や提示資料名を忘れてしまうかもしれない。また自分ではこの表題が適当と思っても他の人は別の言葉で表現する可能性がある。他の言葉でも探し出せるようにしておくために,さらに言葉を用意してつけておく気配りが索引語といわれるものである。

 索引語は本の末尾につけあるあれであるが,安い新書本にはついてないので,その本を参考書や種本として,後で使おうとしてもできない。そんな本にはポストイット(付箋)を始めに読むときつけておかねば後の祭りである。読む前に索引があるかどうか確かめておくのが本の読み方の技術のひとつである。索引語はそれくらい重要な役割を担っている。
 索引語を自分で選んでつけるにも問題がある。他の人には役に立たないかもしれない。そのため,専門家の間では統制されたものと,地名や物品名のように自由なものと2種類を使うことになっている。前者をディスクリプタ(descriptor),後者をアイデンティファイヤ(identifyer)と呼んでいる。しかし,ディスクリプタをどこかで配布しているかというとそうではなく,その道の研究者が作ったものが出回っているというのが現状である。インターネット上で手に入れることはできない。実際に見てみると,特に変わったルールなどなく,常識的に選んであるから,言葉に長けた人ならば思いつく言葉ばかりである。この写真の属するカテゴリーを「郷土・歴史」とすれば,それを実際に以下に書き出してみるので納得いただけるものと思われる。

(グループ) 索引語
歴史資料 公文書,私文書,古文書,手紙,記録,古地図,資料保存,武器,本
年中行事 占い,祝詞,進行,歌,子守唄,民謡,花火,神酒
史跡 城,水路,用水,窯跡,遺跡,古墳,池,旧役所,家屋,田跡,堀,伽藍,梵鐘,庫裏,筏,運河,筧,宿場,街並み,輪中,戦場,寺神跡,碑,鉱山,鉄道,水道,郵便,考古
遺物 宝物,寺宝,神宝,神仏像,武器,民具
寺社 伽藍,塔,神事,社寺,民間行事,名刹
街道 巡礼街道,住還道,運搬道,塩の道,薬の道,道場道,道標
文化財 重文,国宝,古典,仏像,神像,県市町村指定,寺社宝,宝物庫,記念施設,民俗資料,茶華用具,石造物
産物 郷土料理,名物,刀,焼き物,水産物,地物,作物
偉人 造像,偉人,武人,文人,僧,神人,指導者
風習 民間風俗,迷信,タブー,呪い,御守り,地搗,魔除け
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データベースも恐くない

上段:投稿日 中段:カテゴリ 下段:サブテーマ ブログナンバー: 92
    
09月04日(月)
IT関連のカタカナ語と略語ABCに強くなるブログ (28)
メタデータ化のいざない
 
 もともとコンピュータはデータを入力して,内部で計算処理した後出力させる機械である。これがメインフレームとして大成し,この機能が小さなパソコンでもできるようになると,われわれ一般人は既存のソフトでアルバムの整理もするようになった。しかし,新たに写真を撮って保存するならば,活用を考えてデータベースの基本技術は身につけておくことが必要と考えるようになった。

 保存しておきたいものを原資料と呼ぶならば,それを紹介する二次資料をメタデータという。これを作ることがデータベースを構築することなのだ。前稿でも載せたこの写真のあるがままの状態(風景)が原資料ならば,メタデータはこれを説明する「奈良県橿原市」という場所,「歴史」という分類上の内容分類,「1940年」という駅が建築された時代または年,「教育」という利用分野,「畝傍駅」という表題名称,「プラットフォーム」という提示資料名。そして簡単な説明文をつけたものとこの写真のファイル名である。
 さてここで気になることは原資料とは何か。この駅のプラットフォームそのものなのか撮った写真なのかということである。たいていの方は前者をさして言うのであるが,われわれの目的は現在を保存するということだ。この駅舎がなくなればこの写真は重要な資料であり,原資料になる。だからこの写真のことをデジタルアーカイブという。

 こうしてたくさんのメタデータが集まると,今度はそれを取り出すためには,キーワードを使って検索できるようにしなくてはならない。たいていわれわれの今までの書類整理やアルバム整理というのは捨てるか残すかの整理で終わっていた。活用がいまいちであった。データベースの構築はこの活用までできる一連の作業が伴う。キーワードとはメタデータに使った各名前であるが,1年もたてば,表題の名称や提示資料名を忘れてしまうかもしれない。他の言葉でも探し出せるようにしておくために,さらに言葉を用意してつけておくところまでする。詳しいことは次回に書こうと思う。
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