Xupperであは、システム化対象の業務をプロセス(画面入力系プロセス、画面照会系プロセス、帳票出力系プロセス、バッチ更新系プロセス)として登録していきます。
(手作業系のプロセスというのものありますが、手作業系プロセスは除きます。)
基本的にはビジネスフロー図を記述しながら、プロセスを追加(作成)していくわけですが、そのプロセスがほぼ機能と考えられるわけです。
しかし、Xupperでは、プロセス名が異なれば、別プロセス(機能)という認識をします。
ということは、プロセス名をいいかげんに付けていると、機能分割もいいかげんになってしまうということにつながります。
ビジネスフロー図を作成する際に機能分割まで意識してプロセスを追加するといっても、現実には困難な作業かもしれません。
しかし、プロセス名のつけ方にちょっと気をつければ、ある程度粒度をあわせることができます。
例えば、得意先別売上一覧表、商品別売上一覧表、担当者別売上一覧表、地域別売上一覧表といった帳票が存在していたとします。
その場合は、得意先別とか商品別とか担当者別というものは付けないで、プロセス名は売上一覧表という名称にします。
プロセスとしては、売上一覧表として追加(定義)して、得意先別とか商品別、地域別というのはデバイスのビューとして定義するようにします。
また、ビジネスフロー図上は、プロセスの(外部)テキストを変更し、○○別ということを明記するようにします。
これは、プロセス名の後ろについても同様です。
受注入力(通常)、受注入力(直送)、受注入力(引き取り)というように受注のパターンが分けられたとしても、プロセスとしては受注入力と追加(定義)し、ビジネスフロー上のプロセスの(外部)テキストをそれぞれの名称に変更してきます。
当たり前の話ですが、プロセス名には固有名詞(A社用とか・・・)は付けないようにします。
仮に、新たにB社向けの取引が発生した場合、別プロセスにする必要がないにも関わらず、プロセスが追加(定義)されてしまうかもしれないからです。
帳票出力系プロセスについては、さまざまな記述方法が可能です。
①帳票出力系プロセスとして1プロセスで定義する。
②帳票出力系プロセスとバッチ更新系プロセスの2プロセスで定義する。
③帳票出力系プロセス及び画面照会系プロセス(出力指示)の2プロセスで定義する。
④帳票出力系プロセス、バッチ更新系プロセス及び画面照会系プロセス(出力指示)の3プロセスで定義する。
といった方法です。
これはこれで、ビジネスフロー図を定義する際には特に問題はないように見えます。
しかし、プロセス数から見積を実施するといった場合は、①と④では見積が3倍になってしまうという現象が発生します。
従って、帳票出力系プロセスについては、個別の画面や処理に分解するのではなく、帳票出力指示からデータの加工、帳票の出力までを含めて1プロセスとして定義することをお勧めします。
ビジネスフロー図上、出力指示画面や帳票を出力するために必要な処理を明示したいということであれば、多少、工夫が必要となります。
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