画面の入力項目を属性として定義するという作業について、具体的に説明します。例としては以下の受注入力画面を使用して説明します。(アンダーラインのある項目が入力項目です。)
【図1】受注入力画面レイアウト
画面レイアウト上の入力項目を各エンティティの属性として定義していくわけです。
■画面のヘッダ領域のからの属性定義
ヘッダ領域にある入力項目は”受注”エンティティの属性項目となります。
画面のヘッダーに存在する入力項目は、”受注日””得意先コード””取引区分””倉庫コード””納入日””注文No.”です。
この入力項目を”受注”エンティティの属性として定義します。
【図1】ヘッダー領域の属性定義ここで、注意することがあります。
一つは、システムで自動的に採番しているような項目で、これらの項目は出力項目になっていることがあります。
この画面の例でいえば、”受注番号”が該当します。この”受注番号”は、システムで自動採番しているため、出力項目として定義されていますが、本来は、受注データを登録する段階で決める(決まる)項目であるはずです。
このように、出力項目として定義されていても、その性質上入力項目として扱うべき項目もありますので、注意してください。二つ目の注意事項は、項目の名称に注意が必要となることこです。
例えば、画面上にには”得意先”とのみ表示されていますが、実際には”得意先コード”であったり、”納入日”となってるが実際には”納入予定日”であったりするケースです。
画面上にデータ項目を配置する場合も、レイアウトの都合上テキストを省略表示させたり、名称がそもそも画面上には表示されていないということもありますので、注意が必要です。■画面の明細領域のからの属性定義
明細領域にある項目は”受注明細”の属性項目ということになります。
画面の明細領域に存在する入力項目は、”選択”、”商品コード”、”税区分”、”受注数量”、”受注単価”です。
これらの入力項目を”受注明細”エンティティの属性として定義します。
【図2】明細領域の属性定義しかし、上記の入力項目のうち”選択”の項目は画面上で選択した行を識別するための項目で、エンティティの属性ではなく、操作上必要となる項目であるに過ぎませんので、エンティティの属性としては定義しません。
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