ビジネスフロー図は業務の運用を表現することを第一の目的としています。
ビジネス運営とは、適用業務を遂行する上で必要となる工程と、工程の実施手順、実施目的または実施要領をさしています。
適用業務システム全体を捉えて、細分化を行っていく場合に、サブシステムに分割するとう手法があります。サブシステムをさらに細分化し、機能分割を行い最終的に必要となるプログラムを導き出す手法ですが、システム運用を分析し、表現するという観点からは、あまり適切だとは思えません。
何が必要かのみに着目して機能分割を行った後、機能(プログラム)一覧表を作成しますが、その過程で分析した実施タイミングについて、その一覧表の機能名の横にサイクルという欄を設けて、随時、日次、月次などと記録するのみです。
結果的に、その内容はバッチ機能の処理タイミング以外はいずれも随時となります。
言葉どおりに随時に処理しても正しいアウトプットが得られないことから考えると、それは嘘を記述していることになります。
先行する業務におけるデータ入力、または入力済データからのアウトプット、さらにそのアウトプットに人間の分析を加えた結果としてのインプットがたまたま随時であるというケースがほとんどで、処理サイクルという言葉で単純に表現できるものではありません。
つまり業務の流れが前提であり、その流れをふまえないことには正しい処理タイミングは規定できないということです。
システム内には各種のデータが存在しますが、それらのデータの源泉は、必ず基幹業務にあります。したがって、基幹業務で取扱うデータを抽出および加工することで分析(管理)のための帳票や照会機能が成立するということを明確に認識してください。
いかに立派な分析表であっても、そのインプットとなるデータを分析表専用に入力しているようでは、ワープロと大差ありません。これは、データの入力機能が基幹業務でスムーズに行えるようにシステム化が検討されなければならない証明にもなると思います。
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