SMC PENTAX 55mm f1.8です。キタムラのジャンクカゴから救出しました。前玉、後玉とも全体にカビ。外側も塗装のはげあるし、最初は固着してて絞りリングも動かない状態でした。
化粧リングをゴムで回して外します。押し8のまわし2の感じ。でもなかなか回らなかったので化粧リングのネジの部分にアルコールをつけてから再度回しました。なんとか無事外れました。化粧リングが外れると、前玉を抑えているカニ目レンチ用の溝があるリングが顔を出します。カニ目レンチを使わずにゴムを使って外すので先に前玉をお掃除。
いよいよゴムでぐいっと回したら前玉群全体がうまいこと外れた。絞り羽が現れます。
前玉群の裏にやはりカビこれを、カビキラー、アルコールの順で掃除。絞り羽のすぐ後のレンズの前側にもカビ。とりあえず絞り羽を全開にして、綿棒でカビキラー、アルコールの順で掃除。
次に後玉の一番後ろのレンズを掃除してみます。後玉の接眼レンズの汚れを掃除したのでやはり後玉群の内側にもカビがはびこってるのが確認できました。またカニ目が並んでるので内側の接眼レンズを押さえているリングからゴムで外します。接眼レンズの前側にも隅のほうにカビがあるのでレンズを外して掃除。
で、またゴム使って、接眼レンズが外れた後玉群を外します。レンズがなにもついてない状態になりました。接眼レンズが外れた後玉群の掃除をしたら後玉群の前よりの合わせレンズがバルサム切れ風でした。でも正面から見たら、分からないくらいなのでどうせバルサム切れは今のたっちゃんの技量では直せないしそのままにしました。分解はここまで。
前玉群、化粧リング、後玉群、接眼レンズの順に組み付けて出来上がり。外側はいまいちだけど十分使えるレベルに綺麗になりました。
SMC PENTAXこのシリーズからマウントがKマウントになってます。後で分かったことですが同じ合わせレンズを使ってるのにこのSMC PENTAX 55mm f1.8 PK はバルサム切れが発生している個体がすごく多いようです。前のM42マウントのレンズはそれほど発生していないのに・・・コストダウンかなんかで張り合わせの接着材でも変えたんでしょうか?
まあ、メーカーも40年も使われるのは想定外だったんじゃないでしょうか?
他サイトに SMC TAKUMAR 55mm F1.8 とレンズ構成が同じとの情報があり、これまた某オクでヘリコイド死亡したジャンクを入手して、後群を丸ごと PENTAX 55mm F1.8に移植し「2コ1」したら見事に完全復活しました。Kマウント化したコストのしわ寄せがバルサムの素材にいっちゃったんでしょうかね。