たっちゃんのレンズ沼

個人的趣味の独り言を書いて行きます。
主にデジタルカメラとオールドレンズについてですが、他にも書きますよ。

【第309沼】tamron SP 500mm F8.0 TELE MACRO BBAR MCミラーレンズ分解です。

2014-04-02 23:05:03 | tamron

tamron SP 500mm F8.0 TELE MACRO BBAR MC (モデル名55BB)です。なんとミラーレンズですよミラーレンズ。フリマに置かれてるのを見たときはびっくりです。カメラのレンズがゴロゴロ置いてあって、その中でも一際太い一本が目に付きました。ぶっといレンズそれがこのtamron SP 500mm F8.0 TELE MACRO BBAR MC です。

MF単焦点 レンズ構成4群7枚 絞り羽枚数0 最短撮影距離1.7m 開放F値f8.0 アダプトール2マウント 最大径×長さ84mmx91.5mm 重量595g 発売開始はずいぶん前だけど2006年まで継続販売されていたようです。

 

全体に綺麗な方だったけど、一番前のレンズと奥の反射鏡面にポチっとカビがあったので分解してみました。前側レンズを押さえているの大きなカニ目溝のあるリングを回そうと試みましたが径が大き過ぎてできません。角度が立っていて以前他の大径レンズの分解で使ったような丸いゴム板を使うのも無理そうです。なかを覗いてみて、しばらく考えてヘリコイドを回して外すしかないと言う結論に達し、とりあえず6本の芋ネジを外してフォーカスリングの下の距離表示部分をずらします。取り付け用に5個の孔があるストッパー部分が見えます。取り付け孔を変えて微調整出来るってことでしょうね。

5個の孔の左から2個目と3個目の孔で板状のストッパーが固定されていたのでネジをはずしてストッパーラジペンで取り外します。ストッパーの幅とフォーカスリング部のスキマが略一緒くらいで、ギリギリ取り外せます。

 

ストッパーがなくなったのでヘリコイドを外れるまで回して前部分を外します。

前側部分を裏から見ると最初の反射光を受ける鏡が真ん中にあるのが分かります。周りの透明な部分の裏側にあったカビをカビキラーで清掃します。割り箸に綿棒をビニールテープでくくりつけて作業しました。

 

反対側の鏡面のカビも掃除します。これで、レンズと鏡は綺麗になったので組み戻します。ただ、ヘリコイドは何箇所かで噛み合い始めるので何処でかみ合わせれば適切なのか見つけるのが大変でした。実はもとの状態に戻るように印をつけて分解したのですがもともとずれていたようで、元通りの位置に組んでも無限が出なかったので迷ってしまったわけです。結局、無限がでる時のフォーカスリングの位置を確認してその位置にストッパー固定の孔がくるように何回もやり直してやっと無限が出る位置にセットできました。

太くて短いレンズですがフードをつけると倍くらいの長さになります。

 

このとき気づいたんですが、このレンズには絞り機構がありません。f8固定です。ですからマウント部分にも何もありません。まあf8でも十分くらいですから問題ないですけどね。

購入したときにはミノルタαマウント用のアダプターが付いてました。kマウント用のアダプトール2マウントを持っていたのでk-7につけて撮影してみます。

k-7 f8.0 1/125秒 ISO1600  無限遠は出てますね。

k-7 f8.0 1/125秒 ISO1600  最短撮影距離1.7m 一応、後の花がドーナツ状のボケになってるのが分かりますかね。ピントを合わせたい対象にピントが合う前後は、凄くハッキリしたドーナツになるのに、背景になるとイマイチハッキリしたドーナツに見えませんね。雨が少し降っていたので暗いです。明るい晴れた日に撮ってみたいですね。

k-7 f8.0 1/40秒 ISO800  最短撮影距離1.7m 室内で手持ち撮影だと手振れ補正はあっても500mmは厳しいですね。でもK-7とK-5の高感度の差はすごいですね。K-7は明るいところ専用にしたほうがよさそうです。このミラーレンズの評価もネットでは、まちまちで解像度が低いと言うコメントもあれば、その逆もあります。晴れた明るい日に撮影しないとたっちゃんなりのコメントも出せないですね。