かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

チャキチャキの昭和老人になりました。

2015-08-29 | 気ままなる日々の記録

今日は土曜日、予定は午前10時からのお風呂だけ、明日は何もなし。こうなると、どこか嬉しい。手元の本に熱中し、疲れたら、ネットで懐メロ観賞だ。今まではピアノ曲が多かったが、昭和の歌謡曲サイトを見つけたので「お気に入り」登録がしてある。これを開いてボーっと聞く。流れる曲は「湯の町エレジー」は勿論だが「芸者ワルツ」「月がとっても青いから」「赤い靴のタンゴ」「見ないでちょうだいお月様」「悲しい酒」「「東京ラプソデー」、和田弘マヒナスターズの「小樽の人よ」と続く。

 驚いたことにそれらの曲を全部懐かしく感じることだ。勿論ユーチューブで映像も流れる。これがなかなかいい。違和感がない。例えば女性は日本髪で和服が多い。でむしろ、最近のテレビの方が違和感があって、文句の一つもいいたくなる。

 昭和演歌の主人公は先ず「芸者」と呼ばれた人たちであり、次が「酒場の花」と呼ばれた女性たちである。今の若い人たちには分からないであろう。今のように一般の女性が流行歌に読み込まれることはなかったと思われます。「芸者」さんも「女給」さんもいなくなりましたねえ。普通の女性がアルバイトでそんな仕事をしているのでしょう。ホテルで何かの祝賀会を企画すると担当者が「コンパニオンは入れますか」と聞いてくる。そして、「うちがご紹介するコンパニオンは全部身元の分かった女子大生たちです。」という。

 平成の熱狂ドラマが韓国の「冬のソナタ」なら昭和の熱狂ドラマは「君の名は?」だそうです。前者はテレビドラマで、後者は、ラジオドラマです。両者ともにその放送時間には東京の銭湯の女性湯がガラガラになったと聞いています。何と、この昭和の老人は両方とも欠かさずテレビの前やラジオの前にいた。「冬のソナタ」はテレビで観なかった人も主人公の男性を演じたぺ・ヨンジュを知らない人はいないだろう。すごい人気で町中そのポスターで溢れた時代であった。政治の世界まで日韓友好が前進したほどだった。

 家内は「あなた相当にミーハーだったねえ」と云うが。その「ミーハー」と云う言葉も昭和の懐メロ級の言葉である、語源はドレの一つ上と云うことらしいが定かでない。

 昭和と云う時代はなんにでも序列があった。上が「高級で上品」で下が「下品で下等」ドレは奴隷と重なるらしい。音楽ならベートーベンが高級で、演歌は下品と云った寸法だった。