2クール目 ジェムザール投与

先週、骨髄抑制が強く出すぎているから、と延期になった3度目の抗がん剤、1週間たっての検査結果は白血球数６１００、好中球６０．３％とV字回復で全く問題なし。
温泉行ってる間、調子が良かったのは気のせいじゃなかったらしい。

それでは、ということで2クール目のジェムザール。今回はちょっと量を減らして1200㎎。

こちらの薬は副作用がほとんど出ないので、1週間後にまたタキソテール＋ジェムザールをやって治療のテンポをあげたいらしい。

次回はまた日帰り入院だけれど、血液検査の結果が悪ければ入院のお代はいただきません、と言われて一安心。
実は血液検査の結果がだめでも一日分の差額ベッド代を請求されたらどうしよう、と心配していたのだ。

貧乏はつらいぜ。


　　

岩手の温泉に行ってきた

免疫力が弱っているから、と3回目の抗がん剤投与を延期したのに、せっかく予約が取れたから、と温泉行きを強行してしまった。

行ったのは岩手県の須川高原温泉と国見温泉。
どちらも源泉かけ流しだから、なんて言い訳しつつ、何かに感染したらやばいかな、といささかの不安もかかえつつ。

しかし結果は「行ってよかった！」

なにしろ初夏の緑は目にやさしいし、温泉が気持ちいいことは言うまでもない。
家にこもって「調子悪いかも？」なんて気にしているよりずっといい。
おかげで週末は痛かったのどもすっかりよくなったし、旅館の食事もしっかり完食して、こちらはいささか食べ過ぎた。
熱が出ることもなかったし、免疫力ももう元に戻っただろうか。

髪の方は脱毛が始まってからちょうど1週間で8割がたなくなり、今は地肌がスケスケの所に髪がうっすら残って我ながら気持ち悪い。こんな状態よりは完全にスキンヘッドの方が気持ちいいと思うが、自分の頭の形の悪さにもがっかり。自覚はしていたけれど、こんなに後頭部が断崖だったなんて。

旅行中は移動の際にはすっぽり帽子をかぶり、旅館の中ではバンダナ、お風呂に入る時にはタオル地のシャワーキャップをかぶっていた。このタオル地のシャワーキャップ、今まで100円ショップで買ったものの中で一番役に立ったかもしれない。

部屋の中でもずっと帽子をかぶっていたが、それでも抜け毛が散らばるのだけが困ったところ。畳の上の抜け毛を拾いまくり、ゴミ箱が抜け毛だらけでは気持ち悪かろうと袋に入れて、と気を使った。
髪が抜けきればこんな苦労もなくなるだろう。

免疫があまり低くならない頃を見計らって、また温泉行こうっと。


温泉記事は病気に関係ないこちらのブログへ。


　　

2クールめ突入のはずが・・・

本日2クール目のジェムザール投与予定。

消化不良の症状はすっかりよくなったし、ホイホイと病院に行ったらなんと、白血球数は３０００をうわまわっているものの、好中球が２０％しかないという。

この好中球というやつ、1500/μl以下では感染の危険が高いとされているそうで、本日の自分の場合、３０００ｘ２０％で600/μlしかないのでやばいんだそう。

というわけでジェムザール投与は来週に延期。免疫抑制が強いので薬の量も減らすという。
それにしても毎週病院に通わなければならないとは、めんどくさい。

昨日から始まった脱毛はもちろんまだまだ続く。
昨晩などシャンプーの後にがしがしタオルドライしたら、タオルが髪の毛だらけになって取りきれない。あまりうざいのでタオルごとゴミ箱に放り込んでしまった。

抜け毛の掃除もめんどくさ～。


　　

脱毛 キターー

タキソテール投与から丸２週間。

結局投与後４日目に一番ひどかった消化不良はその後１週間続き、一週間目の検診の頃からのどの痛みとタンが切れない状態が３日続いた。

しかし免疫力の低下はそこで底をうったようで、今週の月曜からはすっかり普段通りの体調に戻った。

と思っていたところ、火曜のシャンプーの後から抜け毛がちょっと多くなり、今朝はいきなりの大量脱毛。
もう頭に手をやれば抜け毛、手ぐしを通せばおもしろいほど髪が抜けてくる。まるでお岩さんになった気分。

脱毛はたいてい２週間ぐらいしてから、と聞いていたがこの正確さというか律義さにはびっくり。
ちゃんと薬は働いているということか。

ふわふわとまとわりつく抜け毛がうっとおしいのでもう積極的に髪をすいているが、いくらすいてもきりがない。

もちろんまだはたから見てわかるほどには脱毛していないが、抜け毛がひどいのでスポーツジムでは帽子をかぶっていた。これからしばらくは帽子やバンダナとお友達。

まあ、いつから来るかな、と思っていたので、いよいよ「キターー」って感じだけど、さあ、どこまで抜けるかな。


　　

タキソテール投与後 1週間

今朝の体重、49.5㎏。
週の始めに消化不良で食欲をなくしたので少し体重が減ったが、ちょっと食べれば戻る程度。
抗がん剤ダイエットにはあまりなりそうにない。

タキソテールの投与から1週間が経ったので影響を見るために病院で血液検査。
白血球の数が1900にまで落ちていてやはり免疫抑制が出ている。
消化不良ぎみなのも胃粘膜がやられているらしいということで、胃潰瘍にならないよう胃酸を抑える薬をもらう。

でもどちらも予想の範囲内、経過は順調ということでこれから隔週でジェムザール、4週間ごとにタキソテールの投与と決定。
副作用の出方、というか出なさ加減もわかってきたのでこれからの予定が立てやすくなった。

薬をもらって安心したから、というわけじゃないが、病院を出たところで Toraya Cafe でおやつなんか食べちゃう。
　ほうじ茶パフェも悪くないが、おまけについてくる薄焼きのクッキーの方がおいしい。

病院に行くたびに自分を甘やかす癖、どうにかしないと。


　　

タキソテール投与後 5日目

週末もちょっとあった消化不良。
薬の投与から4日目の昨日はひどくて、朝食がいつまでもお腹に残っている感じ。
週末は便秘ぎみだったものが苦労して出たと思ったら、今度は下痢の時のようにお腹が痛くなった。
お腹が下ったいるわけではないが、なんだか中身がよく出る。

昨晩ほとんど食べなかったので、今朝は朝食をしっかり。
おやつを食べたらまたお腹が痛くなったが、夕食はちゃんと食べられて今のところ腹痛もなし。

どうも薬の投与後3，4日目の消化不良が目下の唯一の副作用らしい。
動く方はまったく問題ないようなので、これでまた気が楽になった。

ただため息だけは止まらない。


　　

タキソテール投与後 2日目

タキソテール投与から24時間経過。

昨晩は膝の関節がちょっとふわふわする感じに耳の後ろのリンパ腺が腫れている感じ、のどもちょっと痛くて後頭部の頭痛も少し。

でもどれも大したことはなくて、今朝にはよくなっていたし、普通に起きて普通に朝食を食べられた。

ただどうも消化が悪いらしくていつまでもお腹が空かないし、出ても行かない。
夕方になったら妙なため息がやたらに出る。

消化の悪さはジェムザール投与の翌日も少しあったが、今度の方がちょっぴり強いかもしれない。

免疫が落ちるのは1週間後というからこのまま何もないとは思えないが、とりあえず最初の24時間の山をこの程度で越えられたので一安心。このまま副作用が軽くすめばいいけど。

ただし今後2週間以内は温泉は行っちゃダメ、とお達しが出た。
免疫が落ちているから雑菌が多いかもしれないお風呂は避けた方がいいらしい。
「その後の2週間なら行ってもいいけど、それまでは温泉以外のとこで遊んで」ですと。

とりあえず予約を入れてあるのはその後半の時期なのだけれど、どうもそこに出張が入りそうなので温泉に黄色信号。「大人の休日パス」が使えないと東北は高いんだよう。


ところで主治医が様子見に来てくれた時、ちょっと余裕がありそうだったので気になっていたことを聞いてみた。
ネットで検索すればすれほど、肉腫は転移が多くて予後も悪いらしい。
論文の一つなんて100人だか200人だかの肉腫患者のうち5年後生存しているのが5人とか出ていて、これにはさすがにびびった。

と言ったら、「5年後どころか、1年でダメとか出てるでしょう。不安になるだけだからあんまり検索しない方がいいよ」だって。

と言うのも自分の肉腫は良性の筋腫と悪性の肉腫のボーダーラインで、手術でコロンときれいに取れたし、
あまり繁殖力（？）の強い種類じゃないらしい。
肉腫の中でも１％ぐらいの珍しいやつ、ってどんだけ希少なんだ。

まあ今時の医者だし、やばければやばいとはっきり言うだろう。
ここは彼を信じて、貯金使い果たして遊びまくるのはもうちょっと先にしておこう。


　　

抗がん剤投与 ２回目 タキソテール＋ジェムザール

初めてのジェムザール投与から2週間、今朝の体重は50.3㎏。
吐き気も食欲の減退も何もなく、まったく普段通りの生活をしていたので体重が減るわけがない。

さて、今日は2回目の抗がん剤。
今回はジェムザールより副作用の出やすいタキソテールを初めて投与するので、念のため1泊入院の用意をするよう指示されている。

朝9時過ぎに病院に着いて、通された病室は前回手術で入院していた部屋の隣。
　勝手知ったる部屋なので、早速巣づくろいをし、採血の結果が出るまで薬は来ないというのでPCをつなぐ。
個室のおかげでネットはできるし、携帯も使えるのは便利でいい。

やがて採血の結果が出たらしく、前回も点滴の針を入れてくれた若い先生登場。
体は大きいけどなんだか子犬みたいな感じの先生、今回はわりとすんなり針が入ってほっと一安心。

「それではこれから薬の用意をしますから」って、あら、まだなのと思っているとお昼御飯が来た。
　前回は腸を切ったおかげですごく悲しい食事だったが、今回は普通食でおいしく食べられる。何よりここの病院はちゃんとした食器を使っているのが気持ちいい。
この後、薬を入れたら吐いたりするんだろうか、などと思いつつ、ご飯まで残さず平らげる。

この食事をしている最中に薬が到着して12時半ごろから点滴開始。

まずは吐き気止めの薬が30分。
次に問題のタキソテール　90㎎。この点滴に3時間はかかる予定だという。

ベッドに寄りかかりながらネットをしたり、本を読んだり。

3時にはおやつがやって来た。
　手術の後はゼリーばかりだったが、今回はイチゴクリームの入ったふわふわケーキ。おいしい。

これをしっかり食べてもやはり体調は変わらず、どうも吐き気は来ないようなので看護師と喜ぶ。
ただし点滴には時間がかかって、結局4時間もかかってしまった。

この後には前回と同じジェムザールを1400㎎。これも前回より時間がかかって45分ぐらい。
最後に生理食塩水を流して2回目の投与、無事終了。

この最後に主治医の先生がやってきて、問題ないようなので泊まらずに帰っていいとお許しが出、次回からも日帰りでよいことになる。
ただしタキソテールの投与の時には外来では無理でやはり日帰り入院になるとのこと。
このプチセレブ病院、入院の待遇はすばらしいのだがその分お値段もよくて、1日の差額ベッド代が27300円、1泊しようものなら薬代の他に5万円以上もかかってしまう。
病室で携帯に電話がかかってきて新しい仕事が入りそうなのは天の配剤。自分は自営業なので、働かなければ治療も受けられない。

点滴が終わったらさっさと撤収して退院。
病院を出たのは6時半だった。

で本日も渋谷のヒカリエでお弁当を物色。
　このひつまぶしはご飯の中にもうなぎがいるのかと思ったら上に乗っているだけなのでがっかり。リピートはない。

とこれも完食して今のところ変化なし。
看護師によると24時間後が勝負らしいが、さて。


　　

ジェムザール投与後 1週間

ジェムザールの初投与からちょうど一週間。

何か副作用が出るかと心配していたが、本当にな～んにもなくてほとんど拍子抜けするぐらい。
食事はいつも通りできたし、スポーツジムにも通っていた。
我が主治医の言葉にうそはなかった。

もちろん脱毛するとしてもまだ先だし、回数が重なればどうなるかわからない。
それ以上に来週投与予定のもう一方の薬の方に副作用が予想されるので、このまま何もないだろうと楽天的になるわけにはいかない。

しかしとりあえずジェムザールの投与後は楽だとわかったのでこれからの予定が立てやすい。

そんなわけで6月末には温泉の予約を入れてしまった。
まだ髪はあるかなあ。