かぶりものコレクション

脱毛中はかつらではなく、帽子やターバンで行こうと決めたのでかぶりものをまた増やした。

一番普段使いができて、この連日の暑さにも最適なのがこちらのターバン。
　レーヨン製で薄く、クシュクシュとした加工がされていて伸縮性もあるので頭にピッタリする。スポーツジムでヨガをする時にも愛用中。

　こちらのターバンはもうちょっとたっぷりしていて見栄えが良いので仕事で人に会わなければならない時に使用。やっぱり黒が合わせやすく、きちんとして見えるので出番多し。

　ベレーは夏でもかぶれるコットン製を買ってみた。特に白い方は汗を蒸散しやすい特殊繊維とやらでなかなか快適。
涼しいのは薄手のターバンだが、ベレーは耳を締め付けないので楽。

ちなみにターバン類を買っているのはこちらのサイト。
若者向けが多そうに見えるが使えるものが多く、値段が安いのも助かる。
かつらより安いから、と次々に買ってしまうが、髪が生えそろった後はどうするんだろう。

抗がん剤開始2ヶ月の頭髪状況はこんな感じ。


1回目のタキソテール投与から2週間ぴったりで脱毛が始まり、1週間後にはほぼこの状態になった。
その後も少しづつ減っていて眉なども薄くなったが、通常の脱毛程度なのでもう枕やタオルにびっしりということはない。

家に一人でいる時は何もかぶらず、暑い時に髪がないのはいいかも、と思っていたが、髪がなくなってみると頭皮にすごく汗をかくことがわかってびっくり。普段は髪に汗を吸われてわからなかったのかと思うとそれも恐ろしい。


　　

母親の骨転移

昨晩父親から珍しく電話があり、何事かと思ったら母の癌に転移が見つかったとのこと。

我が母親は乳がんを患い、手術の後10年近くも経ってから肺に転移が発覚。
一年間抗がん剤治療をしたところマーカーの数値が安定しているということで休薬、薄くなっていた髪もすっかり元通り、黒々と生えそろったところだった。

今回の転移は背骨、肋骨、頭蓋骨への骨転移。
腰の痛みがひどくて検査をしたところ見つかったという。
抗がん剤の後も定期的に病院には検査に行っているのに、もっと早く見つからなかったものかと思う。

以前だったら骨に転移したらもうだめか、と思っただろうが、最近はいろいろ検索しまくり、他の方の闘病記なども読んで薬が奏功することを学習。年を取っているので進行が遅いことにも期待したい。

ただ80歳を過ぎているので、たとえ癌がなくてもいつまでも生きるわけではない。
とにかく痛みや不便なく暮らしたいと本人も望んでいるし、こちらもそう願う。

それにしても母子でがん治療とは、仲がいいんだか何だか。

なにもしない（できない）父親をどうするかも考えねばならず、ちと憂鬱。


　　

3クール目 ジェムザール投与

今朝の体重50.4㎏。
タキソテール投与後４，５日は胃もたれで食欲が落ちるので１㎏減るが、その後すぐに元通りと言うパターンは前回と同じ。減った体重をなぜ維持できんかな。

昨晩からちょっと咳など出て風邪気味なのでどうだろうと思いつつ病院へ。

採血結果は薬の量を減らしたにもかかわらず白血球数が２５００と少なめでやっぱり免疫抑制が強いらしいが、熱もないし元気だからとジェムザール投与決行。今回も１２００㎎。

今日は珍しく外来の隣のベッドに同じように抗がん剤治療の方がいらして、その方は毎回点滴の針を入れるのにとても苦労している様子。そのためかそちらには主治医が来て針を入れている。

一方こちらはいつもの若い子犬先生。
しかし一回目のおぼつかない手つきに比べるとだいぶスムーズに針が入れられるようになった。
それでも見ていた看護師が「一回で入ってよかった～」なんて言っていたところを見るとまだまだ初心者なのだろう。
自慢じゃないが自分、血管はよく出るらしくて採血などで苦労したことはほとんどない。いいモルモットだと思うので早く上手になってね。

次回のタキソテール＋ジェムザールで予定の半分が終了するが、4週間後にしてほしいと言ったら主治医に渋い顔をされてしまった。予定では1週間後、遅くとも2週間以内に投与すべきらしいのだが、月末と来月頭に海外出張の予定が入っていることを話して許可してもらう。
タキソテールで抵抗力が落ちている状態で行きたいところじゃないんだもん。

治療のペースが上がらないが仕事は続けたいし、仕方ない。


　　

掃除機こわれた・・・

最初のタキソテール投与後2週間目に始まった脱毛、1週間で9割が抜け、そこで落ち着いて抜けなくなった。

2回目のタキソテールの後はまだ１週間しかたっていないがまた脱毛が始まっている感じで、フローリングの床の抜け毛が気になる。

そんなわけで掃除機をかけていたらいきなり電源が切れてそのまま、うんともすんとも言わなくなった。ちょっと変な匂いがしたのできっと電線かなにが焼き切れたたのだろう。
別に抜け毛のために酷使したわけではなく、10年以上も使っていたから寿命だ。

しかし今の部屋の状態からすると掃除機は必需品。
というわけですぐ近所の電気屋に走って新品購入。
　国内メーカーの一番安いスティックタイプ、サイクロン型。
思いのほか安かったのでほっとしていたら、なんとアマゾンなら半額程度で買えると後からわかってショック。
やっぱり店で触って、ネットで購入が一番お得。お店には悪いけど。

で脱毛だが、頭の方は落ち武者状態、いつの間にか眉も薄くなっていた。顔を洗うたびに少しづつ抜けているのかもしれない。
鼻毛もだいぶ抜けているようで今は鼻がムズムズ。
でもまつ毛はまだそのまま、手足の無駄毛もかわりなし。

まつ毛は残ってほしいけど、手足がつるつるになってくれないだろうか。


　　

２クール目 タキソテール＋ジェムザール投与

今朝の体重５０．５㎏。
岩手とベトナムでしっかり飯食って体重増加傾向。
抗がん剤で痩せるかと思ったのにあてがはずれて、これは気を付けないと。

で本日は２回目のタキソテール＋ジェムザール投与のために日帰り入院。

朝９時に病院に行ってまずは採血。この結果が出て薬の用意が出るまでずいぶん待たされる。

病室で仕事をして、テレビを見ているうちにお昼御飯が来た。
　本日は辛くない麻婆豆腐にイカとトマトの煮物、春雨サラダと中華風。すべておいしくいただく。

点滴のラインが入って薬の投与が始まったのは結局１時半。

本日のメニューは
吐き気止め　３０分
タキソテール　８０㎎　４時間
ジェムザール　１２００㎎　４０分
生理食塩水　１０分

　途中でおやつをいただきながら、病院を出たのは夜の７時。
病室でネットや携帯が使えるからいいけど、丸々一日仕事。
ほとんどはベッドに転がって本を読んでいたのだけれど。

薬の量を少し減らしたので免疫抑制はすこし軽くなるはず。これで薬投与のペースをあげたい、と主治医は言うが、はたしてもくろみ通りに行くかどうか。
８月はまた出張予定があるが、なかなか決まらない予定もあるのでスケジュール調整がめんどくさい。

早く治療を終わらせたいのはこちらもやまやまだが、働かないことには治療費が払えん。


　　

ベトナム出張に行ってきた

普段は自営業で自宅で仕事をしている自分、脱毛後初めての出張でベトナムに行ってきた。

仕事先の人間と顔を合わせるにあたって、頭はどうしようかと考えた。

母から借りているかつらをかぶってみたが、どうもサイズが合っていないようでうまくかぶれないし、そもそもババ臭い髪形で似合わない。大体、東京でかぶっても暑いものがベトナムならもっと蒸れそう。

ということで飛行機の中はニット帽、現地の町歩きは明るい色のターバン、仕事中は黒いターバンで行くことにする。

実行してみるとさすがは熱帯のホーチミン、町を歩けば汗だくになるが、ターバンは帽子をかぶっているのと変わらない。

仕事中は一番若い子だけはいきなりのターバン姿にびっくりして反応したが、それ以外の大人はおそらくは何らかの事情を察して何も言わない。
仕事にもなんの支障もないし、今後はこのスタイルで行くことに決定。
思い切りローカルな食堂でご飯食べてもなんの問題もなかったし、そっちも一安心。

帰りの夜行便の中だけ、うとうとして気がつくとちょっと帽子がずれていたりしてあせる。
何しろ現在脱毛９０％、少しだけ残った髪が落ち武者のようで実にみっともなく、子どもだったら確実に泣くような頭なのだ。

今後の方針が決定したので、またターバン買わなきゃ。


ホーチミンの様子は→こちら