「抗がん剤がなんぼのもんじゃい」改め「肉腫も腎臓ガンもなんぼのもんじゃい」

青天の霹靂の大腸肉腫発覚、抗がん剤治療を終了したら今度は腎臓ガン発覚。治療を記録することにしました。

福井とんぼ返りで叔母にお別れ

2015-11-30 23:07:50 | 病気のこと
隠岐の帰りに見舞った叔母、思いのほか元気でゆっくりたくさんおしゃべりができた。

「この分なら年も越せそう」と父親に報告したところ、帰宅からちょうど1週間目に福井から連絡があり、「容体が急変したのでモルヒネを使うことになり、意識も朦朧としている」というのでびっくり。

足の弱った父ではあるがもう一度妹に会わせようと急きょ週末の飛行機と宿の手配をしたところ、出かける前の晩遅くに「亡くなった」との知らせ。あと一歩で息のあるうちに会わせてやることができなかった。

病院に行くつもりが葬儀場に会いに行くことになってしまったが、再会した叔母の顔は穏やかで今にも目を開けそう。やつれもほとんど見えず、隠岐で「逝く時は穏やかに逝けますように」と祈った通りになったのだろうか。

連れ合いを先に亡くし、子供もいなかった叔母は緩和病棟に入る前にすべて片付けたようで、病院への見舞いも葬式への参列もすべて断り、ただ棺に入った時は「バラなどのきれいな花で囲ってほしい、菊はいや」と遺言したとか。
自分の散り際をこれだけきっちりするとは、どちらかというとホワンとした人だと思っていただけに感心。先に逝く人には教えられることが多い。

それにしても最後のお見舞いは思いつきで福井に寄ったので、あの時に行ってよかった、とそのタイミングの妙は不思議なほど。
そう言えば母の時もとても仲の良かった姪たちが見舞いに来てくれて、とても楽しそうにしていたすぐあとに意識が混濁してしまった。

安心して逝くのだろうか。そうであってほしいと思う。


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隠岐の島から再びの福井

2015-11-22 16:51:54 | お気楽日記
先週末は島根県の隠岐の島へ行ってきた。

大阪からプロペラ機で1時間、往路は天気が悪くてあわや引き返しか、とひやひやさせられたが、何とか無事に着陸して一安心。

今回は群馬のとある神社の神職に引率されてのツアー参加。

と言うのも隠岐と言えば鎌倉、室町時代に後鳥羽上皇や後醍醐天皇が島流しにされたところ。
それ以前から朝鮮や大陸に対する重要な防衛の第一線であり、古事記によれば淡路島、四国の次に生み出されたとされているほど特別な島。

そんなわけで島の大きさや人口に比べて神社の数がやたらに多く、パワースポットもたくさんあるということで
  巨大で神秘的な杉を見たり
 
普通は昼間に参拝する神社に夜参拝したり、と普段はあまりなじみのない神道世界にどっぷり浸ってきた。

 この隠岐神社でもらったお守りを持って、帰路は大阪から福井へ。
特急サンダーバードで2時間はそれだけでもちょっとした旅行だが、関東から考えれば近い。

福井の目的は9月にも見舞った叔母の様子を見ること。

行ってみると思いのほか元気そうで、痛み止めも飲み薬を飲んでいるだけと言うのでそれほどひどくはないらしい。
しかし食欲が落ちていると言うことでやせてきており、以前のように歩き回ることはできなくなってきて足のむくみや床ずれが出ているのが痛々しい。

また顔を出したことをとても喜んでくれたが、「あんたはもっと冷たい子だと思っていたけど、こんなに来てくれるなんて」と言われたのはいささかグサッと来た。
現在叔母の面倒を見てくれている福井の嫁ぎ先の家族の親密さに比べると我が家は確かにクールで、そんなに寂しく思っていたのか、とさすがに反省してしまった。

 
冬の福井にはセイコ蟹(越前ガニのメス)という美味もあるし
 おいしいおろしそばの店も見つけたし、

また福井に行かないと。


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