「抗がん剤がなんぼのもんじゃい」改め「肉腫も腎臓ガンもなんぼのもんじゃい」

青天の霹靂の大腸肉腫発覚、抗がん剤治療を終了したら今度は腎臓ガン発覚。治療を記録することにしました。

素敵な出会い

2014-07-24 17:55:06 | お気楽日記
今週末は東北に農業視察(笑)に行ってきた。

まず伺ったのは素人から有機、無農薬、天日干しの米作りを始めた田原氏の田んぼ。
昨年の秋に新米をいただいた、その生産現場を見せてもらいに来たのだ。

あいにくの雨だが、そのため育った稲の緑が一層みずみずしくて目に鮮やか。
本来なら雑草取りの一つもしてお手伝いすべきところだが、
 こんな道具を泥の中を押して雑草取りすると聞いては、軟弱非力なおばさんには無理!

農作業で鍛えた筋肉ですっかりたくましくなった田原君と次に向かったのは、田原君の師匠の農園。

こちらは蘭栽培の家業の傍ら、20年前から一人で有機、無農薬野菜の生産を始めたと言う女性。

野菜栽培には手を出さない、という旦那様の案内で農園を案内していただくと
  
 
葉物野菜やらかぼちゃ、なす、ズッキーニ、にんじん、ねぎ、etc。
トマトのハウスは3つもあるし、紫蘇やらバジルやら、想像以上に広い農園のあちこちに散在している。
何種類の野菜を栽培しているのか、作っている本人に聞いても「さあ、もうわからない」と大らかだ。

 そうして丹精した野菜を使ったお料理のおいしいこと!

有機野菜名人とはこの後2日間、他の友人も交えて温泉めぐりにご一緒させていただいたが、そのおしゃれさと若々しさには感服しまくり。
ご自分の作る野菜にはこだわりまくりつつも、出されたものはなんでも楽しそうに食べ、肉も魚も甘いものも大好きというところ、偏狭な菜食主義や有機原理主義ではないのが安心できる。

その名人、70歳になったのを機にもう健康診断に行くのはやめたと言う。
自覚症状もないのに高血圧だのコレステロールが高いだのと薬を飲まされるのは嫌だし、悔いなくここまで生きてきたのでこの先は寿命になったら自然に逝きたいのだとか。

自分は検診でガンを見つけてもらったし、まだ扶養家族のいる若い人などは特に健康診断を受けるべきだと思う。
人間ドックやガン治療を無意味だとするような本はあまりにも無責任で怒りさえ覚える。

しかしある程度の年になったら、その先の生き方、というより逝き方は自分で決めてもいいんじゃないか。

もっともこれはまっとうなものを食べているという絶対の自信を持ち、実際年齢よりも10歳は若く見えて、毎日全力投球している名人の言葉だからこそ説得力がある。
爪の垢を煎じてその100分の1でもあやかりたいもの。

素敵な人に出会えて、幸せな東北旅行だった。


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