「抗がん剤がなんぼのもんじゃい」改め「肉腫も腎臓ガンもなんぼのもんじゃい」

青天の霹靂の大腸肉腫発覚、抗がん剤治療を終了したら今度は腎臓ガン発覚。治療を記録することにしました。

泌尿器科検診日

2013-06-29 12:13:12 | 腎臓ガン日記
腎臓の病理結果が出てから1ヶ月。
検診のために病院へ。

診察室に呼ばれて「その後いかがですか」
「何の不調もありません」
「では次はCT検査、10月にしましょう」
で終了。診察室内にいたのは5分ぐらいだろう。

悪性の腎がんではなかったということで医師もすっかりのんびりムード。
表情も話し方もとても柔らかい先生だけれど、いささかそっけない感じがしないでもない。
もう片方の婦人科の主治医とは付き合いも長く、お互い思いもかけない劇的な展開があったのでそちらと比べてしまうせいもあるだろう。

とにかくこれで4か月は病院に行かなくて済むことになった。

でも右のテニス肘と50肩はよくならないし、最近は左の肘と膝も痛い。
ガンとは何の関係もないようなのでどちらの医師にも鼻もひっかけてもらえないが、症状がある分日常はつらかったりする。

体が衰えていくってわびしい。


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緩和病棟のケア

2013-06-26 10:59:01 | 母の緩和ケア日記
しぶしぶと緩和ケア病棟に再入院した母、入院した日には何とかマンションの玄関まで自分の足で歩くことができたが、その後は日に日に体力が衰え、個室内にあるトイレまでも行くことができなくなってしまった。

トイレの世話から体を拭くことまで看護師さんにお願いしなければならなくなったことがショックだったようだが、ようやく「自宅でここまで世話をしてもらうことはできなかった。いいタイミングで入院させてもらった」と納得してくれたよう。

下の世話なども実にありがたいが、こちらとしてそれ以上にありがたいのは痛み止めの量などをこまめに調節して苦痛を軽減してもらえていること。すでに24時間、強力な麻薬を使っている状態だと思うが、まだ意識はちゃんとしているので話もできる。
ガン最末期の疼痛管理もここまで進歩していると知ればいずれは来るかもしれない自分の将来についてもあまり心配しないで済む。

今は毎日顔を見に行くだけだが、しかしお互いにわかっている最後の日をただ待っている状態が続くのは結構きついものがある。
決して早く逝ってほしいわけではないが、「こんな中途半端な状態が続くのはいやでしょう、ごめんね」と母に言われてしまった。さすが母親、こちらの性格を知りすぎている。

最後の日々、なにをしてあげればいいのだろう。


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再びの美容院

2013-06-16 22:28:06 | 抗がん剤日記
抗ガン剤開始以前、自分の髪は太くてまっすぐ。
平安時代だったら絶世の美女だったのに、って髪だった。

抗ガン剤を終了してから伸びて来た髪は治療のインターバルを如実に反映し、太い所、細い所が交互にあるのでうねっている。
まだ前髪などは存在しないほど短いが、全体の頭はなんだかパンチパーマが伸びたような妙なボリュームがあるのでまた美容院に行って来た。

髪を整えてもらいつつ、美容師とおしゃべり。
いつになったら元の髪質に戻るかと聞いたら、別のやはり抗ガン剤を終了したお客さんの髪はもう随分時間が経つが元通りにはなっていないという。

「年を取ると髪が細くなったり、やわらかくなったりするのと同様、やっぱり髪質が変わるんじゃないですか」って、え~、時間が経てば元通りになってくれるんじゃないの?
こうなると昔の刺さるほどの剛毛が恋しいぞ。

しかし今日は悪いことばかりじゃなく、美容師によると前回に比べて白髪が明らかに減っていると言う。
髪が増えて見えなくなっただけではなく、そう言えば白髪を抜いてみると根元は黒い毛があったりしたので、白髪が黒髪に復活しているらしい。

「抗ガン剤で髪が抜けたり、白髪になって、その後また復活するなら、はげや白髪の薬だって開発できるんじゃないか」とは美容師のつぶやき。
確かにそんな薬ができたら喜ぶ人はいっぱいいるだろうねえ。

抗ガン剤の薬屋さん、そういう研究はしないのかな。


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ガン最末期をどう過ごさせるか

2013-06-07 23:18:18 | 母の緩和ケア日記
2月に緩和病棟に入った母、その後は状態が持ち直し、そうなると病院は退屈だし、食事が口に合わないと言うので自宅に戻った。

自分が腎臓の手術のために入院した時にも緩和病棟で預かってもらったが、食欲がすっかりなくなり、体力もめっきり落ちているのに早々とまた家に戻ってしまった。

その後は日増しに全身が衰弱していくのが目に見えるようになり、一日中ベッドでうとうとしている状態。主治医からもそろそろ入院した方がいいと言われたが頑固に入院を拒否する。
今度入院したらもう帰宅できないとわかっているのでいやがるのだろう。

その気持ちもよくわかるし、少しでも家で好きにさせてやりたい。強力な痛み止めを処方してもらっているのでガン最末期といえども痛みに苦しむ様子もない。
しかしこれ以上衰弱するといつ何が起こるかわからず、特に夜間や休日に救急搬送となると主治医の元に無事に行き着けるかどうかもわからない。

最後の最後に変な病院に送り込まれて、本人の希望していない延命処置をされるのもいやだろうと、なんとか説得してまた緩和病棟に入院してもらった。
これで急な状態の悪化にも対処してもらえるので一安心ではあるのだが、最後まで家にいたがった本人の気持ちを考えると罪悪感も感じてしまう。少々苦しくとも家で死なせてやるべきなのだろうか。

ガン最末期の過ごし方、自分の将来も含めて考えてしまう。