「抗がん剤がなんぼのもんじゃい」改め「肉腫も腎臓ガンもなんぼのもんじゃい」

青天の霹靂の大腸肉腫発覚、抗がん剤治療を終了したら今度は腎臓ガン発覚。治療を記録することにしました。

もう一人の主治医にご報告

2013-05-28 01:56:39 | 病気のこと
泌尿器科での病理診察結果を持って、大腸肉腫を治療してくれている婦人科の主治医の元へ。

診断報告書を見た途端、「え~、なにこの結果」と驚きの第一声。

CTの画像から腎細胞がんを予想していたし、最悪はやはり肉腫の転移もありうると考えていたらしい。
肉腫の転移だった場合は日本ではまだ許可されていない抗がん剤の使用まで考慮してくれていたようだが、それよりは腎臓ガンなら切ればほぼOKなのでベター、今回の結果はそれを上回るグッドニュースということらしい。

「こう次々に珍しい腫瘍ができるってのはそういう体質なんですかね」と聞くと、「確かに何らかの関連はあるかもね。」とのこと。
となるとまたどこか別の臓器に変な腫瘍ができる可能性も否定できないわけだが、これからは二人の主治医が見張ってくれるとのだし、何かできても早めに見つけてくれることを期待するしかあるまい。

「じゃあとりあえずは執行猶予ってことですかね」と言うと、「この結果は無罪放免でしょ」と主治医もうれしそうにしてくれるのがこちらとしてはまたうれしい。

安堵感をじわじわと実感しつつある。


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病理検査の意外な結果

2013-05-25 14:18:59 | 病気のこと
手術から2週間、傷跡の痛みも服が擦れるとちょっと痛む程度、もうすっかり普通の生活に戻ったところで病理検査の結果を聞きに病院へ。

どんな診断が下るかとドキドキしながら主治医の隣に座ると、手術跡を簡単に確認した先生、
「ちょっと意外な結果が出ました」
って、またかよ!

くわしく説明を聞くと、腎細胞がんと思われていた腫瘍が病理検査の結果、「類上皮型腎血管筋脂肪腫」という結構珍しい種類の腫瘍だったという。

腫瘍の大きさは5cmx3cmながら静脈にまで浸潤していたので腎細胞がんであればステージ3。
ネットで検索してみれば5年後生存率50%以下と芳しからぬ予後で、入院中主治医が手術結果を言いたがらなかったわけがやっとわかった。

しかし腎血管筋脂肪腫は良性の腫瘍、その中でもまれな「類上皮型」は腎細胞がんと区別が付きにくく、最近になってわかってきた種類なので症例も少ないらしいが、「良性と悪性の境界線ぐらい。転移や再発がしないこともないが可能性は数%だと思う。これからは定期的にCT検査で見張っていくだけ」と主治医の表情も明るい。

突然のご託宣に混乱しつつ、「腎細胞がんよりずっとよかったってことですよね?」と確認すると、「もちろんずっとよかったです」と言われてようやくほっとする。

家に帰ってからすぐにネット検索してみると、まれな病気なので情報も少ない。
英語の小難しい論文をちょっと覗いてみると主治医が言うより転移の可能性が高そうだったり、現在言われているより実は悪性度が高いんじゃないか、なんて意見もあるようでちょっと心配にもなる。

しかしアメリカの投稿サイトにヒットすると同じ診断をされた患者たちが「検索してもちっとも情報が出て来ない!」「どこそこ大学病院で診てもらったがそんなに心配することはないと医師に言われた」「CTで予後を監視し続けるしかすることはないらしい」と同じような状況。

昨年手術をした大腸肉腫も厳密にはsolitary fibrous tumor (SFT、孤立性線維性腫瘍)と言ってやはり良性と悪性の中間、転移や再発の可能性はなくはないが高くないと言われている。
どちらもめったに見られない病気だそうで、そんな病気が2つ、続けざまに発見されるってどんだけ珍しい患者なんだ。

この結果を友人に話したら「ありきたりじゃないものが好きなあなたらしいじゃない」だって。
いや、別に珍しいものが好きなわけじゃないし、ましてや珍しい病気なんていらん。

とりあえずは主治医の楽観的見通しを信じ、また珍しいサンプルを大切にしてくれることを願って監視を続けるしかないらしい。

3度目のびっくり、今度はいい方に転んでくれてよかった!


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退院しました

2013-05-15 00:07:12 | 腎臓ガン日記
朝、主治医の回診があり、「傷をちょっと見ましょうか」というのでペロッとパジャマをめくると、「はい、大丈夫ですね。退院していいです」とあっさりと許可。

すぐに荷造りをして看護師さんたちにさようなら。
朝の10時には病院を後にした。

 今回の病院は夜にはこんな美しい夜景が見え、
病室の設備には文句がないし、医師や看護師にもちゃんとした仕事をしてもらえて、おかげで入院からピッタリ1週間で退院することができた。

その意味では文句がないのだが、今まで行っていた青山の某セレブ病院があまりに至れり尽くせりだったのでおやっと思うところがいくつか。

一番の不満は個室の料金が同じにもかかわらず、バスルームにタオル類がなく、自分で持ち込まなければいけないところ。
手術後も蒸しタオルの用意がなく、渡されたのは喫茶店でもらうような袋入りのお手拭きだけ。
体を拭くのも「必要なら手伝いますよ」とは言ってくれるが、「洗面所でお湯も出ますからタオルを濡らせば」と基本セルフサービス。

食事の際の箸、スプーンが持ちこみと言うのもよくわからない。
使った後は自分で洗わなければいけないのだから、動けない人には大変だろう。

しかし一番の不満は食事。
詳しくはこちらのブログに載せたが、内容もお味もかなりお粗末、なによりもメラミンの食器が学校給食か社食のようで悲しかった。
抗がん剤治療中、日帰りのお昼はいつもおいしかったのに。

こんなことは他の病院では当たり前なのかもしれないし、去年の初めての入院で甘やかされたのかもしれない。
しかし同じ系列の病院でどうしてこんなに違うのかが謎なのだ。

がとにかく無事に手術は終わって、あのおぞましい血尿も見ずに済むようになった。
後は病理検査の結果がまたびっくりにならないことを祈るだけ。


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術後4日目

2013-05-13 14:32:52 | 腎臓ガン日記
手術から2日目にお腹のドレーンと背中の痛みどめのための針が抜けた。

以前の経験から、背中の痛み止めがなくなってからが痛いんだよなあ、と思っていたら案の定、夜になってからお腹全体がちょっとよじれるような痛み。
がまんできないほどではないが、せっかくなので(?)痛み止めの点滴を入れてもらうとぐっすり眠れた。

3日目には尿道カテーテルを再度はずしてもらい、今度は気持ちよく自力で排尿。
きれいな黄色のおしっこが出るのがこんなにうれしいなんて。

夜には点滴も終了し、入院以来5日間入っていた手首の針も抜かれてようやく管を引っ張らずに歩けるようになった。

今朝は手術跡に貼られていたテープもはがされてシャワーの許可。
やっぱり熱いシャワーは気持ちがいい~。

今回は腹腔鏡手術だったため、2cmほどの傷が体側に一つ、おへその上に一つ、腎臓を出した後が10cmほどで、ドレーンの跡が一つ。
「腎臓を出すために1つはどうしても大きくなっちゃうんですよ」と医者は申し訳なさそうに言ってくれるが、去年の子宮摘出の傷に比べれば大したことはない。
傷が増えて「ちょっとかっこいいかも」なんて思ってしまうのはヤクザが傷を自慢するようなものだろうか。
もちろんこれ以上傷が増えてほしいわけではないが。

あとは明日、主治医の許可が下りればそのまま退院できる見込み。

主治医は慎重な性格なのか、手術のことを聞いても「順調でしたよ。腎臓の外には広がっていなかったし、出血も少なかったし。あとは顕微鏡検査の結果を見ないと」としか言ってくれない。
ただ手術前に血尿がひどく、「腎臓の中の細胞が腐っていた状態だった」と言われたのだけが引っ掛かる。

病理検査の結果が出るまで、また宙ぶらりんの状態で待たなければならないのがいやだ。


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無事手術終了

2013-05-11 11:09:07 | 腎臓ガン日記
8日に入院して昼食、その後は下剤でお腹をからっぽにして手術に備える。

9日は午後からの手術予定なので午前中は手持無沙汰。
それでも13時半から手術になったのであまり待たされることなく、助かった。

前回同様、背中に痛み止めを入れ、マスクをかぶせられ、2,3回目をぱちくりするうちに寝てしまったらしく、「手術が終わりました」と言うメールが届いた夢を見ていたら本当に手術が終了していた。

手術時間は2時間半だったとのことで、まだ主治医から詳しい説明はないが順調に済んだ様子。

幸いにして自分は麻酔や痛み止めが良く効く体質らしく、手術後もほとんど痛みを感じることなく、何度も目は覚めたが夜もよく眠れた。
眠れば早く治ると思っているので、翌日もよく寝る。

前回同様、今回も手術翌日には立って歩けるかチェックをして、立てるとわかったらすぐに尿をとる管を抜かれた。
ところが管を抜いてもなぜかおしっこがでなくて、結局夕方にまた挿管。
早く気持ちよくおしっこしたい。

ドレーンも抜いたし、水も今日から飲んでいいとのことで、3日も飲めなかった消化器の手術とはやはりちがう。
ごはんも明日から食べられるらしい。

今回も順調に回復しております。


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本日より入院

2013-05-08 13:54:50 | 腎臓ガン日記
朝10時に入院のため病院へ。

前回のセレブ病院と違い、今回はバスタオルやらコップやら箸、スプーンまで持って来いというので結構な荷物になった。
最寄駅からもそこそこの距離があるので、贅沢にも自宅からタクシー。

すると偶然にも運転手さんの奥さんが同じ病院に入院していたという。
降りる時には荷物まで降ろしてくれて、親切な人で良かった。

受付をすませて病室へ。
前回の体験に味を占めて、これまた贅沢にも個室にしてしまった。

トイレ・シャワー付きのお部屋にフラットテレビ。インターネット用のケーブルもある。
 
夜遅くまで遊んでいたいから個室にしたなんて言ったら怒られるよな。

この病院の窓からは東京タワーの夜景が素晴らしいと聞いていたので楽しみにしていたのだが、
 残念、部屋は反対側だった。

今日は麻酔科の説明を受けて、夜下剤を飲むだけ。
ヒマだ。


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1年ぶりの美容院

2013-05-06 23:19:27 | 抗がん剤日記
脱毛が止まって丸4か月、まだ前髪はほとんどないけれど、最後までしぶとく抜けずに残ってくれた襟足やもみあげあたりの髪が伸びてきて全体のバランスが何となく妙な感じになってきた。

というわけでちょうど1年ぶりに美容院へ。

名前を告げて待っているといつもの美容師が肩をつついてきた。
1年前に事情を話してあったので心配してくれていた様子。なんだかうれしい。

「まだすごく短いけど、なんとか見られるようにして」とお願いしたらこんなふうになった。


髪質が変わって妙な癖がついているし、長短のアクセントがつけられないので苦労したらしいが、切る量は少ないので15分ほどでカット終了。
洗ってもすぐに乾くし、ベリーショートは楽チンでいいな。

もう抗がん剤はないので「これからはこまめに来ます」と美容師に約束。


1ヶ月ほど家に戻っていた母も食がすっかり細くなってしまったので緩和病棟に再入院。
先生や看護師さんたちに世話をお願いし、父親にはちゃんと食事をするように言い含めて、さて、あさってからまた入院だ。


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