「抗がん剤がなんぼのもんじゃい」改め「肉腫も腎臓ガンもなんぼのもんじゃい」

青天の霹靂の大腸肉腫発覚、抗がん剤治療を終了したら今度は腎臓ガン発覚。治療を記録することにしました。

ジェムザール投与後 2日目

2012-05-26 22:41:34 | 抗がん剤日記
ジェムザールの投与を受けて1日、まだ副作用らしい副作用は出ない。

熱が出ることもあるかも、と体温計を用意してみたが、朝測ってみると平熱より低い35.6度。
この体温計、正しく測れているのだろうか。

朝食も普通に摂れたが、消化はいささか悪いようでちょっと胃もたれ気味。

それでも体調は悪くないのでスポーツジムのヨガとピラティスのクラスに出たらかなり良くなった。

夕食も軽めを心がけつつ、テレビで見たばかりの豆腐と納豆あえをご飯にかけたらこれがおいしい。

看護師さんによると明日あたりちょっとむかつきがでるかも、とのことだったが、さて、どうだろう。


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抗がん剤投与 1回目 ジェムザール

2012-05-25 23:46:15 | 抗がん剤日記
いよいよ初めての抗がん剤投与。

「最初の薬はたぶんな~にも起こりません。だから気楽に外来に来てください」と医者は言っていたけど本当かな。
疑心暗鬼半分、期待半分で午後一、いつもの外来に行く。

主治医に顔を見せて「現在は絶好調です」と報告すると、「じゃあこれから薬を用意しますから」とベッドに案内された。

待つこと1時間、若ーいインターンぽい先生が登場して点滴の用意。
でもなんだか慣れない感じで、見ているこちらが心配になる。自分の血管、決して針が入れにくいわけではないはずなんだけど。

ひやひやしながらもなんとか針が入って点滴開始。
初めの30分は吐き気止めの薬、次の30分に本日はジェムザールを1400㎎。

「もしかしたら血管痛が起こるかもしれません」と看護師さんに言われたとおり、ジェムザールが入り始めると針の入った少し上が痛くなってきた。
「温めるとよくなることもありますが、この薬を入れる速度は変えられないので」と大したことはできないようだし、それほどひどい痛みでもないので放っておいたら慣れて来たのか、じきに気にならなくなった。

点滴が終了しても別に体調に変化はない。
「では次回は2週間後、次は1泊入院で来てください」と言われて本日は終了。会計を終えて病院を出たのが5時近く。点滴は1時間だけれど結局3時間半かかった。

気分に変化はないので帰り道の渋谷でオープンしたばかりのヒカリエの食品売り場を物色。
お弁当やらスイーツやら、目新しくてどれもこれも試したくなる。

夜8時に買ってきたお弁当を完食。
吐き気の影のようなものを感じないでもないが、戻すこともないし、今のところ何の不便もなし。

医者の言うとおり、これ以上何もなければいいけど、果たしてそう都合よくいくかどうか。

今朝の体重は50.5㎏。この先変化するだろうか。


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脱毛準備

2012-05-24 18:15:50 | 抗がん剤日記
いよいよ明日から抗がん剤の投与開始。

2種類使う予定の片方の薬は確実に脱毛するというので、ネットを検索しまくって帽子をいろいろ買ってみた。

 まずは典型的な医療用帽子。
柔らかくてすっぽりとかぶり心地はいいが、特に水色の方はいかにも療養中ですと言う感じになるので外ではかぶりたくないかも。脱毛途中の就寝用かな。

 これから暑くなる時期なのでこんなものはどうだろう。
ベージュのはコットンのバンダナキャップだが、これはかぶりやすいものの、なんだか給食係かパン屋のおばさんみたいでおしゃれじゃない。
クシュクシュとシャーリング加工したレーヨン製の方が頭にピッタリして見た目がいい。スポーツジムを続けられそうだったらこれの色違いを揃えようか。

 こちらのターバンはデンマークのデザイナーが医療用に作ったもの。
仕事用に買ってみたが、かっこよくかぶるにはコツがいるかも。

 これも外出用に医療用ベレー。
ベレー帽はかぶりなれているのでこれが一番しっくりくる感じ。
夏場にどれだけ耐えられるか。

このほかにも母親からかつらを一つ借りてある。
母は乳がんの再発で1年間抗がん剤治療を受けたのだが、開始前に脱毛すると聞いてあわてふためいて医療用かつらを買いに行った。
ところが実際に開始してみると、確かに脱毛はしたものの、もともと髪の多い人だったせいか普通の薄毛の人程度で脱毛が止まり、帽子をかぶらなくてもおかしくないほど。
結局10数万もしたかつらはお正月の家族写真を撮る時に一度かぶっただけでお蔵入り。新品同様だけれどいささかおばさんくさいし、夏は暑そうだし。

自分も母親似で髪が多いので、さて、つるつるになるかどうか。


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大腸肉腫のこと

2012-05-10 23:11:29 | 病気のこと
一般的に言う「がん」とは悪性の腫瘍のことだが、病理学的に言うと

上皮細胞にできるものを「癌」
上皮細胞以外(骨とか筋肉)にできるものを「肉腫」

というのだそうだ。

上皮細胞とはたとえば胃とか腸の内側にある粘膜のことで、「がん」の99%はここにできる。
つまり肉腫は1%しかないのだが、その中でも大腸の外側なんてのはしょう膜といって細胞組織があまりない、だから大腸肉腫どころか筋腫もかなり珍しいらしい。

ところで現在診てもらっているのは婦人科のお医者さん。
消化器である大腸は本来専門外のはずだが、主治医に言わせると「筋腫を一番見ているのは婦人科と整形外科。消化器科よりは絶対に多く見てます。」と自信たっぷりにおっしゃるので、普通だったら見つからない筋腫をみつけてもらったことだし、ここは信頼することにした。

とは言え肉腫の治療と言えば実はできたものを取る外科手術しかなく、放射線は効かないし、化学療法も症例が少ないので手探り状態らしい。

今回の治療は今のところ転移の兆候は見られないものの、万が一血液の中に悪性細胞が回っていた場合これをたたいておく、予防的治療と理解している。

そのために現在まったく不都合のないQOLを下げるのかと思うとため息も出るが、初期のがんを発見してもらったのは実は初めてではない。7年前にも大腸ポリープを内視鏡で取ってもらったところ、病理検査で先端にごく初期の癌化した細胞が見つかり、「今回はもう取っちゃったのでこれで完治。でもあと1年ほっといたら開腹手術だったよ」と言われたことがあるのだ。

現在の主治医に言わせるとこの時の癌と今回の肉腫は全く関係がないとのこと。
ってことはよほど自分はがん体質らしいし、早め早めに見つけてもらえるのはついているらしい。

となれば化学療法もやるしかないやね。


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はじめに

2012-05-09 00:50:34 | はじめに
2012年2月14日、バレンタインの日に子宮筋腫と卵巣嚢腫で子宮と卵巣の全摘手術をした。

麻酔のマスクをかけられて、次の瞬間には「終わりましたよ~、わかりますか~」と起こされ、麻酔と痛み止めがよく効いて痛みも感じず。

術後の経過もいたって順調、翌日には立って歩き、その次の日には一人で洗髪して看護師にびっくりされるほどの回復ぶり。

ただ子宮筋腫だと思われていたものの一つが実は大腸筋腫なる珍しいものだったことが発覚、手術で取り除いてはもらったものの、消化器を切ったもので3日は水も飲めず、やっと流動食が許されたのも6日目、退院も予定より3日遅くなった。

「組織検査はしますが、見た目からして良性でしょう」と言われていたので何の疑いもなく、これでこの病院ともおさらばか、と10日後の術後診察に行くと

「実はよくない知らせがあるんです。大腸筋腫の中心に肉腫が疑われる組織が少し見つかりまして」って、え~、そんなこと全く想定してなかったんですけど!

「いや、こちらも想定してなかったんですけどね。取った組織の中心だし、転移はないと思いますが念のため全身PET検査をしましょう」ってことで3週間後に検査をしてこちらはシロ。

「このまま何もしないという選択肢もあるけど、我々としては念のために抗がん剤治療をすすめたいんですよね~。どうしますか。」

「それってインフルエンザ・ワクチンを打つようなもんですかね」と聞いたら、「いや、それよりは意味があると思うけど」と言うので、偶然にも見つけてもらった大腸肉腫だし、リスクは少しでも減らした方がいいので抗がん剤治療に合意した。

とは言えGWには旅行の計画をしているし、その後は仕事の都合があるので、と緊急性がないのをいいことに延ばし延ばしにして1回目の抗がん剤投与は今月末。

抗がん剤治療に関しては経験者のブログを参考にさせてもらっているし、大腸肉腫と言う病気はかなり珍しいらしいので、またどなたかの参考になるかもしれない。

というわけで自分の備忘録としてもリアルタイム治療日記をこれからつけてみようと思う。


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