「抗がん剤がなんぼのもんじゃい」改め「肉腫も腎臓ガンもなんぼのもんじゃい」

青天の霹靂の大腸肉腫発覚、抗がん剤治療を終了したら今度は腎臓ガン発覚。治療を記録することにしました。

病理検査の意外な結果

2013-05-25 14:18:59 | 病気のこと
手術から2週間、傷跡の痛みも服が擦れるとちょっと痛む程度、もうすっかり普通の生活に戻ったところで病理検査の結果を聞きに病院へ。

どんな診断が下るかとドキドキしながら主治医の隣に座ると、手術跡を簡単に確認した先生、
「ちょっと意外な結果が出ました」
って、またかよ!

くわしく説明を聞くと、腎細胞がんと思われていた腫瘍が病理検査の結果、「類上皮型腎血管筋脂肪腫」という結構珍しい種類の腫瘍だったという。

腫瘍の大きさは5cmx3cmながら静脈にまで浸潤していたので腎細胞がんであればステージ3。
ネットで検索してみれば5年後生存率50%以下と芳しからぬ予後で、入院中主治医が手術結果を言いたがらなかったわけがやっとわかった。

しかし腎血管筋脂肪腫は良性の腫瘍、その中でもまれな「類上皮型」は腎細胞がんと区別が付きにくく、最近になってわかってきた種類なので症例も少ないらしいが、「良性と悪性の境界線ぐらい。転移や再発がしないこともないが可能性は数%だと思う。これからは定期的にCT検査で見張っていくだけ」と主治医の表情も明るい。

突然のご託宣に混乱しつつ、「腎細胞がんよりずっとよかったってことですよね?」と確認すると、「もちろんずっとよかったです」と言われてようやくほっとする。

家に帰ってからすぐにネット検索してみると、まれな病気なので情報も少ない。
英語の小難しい論文をちょっと覗いてみると主治医が言うより転移の可能性が高そうだったり、現在言われているより実は悪性度が高いんじゃないか、なんて意見もあるようでちょっと心配にもなる。

しかしアメリカの投稿サイトにヒットすると同じ診断をされた患者たちが「検索してもちっとも情報が出て来ない!」「どこそこ大学病院で診てもらったがそんなに心配することはないと医師に言われた」「CTで予後を監視し続けるしかすることはないらしい」と同じような状況。

昨年手術をした大腸肉腫も厳密にはsolitary fibrous tumor (SFT、孤立性線維性腫瘍)と言ってやはり良性と悪性の中間、転移や再発の可能性はなくはないが高くないと言われている。
どちらもめったに見られない病気だそうで、そんな病気が2つ、続けざまに発見されるってどんだけ珍しい患者なんだ。

この結果を友人に話したら「ありきたりじゃないものが好きなあなたらしいじゃない」だって。
いや、別に珍しいものが好きなわけじゃないし、ましてや珍しい病気なんていらん。

とりあえずは主治医の楽観的見通しを信じ、また珍しいサンプルを大切にしてくれることを願って監視を続けるしかないらしい。

3度目のびっくり、今度はいい方に転んでくれてよかった!


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2 コメント

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Unknown (SORA)
2013-05-27 20:55:49
「類上皮型腎血管筋脂肪腫」はじめて聞く病名です。

ネットで調べてみましたが、わかりやすく詳しく説明しているものにヒットしませんでした。それだけ症例が少ないということなんですね。

>腫瘍の大きさは5cmx3cmながら静脈にまで浸潤していたので腎細胞がんであればステージ3。
>しかし腎血管筋脂肪腫は良性の腫瘍、その中でもまれな「類上皮型」は腎細胞がんと区別が付きにくく、最近になってわかってきた種類なので症例も少ないらしいが、「良性と悪性の境界線ぐらい。転移や再発がしないこともないが可能性は数%だと思う。これからは定期的にCT検査で見張っていくだけ」と主治医の表情も明るい

非常に混乱してしまいますねぇ↑

でも、腎細胞がんより良いということ。
運が良かった!!!


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SORA様、 (Lunta)
2013-05-28 09:32:31
類上皮型腎血管筋脂肪腫なんてほんと、初耳ですよね。
泌尿器の専門ではない婦人科の先生も「よく知らないんでこれから勉強する」というぐらいわけわからん病気らしいです。
結局は腎臓一個摘出することになっちゃったんで運が悪いと言えば悪いし、でもそれが極悪じゃなかったと言う点では運がいいし、運不運も見方次第だなとつくづく思う今日この頃。
でもこういう不運を無事に乗り切れることこそ「強運」と信じます。
お互い、がんばりましょうね!
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