俳優の児玉清さんが
2011.5.17胃がんのため亡くなられました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
児玉さんは昭和9年生まれなので
私の両親とほぼ同世代になります。
そこで両親にも共通する
昭和一桁世代の価値観を通して
平成の一桁世代である
リアルタイムな就活生に送ります。
◆昭和一桁の世代から
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私たち昭和一桁の世代は、成年にも達しないうちから、戦争と平和、勝利と敗北、栄光と挫折、誇りと屈辱の美酒と苦汁を交互に飲まされ、
さらに戦後の貧窮時代には、食物や薪炭のような光熱源、衣類、古靴に至るまで、物を大切にすることを学び、・・(中略)
忍耐力だけは強く組織への忠誠心と貢献度は抜群だ。
※※※
佐々淳行「危機管理のノウハウPART2」PHP文庫1984年から
昭和一桁生まれの著者による同世代の解説です。
ポイントは「忍耐力」「組織への忠誠心と貢献度」にあるようです。
彼らの世代は実際に
戦後の高度成長の中心になって活躍してきました。
◆いつまでも、前にむかってアタックチャンス!!
児玉清さんは、そういう昭和一桁の最後の生まれになります。
ふたたび佐々淳行さんの本から引用してみよう
※※※
過去に危機体験をもち、かつ今日の日本を築きあげることに貢献した昭和一桁には、
明治・大正・昭和の三世代のブリッジとして、明治生まれの親たち、大正生まれの兄姉たちが語り継いできた人生訓を、昭和二桁、三桁の世代に申し送る義務があるといえるだろう。
※※※
(前掲書より)
訃報に接して、児玉清さんを有名にしたキャッチフレーズを思い出そう。
〝アタックチャンス!!〟
児玉さん、そして昭和一桁世代の人たちの人生から
平成の一桁世代が学べることは多いと思うんだ。
★★
〝過去に危機体験をもち、かつ今日の日本を築きあげることに貢献した昭和一桁世代〟
彼らのアタックチャンスの生き方を
平成一桁の君たちが見事に引きついでみようよ!
無意識の教育効果として「忍耐力」「組織への忠誠心と貢献度」があったからこそ、彼らが戦後復興から繁栄までの日本社会を支えて働くことができたとも考えられます。
教育にはいろいろな評価基準があるものでしょうが、繁栄を支える価値観とは何だろう?ということで、昭和一桁の人生は何かの参考になるのではないかと思っています。