こんにちは。
10月はハロウィンにちなんで
仕事に関係する「不思議な世界」をとりあげてみますね。
★前回更新おさらい~お寺の住職(僧侶)の仕事~★
親から子への世襲が多い仕事です。
親の仕事を小さいときから見ていれば
「親の仕事を引き継ぐ」という意識が
自然に芽生えるのでしょう。
そんな振り返りからいきます。
■教師の子は教師の本能がある。
ある俳優は
学校の教師役がいちばん自然に演じられるのだそうです。
なぜならその俳優の親が教員だったから。
親をイメージすると自然に演じられるらしい。
教師の子は、たとえ教師をめざさなくても
どこかで「教師役」を選び取る本能があるのかもしれません。
これを“仕事の遺伝子”と考えてみよう。
つまり
“親の仕事の遺伝子を引き継ぐ本能”が
人間にはどうもあるらしいんだ。
■親の仕事の遺伝子
自分のオリジナルな個性や能力・夢や希望のなかに
“親の仕事の遺伝子を引き継ぐ本能”
があるかどうかを考えてみるのもいいかと思うんだ。
前々回のブログでも紹介した小澤征爾の恩師の斎藤秀雄は
音楽教育の世界で活躍した人です。
斎藤の父親の斎藤秀三郎は、明治期に英語の達人として
英和辞典や英文法の本を書き上げた人物でした。
英文法で英語を細かく分解して理解した父親から
“親の仕事の遺伝子を引き継ぐ本能”
として斎藤秀雄は
指揮法で指揮を細かく分解して理解し
指揮の世界で、英語の英文法にあたる指揮法の本を書き上げたのです。
(斎藤秀雄「指揮法教程」)
■分野が違っても“遺伝子は育つ”と思う。
親の職業とまったく別の道に進む場合であっても
どこかに“親の仕事の遺伝子”が育つこともあるんだなという
イメージを持っておくといいかもね。
「親の仕事を引き継ぐ」ということは
仕事内容よりもむしろ
“仕事の遺伝子”を引き継ぐことのほうがいいかもしれない。
たとえば親が医者だからといって
子どもも
“医者を目指さなければならない”と親からいわれて
子どもとして親に反発するケースもあるかと思う。
そういう場合は
※※※
いろいろな職業のなかで“医者のような仕事”に付くことだって
「親の仕事を引き継ぐ」ことだと思うし、そのほうが自分にはいい。
それが世の中を本当に発展させることにもなると思うんだ。
※※※
こういって親を説得するのもありだよね。
★親子の仕事の不思議★
英語学者の父:斎藤秀三郎
音楽家の息子:斎藤秀雄
のような実例は
探せばいろいろあるんですよ。
ある手相占い師は、父親が測量の仕事をしていたのだとか。
父親の仕事の遺伝子が、息子の仕事の中では
“手の平を測量するような「手相」占い”で生かされている。
そんな不思議な親子の仕事の世界。
ハロウィンの異次元な季節に
ちょっと考えてみるのもいいですよ★
ではまたね。
自分の家庭環境、親の職業から紐解いて“自分につながる仕事上の遺伝子は何だろう?”というイメージをもつことも、いろんなヒントにつながることがあるよ。
tarebonの両親は教員だったんだ。しかも父親は美術・母親は音楽だったよ。
また父親は美術科出身では異例の管理職(校長)になったんだ。
それでtarebonには教員の遺伝子、芸術家の遺伝子のほかに、管理職(人をまとめるリーダー)の遺伝子も受け継いだような部分があるんだ。
tarebonの経歴とブログの内容には、そういう“tarebonの仕事遺伝子”があるんですよ。見抜いた人は直観力が鋭いデス★
“違う分野へチャレンジすることの大切さ”
普通、音楽や美術の先生は管理職に進むことがありません。自分の専門の芸術領域にとどまることが圧倒的です。
父親のチャレンジは驚異的な管理職へのチャレンジでした(教育委員会指導主事から校長というコース)
普通の校長先生が発想しないアイデア、行動力、責任感が大きかったようです。
“だれも進まないコースに進むこと”
“だれもできないことに挑戦すること”
そんなチャレンジが本人を生かし、そのことで周りも評価してくれるような職業選択もしてみよう★