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美しい帆船は撃たず◆パミール号とイー12潜水艦◆信念と美学

2010-07-16 09:57:21 | 日記
海の日が近いので
どうしても書かせて欲しい逸話があります。

男子はすべて見習って欲しい。
海軍軍人の誇り高い逸話です。


◆1944年12月の南太平洋で


ニュージーランドの国旗を掲げた
帆船が航行していました。

1905年に製造された
4本マストの帆船パミール号です。
運送船として物資を運んでいたようです。


◆日本海軍の潜水艦と遭遇


そのとき、海面に突然浮上してきたのが
日本海軍の潜水艦イー12号でした。

ニュージーランドは連合国の一員なので
このままでは撃沈されてしまいます。

パミール号の船長は「沈められる」ことを覚悟して
固唾を呑んで、浮上してきた潜水艦を見つめていました。


◆電信あり!


その時

イー12号の艦長である工藤兼男大佐は
一つの電信(発光信号だと言われてます)を
パミール号に送りました。


※※※
本船は

貴女(帆船の事)の美しさを葬るに忍びず。

安全な航海を祈る。
※※※


◆貴女の美しさ


海の男にとって、帆船は女性の美しさにも勝るものでしょう。
いくら戦争中であっても

美しい4本マストの帆船を
沈めることは美学に反するものだ。


イー12号はその後米軍に撃沈され、
工藤大佐以下乗組員約80名が戦死されました。


この逸話は生き残ったパミール号の乗組員によって
戦後細々と伝えられてきました。


敵味方関係なく、海に生きる男たちにとって
美学を貫いた日本海軍潜水艦の軍人の存在は
長く称えられる功績でありましょう。


◆信念と美学をいつでも貫けるかどうか。


この逸話を思い出したのは
海の日が近いというだけではないです。

工藤大佐の信条・信念の貫き方を
キャリアや人生でも見習おうと思うからです。


「無抵抗なものを攻撃することは卑怯なことなのだ」

「美しいもの(帆船=女性)を護ることは男の誇りなのだ」

「戦争中であっても自分の信念は貫くものだ」



軍人というのは命と引き換えに仕事を行う
究極のプロフェッショナルなキャリアプランの人生です。


軍人の生き方・行動には学ぶべきものも多いです。

軍人や軍隊に拒否反応がある人には
「武人の生き方」
というカテゴリーで学んでみるのもいいですよ。



◆パミール号のその後


パミール号は戦後、嵐で難破して約80名ほどの乗員が遭難したようです。
これはイー12号の乗組員数とほぼ同じです。


帆船と潜水艦
美しい船と無骨な船
海上と海面下

平和の象徴と戦争の象徴


亡くなった乗組員数は奇しくも同数!
いわくありげな不思議な象徴です。


◆戦乱の渦中でも人生には固有の戦いがある。


就職活動や転職や仕事や生活は、今は毎日が
戦争状態のようなものでしょう。

戦争だから仕方なく
戦いや禍いに遭遇せざるおえないこともあります。


しかしこの戦乱の渦中でも人生には固有の戦いがあります。

人生に固有の戦いとは
周囲の状況に流されずに

美学や信念を、勇気を持って貫けるかどうか?



海の日スペシャル
ではよい連休を!!

◆◆◆◆
パミール号とイー12号の逸話をご存知の方は
ぜひご連絡ください。
昔書いたメモしかありません。
詳しい記録や資料をさがしています。

この逸話はずっと伝え続けたいと思います。
◆◆◆◆


6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
古書店の本から (tarebonn)
2010-07-16 20:12:01
この逸話は古書店の本で昔読んで、そのときにメモしておいたものの控えです。

戦記というのは記録を怠ると歴史に埋もれていくものですね。語り継ぐ意味でブログに掲載いたしました。
返信する
かならず語り継ごう (tarebon)
2010-07-17 18:39:16
戦争では悪魔の所業もあれば、天使の輝きのような行為も散見できます。両者は人間性の両面が遠心分離されたように思えます。

白い帆船と灰色の潜水艦
どちらにも乗組員がいて
どちらにも家族がいる

単純な善悪ではなく、どちらにも人間の真実があることを公平に理解する心がけを大切にしたいと思います。
返信する
パミール号 (昇喜郎)
2012-09-10 15:09:50
パミール号のその後は                                                        
実習船として航海していました。
        
乗員 86名 うち45名は16歳から18歳の実習生。

初めての遠洋航海でのハリケーンによる事故。

生還者は6名と言う凄惨な事故でした。

グランド・ストームと言う映画になっています。


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御礼です☆ (tarebon)
2012-09-12 21:54:23
>昇喜郎さま。

情報ありがとうございます!
パミール号も数奇な運命の船のようですね。


このブログ記事を書いてから2年(2012年現在)経過しました。

記事がいつまでも検索され続けることを期待しつつ、こういう話を今一度語りつぐ必要もあると感じています。


tarebonが改めて思うことは、敗戦が濃厚であった時期の日本海軍の潜水艦が、戦場で「海の男の美学」を貫いたという精神の崇高さです。

生きるか死ぬかの戦争中にあって、こうした哲学を貫けるかどうかは究極の人生観にも関係してきます。



われわれも一生涯貫けるような美学・哲学・信念を持って人生を歩んでいきたいものです☆
返信する
パミール号について (村上謙一)
2013-02-23 14:40:52
ホームセンターで格安のDVDを購入しました。タイトルは【グランド・ストーム】でパミール号の遭難についてのものでした。このことについて事実か調べてみて貴方のブログに行き当たりました。大変ありがとうございました。私にはとても感動する内容でもありました。20歳から11年間外国航路の無線通信士としての生活体験がありましたのであなたのブログで述べられていることも理解できます。
船乗りの言葉で【荒天に備えよ!】と言う銘があります。
いつも警戒を怠りないことです。
それではお元気でご活躍ください。
73歳の老人より
返信する
御礼です☆ (tarebon)
2013-02-25 22:54:36
村上謙一さん。コメントありがとうございます!


【荒天に備えよ!】というのは、いろいろな意味で大切なことですね。就職活動中の大学生にもぜひ伝えていければと思っております。


~・~・~
私の父親は美術教師でしたが、趣味でアマチュア無線をしていました。

父親の部屋には大きな無線機があって、時々通信を聞かせてもらったことがあります。


無線通信士というお仕事を聞いて、不思議なご縁を感じております。
~・~・~

人生の先輩に負けないよう、私も努力していきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします☆









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