貴重品

正月休みに、１９８９年１月１日の我が家の様子を記録したホームビデオを観た。

　平成になった年の元旦。子どもがまだ小さく、今年大学受験をする末っ子が、ビデオの画面では整理ダンスの抽斗に入り込んで遊んでいる。

　その当時は、買ったばかりのビデオカメラが面白くて、子ども達の様子をずうっと撮り続けているのだが、今観るとようこそ動画を残しておいたものと思う。

　こんなに愛らしい子どもらを無事にここまで育てて来れたことを感謝しなくてはならない。

　ビデオテープは劣化する恐れがあるので、娘が全部ＤＶＤに記録することにした。

　子どもが大きくなってからはビデオカメラに関心がなくなっているが、今日このときを録画しておいて１０年、２０年経ってから観ても同じようにうれしく、感謝する気持ちになれる。そういう「今」ならいいのだが。