よれよれ日記

谷晃うろうろ雑記

ほっとけい

2021年03月19日 | くうねるあそぶ


朝、ドタバタと身支度をして出かける。
最近買った腕時計がない。

なんとも、落ち着かない。
また失くしたのかしら、胸騒ぎ。

財布や鍵の束にはGPSの発信機を付けてあるが、
腕時計にはない。

起きてから、確かに一度文字盤を見たはずなのに。
どこに行ったかしら、

なんやかや用事に追われて一日終わる。

家に帰り、ポケットの中にあるものを
所定の位置に戻していく。

作業着のシャツの左ポケットにはボールペン。
あれ、右ポケットに何かある。
ここには何もいれてないのに。

黒革バンドの腕時計。

朝からずっとここに隠れていたらしい。

メガネを額の上にずらして、眼鏡が無い!

あれと一緒。

呆けの一日一日、短くなる。


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特別展「花森安治『暮しの手帖』の絵と神戸」

2021年03月16日 | くうねるあそぶ
特別展「花森安治『暮しの手帖』の絵と神戸」

神戸ゆかりの美術館に行き、花森安治の展示を見た。

花森安治の絵、というと暮らしの手帖の表紙と思われる。

しかし、この展示の主眼は絵ではなく、
むしろ「暮らしの手帖」誌面に寄せられた各界の人から寄稿、
その内容に依るところが大きい。

戦中、花森は大政翼賛会に属していて、宝塚の劇の台本を書いたりしていた。

戦後、東京にいて出版に関わるようになる。

往時の「暮らしの手帖」は、戦後の新しい生活の先端に居た。

寄せられる話題は多岐にわたるが、その視点は今までにないもの。

花森は、有名な商品テストや、取材もの、各地の特集などを展開していく。

ちょうど今のSNSのような、視点と立ち位置だったに違いない。


「暮らしの手帖」の表紙、記事、特集をながめながら、
この雑誌を楽しみにしていた母親のことを思い出した。

お嬢さん育ちが、酒乱の医者と結婚させられ、
無理解かつ理不尽な義父母との間で苦労を重ねた。

NHK「夢で逢いましょう」と「暮らしの手帖」の中でしか、
心休まらなかった、ように思い出される。

展示の最後のコーナーは、
1983年の神戸の街を、花森が16ミリフィルムで撮影した動画で終わる。

どこからここまで来て、
ここからどこまで行くのかしら。


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初代編集長 花森安治 http://www.kurashi-no-techo.co.jp/hanamorisan/sp/



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