新聞に、辺見庸氏の文章。
魯迅は民の心を、皿の砂、と見て、
自分の寂寞を、「阿Q正伝」や「狂人日記」に、ものした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%AF%E8%BF%85
今、魯迅がいたら、「新狂人日記」を書くか。
こころのなかにひろがる砂漠
ありもしない水場をもとめて。
白黒二匹の家猫のうち、黒い方が永眠。
食が細り、三日ほど歩くのもやっと、が続き
朝、妻に体をさすられながら、息を引き取った。
実家の裏山に、墓穴を掘り、
前後の足を気持ちよく伸ばして、
機嫌よく眠っている様子のまま、
葬った。
見晴らしのいい、西向きの墓。
目が覚めたら、先に逝った義母のところに行ける。
それを見送った、気になった。
そっちに行くのは、先に行った人に逢える、
ということらしい。
同業の集まりに出かけたら、
少し年下の人が、
「この前の懇親会(3ヶ月前)の後で、具合が悪くなり入院した。」
全身に発疹が出るなどして、一時は集中治療室にまで入った。
原因を特定するのに4週間もかかって、
結局は「風疹」だった。
8キロやせた。
五十をとうに過ぎてからの風疹は、危ない。
そういえば、背が高いのにすこししぼんだように見える。
まさか、が、まさかわがみに、ということもあり。
土曜の午後、用事が早く終わり帰宅。
ビールを飲む前に少し運動を。
台風が近づいているので、明日は散歩もできないし、と。
運動靴を履き、家の外に出ると、西は真っ暗、東は晴れている。
台風は西にいて、北へ向かっているので、これ以上悪くはなるまいと、
東のほうへ歩き出した。
川端の土手を歩いていると、同じように歩いている女性がたたんだ傘を小脇に抱えている。
彼女は「真っ暗な西の空」を見ながら歩いているのだから、傘も持ちたくなる。人情というもの。
こっちは「晴れた東の空」を見ながら暢気なもの。
土曜の不安定な空模様の夕方。
用事に追われて車で走り回っている人はたくさん見かけるが、
歩いているのは、私だけ。
だいぶ、東へ来たので、
北を流れている別の川端に移ろうとする。
なんだか暗くなってきた。
振り返ると、南にあるはずの山の姿がぼんやりしている。
ぱたぱた、パタパタ、バタバタ、と雨粒が落ちてきた。
田んぼの中の道を歩いていて、隠れることも出来ない。
仕方ない、家の方向へ、あぜ道を走るはめに。
てくてく、とことこ、ぴちゃぴちゃ、チャプチャプ。
雨の中をこんな走るのは、高校生の頃しかなかったのでは。
あれから40年?
また?
バイパス道路に出て、車なら家まで5分。
なんとか走り通した。
妻が風呂を沸かしてくれていて、直行。
天気を見る目がない、
というより、天気に背を向けて、捕まっただけ。
運動にもなったし、風呂にも入ったし、
あとは、ビールに目がない。
20120909_usa_tosa_sakawa
からりと晴れた空がない。
つまならい気分で、軽四輪で走る。
余計につまらない。
内海の寂しい漁村
壊れかけた小屋など横目に見ならがら、
坂道にさしかかる。
車に馬力がないので、
その坂道を登ることがつらくなる。
まるで疲れて自転車を漕いでいるような。
ようやく行き着くと、トンネル。
思ったより長い。
トンネルを抜けると、下り坂。
上り坂のときより、明るい。
山並みもゆるやかで、果樹が植わっている。
家並みも落ち着いていて、それぞれが息づいているように感じる。
毎年、決まったものが収穫される、ということは
土地にとっての力になるらしい。
また坂を登る。
どんどん登る。
ぶんたんの畑に作業用のモノレールが走っている。
峠というべき高みに出て振り返ると、
通ってきた坂道が小さく佇んでいる。
海なんて、あったかしら。
開けてきた景色は、
今までとは違って台地のようになっていて、
元は上等の田んぼだったところに、
生姜をたくさん作っている。
だんだん民家が増え、
その先にスーパーマーケットがあった。
鉄道の踏切を越えると、町だった。
商店街を抜け、バイパスを走り、
あっという間に次の町へ。
からりと晴れた空がない。
つまならい気分で、軽四輪で走る。
余計につまらない。
内海の寂しい漁村
壊れかけた小屋など横目に見ならがら、
坂道にさしかかる。
車に馬力がないので、
その坂道を登ることがつらくなる。
まるで疲れて自転車を漕いでいるような。
ようやく行き着くと、トンネル。
思ったより長い。
トンネルを抜けると、下り坂。
上り坂のときより、明るい。
山並みもゆるやかで、果樹が植わっている。
家並みも落ち着いていて、それぞれが息づいているように感じる。
毎年、決まったものが収穫される、ということは
土地にとっての力になるらしい。
また坂を登る。
どんどん登る。
ぶんたんの畑に作業用のモノレールが走っている。
峠というべき高みに出て振り返ると、
通ってきた坂道が小さく佇んでいる。
海なんて、あったかしら。
開けてきた景色は、
今までとは違って台地のようになっていて、
元は上等の田んぼだったところに、
生姜をたくさん作っている。
だんだん民家が増え、
その先にスーパーマーケットがあった。
鉄道の踏切を越えると、町だった。
商店街を抜け、バイパスを走り、
あっという間に次の町へ。
遅ればせに夏休みをとった末っ子が帰省してきたので、
四万十町打井川に出来た「海洋堂かっぱ館」に行きました。
近くにある「海洋堂ホビー館」には、二度目。
日本中から集められた河童に会えるのも楽しい。
館内の展示だけでなく、
周りの川や山道にも、
木彫りの人形などてんてん並んでいて、
河童のいる風景を楽しむことも出来る。
かっぱ館のあるところの奥に、
「馬之助」神社というお社があると聞いていたけど、
雨がやまないので、へこたれて下山。
近くの大正町商店街「焼酎銀行」で、
ここでしか買えない焼酎「馬之助」を買いました。
国道56号線に戻り、中土佐町久礼「大正市場」で、
かつおのたたきと、鯵の刺身を買いました。
たたきは、焼くときに塩をしてあるので、
そのまま食べても、ほんのり塩味があり、とても美味しかった。
楽しかった。
うれしかった。