よれよれ日記

谷晃うろうろ雑記

小さな卓上ラジオから

2005年07月14日 | Weblog
私は昭和30年生まれで、ものごころついたときにはラジオしかなかった。その割りにラジオ番組については何も憶えてない。

白黒テレビ、カラーテレビになり、ラジオから離れていた。それが昭和43年に中学校に入り、ラジオの深夜放送を聴くようになった。最初の自分専用のラジオは、父が取引先からもらったPANSONICの上蓋をあけたらタバコを置くようになっている小型卓上ラジオだった。ボリュームとチューニングの小さなつまみしかなく、周波数をあわすのにずいぶん苦労した。

地元ラジオの番組では「日立ミュージック・イン・ハイフォニック」がちょうど夕食・入浴が済んで机に向かう時間帯だった。

深夜放送はまだ地元局はやっておらず、東京の電波を小さなつまみで探り、TBSの「パックインミュージック」をよく聞いた。そろそろ高校を卒業というころまでその小さな卓上ラジオだった。

あれから何十年も経ち、最近はカーラジオしか聞かないけれど、あのころの小さなラジオを通じて別世界に導かれるような感覚だけは一瞬よみがえってくることがある。あの小さな卓上ラジオは「何処でもドア」だったかもしれないし、またそこに戻る日が来るような予感がする。

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会うは別れの始めなりしか

2005年07月14日 | Weblog
実家の近所に不幸があり、お葬式に行った。

小学校の同級生が来ていた。彼女が「子どものころ50歳言うたら大変な年寄りと思うたけど、いざなってみたらまだまだ子どもやね。」とおっしゃる。まことにまことに。

他の同級生の近況を聞けば、老親が亡くなったり、自分たちが病気になったり、息子娘が家庭をもったり、いろいろだが、たしかにまだまだ大人になりきれてないというか子どもの部分が残っているような気もする。

小さな小学校だったので、一学年ひとクラスしかなく、6年間ずっとおなじクラスだったので全員のことをよく覚えているが、なぜか同窓会はまだ一度もしていない。

私の父の友人に聴いた話だが、わざわざ同窓会をしなくても葬式に行けば同窓会になる年代が来る、とのこと。なるほどなるほど。ひとたび会えば必ず別れるが、最後に別れる告別式か。


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