よれよれ日記

谷晃うろうろ雑記

戦後日本の平均余命

2005年01月08日 | Weblog
戦後日本は還暦を迎えたという。

 そういう言い方の中に、還暦を過ぎれば生まれ変わる、というイメージが忍び込んでいて、そのことを怪しむ論調も新聞などに見える。

 今朝、NHKテレビの土曜インタビューで海老名香葉子(三平夫人)の話を聞いた。
 昭和20年3月10日の東京大空襲で家も家族も失い、5年間の放浪の末、家族付き合いのあった三遊亭金馬師匠と再会し養女になり、勧められて三平の妻になるという一代記。

 暖かった家庭生活が戦争で崩壊し、戦後それを取り戻すまでの苦闘を振り返り、結局それを支えてきたのは最初にあった「家族の愛」であり、それを守るため二度と戦争の惨禍を招いてはならない。戦後60年、戦災を知るものは少なくなろうとしている。広島長崎には原爆が落ち、東京には3月10日の大空襲があり、一夜にして十万余の命が奪われたことを、知っているものは知らないものに伝えなければならない。
 毎年3月10日にはかつての生家のあった辺り、父母が息絶えたと聞いた辺りを60年間歩き続けてきたという。空襲で亡くなり上野の山に土葬にされた人たちの慰霊碑を、この春ついに建立するという。

映画「うしろの正面だあれ」
http://www.citizenfilm.net/eigashokai/html/ushiro.html

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