峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

ジャガタラ水仙

2008年01月07日 | 花木
 「アマリリス」が咲いていた。赤紫と白が混ざり、中心は薄い緑色をした6弁の大輪だ。ユリに似た感じだが、分類上はユリ科ではなく、スイセンと同じヒガンバナ科。かわいいスイセンと比べれば、はるかに大きいけれど、日本に伝わったときにスイセンを連想したのだろう。「ジャガタラ水仙」の別名がある。

 ジャガタラはインドネシアのジャカルタの古称。江戸時代、ジャワ経由でオランダ船がいろいろなものを日本へもたらした。これもそのひとつ。もっと有名なのはジャガタラ芋、縮めてジャガイモ(ジャガ)である。“ジャガタラお春”は日本の鎖国政策よって生まれた物語。ジャガタラはジャカルタだけでなく、ジャワ島全体を指すこともあったようだ。

 地名の発音を聞き違えたものと思われる。エベレスト山を“エレベスト山”と言い違うようなものだが、「ジャガタラ~」は誤用の言葉が堂々と通用してしまったケースだ。
 

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