この夏に出会った植物を順不同でボチボチですがアップすることにしました。
以前から気になっていた富士山お中道、せっかくならば晴れの日がいいなと
7月下旬から、日程の調整に尽力いただくも、
それぞれの都合が合わず、ついに8月に入ってしまいました。
今年はもう駄目かもしれないと考え始めたところに、8月6日ならば何とかなりそうとのこと。
さっそく決行することになりました。
FさんとKさんは二週間前に二合目からお庭までのコースを歩いたばかりなので
今回は、お中道をめぐりがメインです。
まず、山麓の駐車場からバスで五合目まで上がります。
雲一つない快晴、富士登山に向かう人達を見送り、私たちは脇の道からお中道に入ります。
お中道は富士スバルラインの五合目2400mあたりを大沢崩れまでとりまく
トレッキングコーコースです。
高低差がなく植生も豊かで、カラマツ、シラビソ、トウヒ、ダケカンバ、ミヤマハンノキなどの樹々に加え、
足元には可愛い花々も楽しめるとあって、
私たちもどんな植物に出会えるか楽しみにしてきました。
五合目から見上げる富士山
コバノイチヤクソウ / コイチヤクソウ
富士山周辺ではコバノイチヤクソウ、コイチヤクソウ、ベニバナイチヤクソウなどが咲くようですが、
ベニバナは見かけることはなく、コイチヤクソウも残念ながら花は終わっていました。
コイチヤクソウは比較的出会う機会が少なく、私にとっては花を観察した記憶がありません。
今回も一足遅く、すでに花後の姿しか見ることができず残念です。
コイチヤクソウ
ハクサンシャクナゲ / ??
コケモモ
オンタデ / ヤハズヒゴタイ
フジイタドリ (オノエイタドリ、メイゲツソウの別名があります)
イワオウギ / イワアカバナ?
キソチドリ / ミヤマウズラ
ヒメミヤマウズラはもう少しで開花しそうでした。
ヒメミヤマウズラ
シャクジョウソウ / ?? (しゃもじのようなきのこ)
ミヤマフタバランがちょうど見頃でした。
私にとっては初めての出会いかも…多分。。。。
ミヤマフタバラン
今回、一番の楽しみにしていたムラサキモメンヅルにも出会うことができました。
数は多くないけれど、火山礫の中に紫色がぱっと目に入ると
とても嬉しくなります。
こんな荒涼とした中で花を咲かせるムラサキモメンヅルってホントたくましいです。
北海道の暑寒別岳に咲くマシケゲンゲ、礼文島のレブンソウと同じ仲間とのこと、
確かに花の付き方がそっくりですね!
滑沢は、 大沢崩れまであと25分の距離、ここは山の斜面が大きくえぐれてルートが遮断されています。
レンズを付け替えるのが面倒でマクロ撮影のため全容を写ってないのがわかりにくいのですが、
地震のひび割れのような亀裂が大きく山肌を分断しています。
幅5~6m、いえ、もっと広いかな…深さも相当なものです。
ここを渡るのは不可能です。
大沢崩れまで行く予定でしたがここで断念!!
ここで、こんな人面蜘蛛に出会いました。
大きく見えますが実は超ミニサイズ、
顔の大きさは数ミリなのでこれほど精密な見事な人面とわかったのはカメラのモニターを拡大してからです。
ほんと、ユニークな蜘蛛です^^
名前は何というのでしょうね??
来た道をもどり、途中からお庭の方へと向かいます。
そこから三合目まで富士山の豊か植生を楽しみながらゆっくり “富士山下り ” です。
ミヤマハナゴケ
キソチドリ
タマゴタケ
ミヤマモジズリ
この日、楽しみにしていたオニクは、丹念に探すも遂に見つけることができませんでした。
次回のお楽しみとなりました。
富士スバルライン三合目バス停で、乗合バスを待ちます。
乗り合いバスといえど、満員ならば通過もアリと聞いていたので、
事前にバス会社に連絡しておきました。
少し遅れてきたバスに乗り、駐車場まで。
北麓駐車場で降りたのは私たちだけでした。
よく考えてみると北麓駐車場を利用する方はシャトルバスに乗ることが多いようで
乗り合いバスは電車の駅を利用する方が大半のようでした。
富士山頂へは一度しか登ったことがないので、この日の青空を見上げて
ちょっぴり登ってみたい衝動にかられましたが、
植物観察には五合目周辺から下の方が断然魅力的ですね!!
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