マックス・ペイン
2008年/アメリカ
評価が低い原因
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
この作品はエンドロールの後にもう1シーンがあるのだが、事前に観客に知らされているのだろうか? もし知らされていないのであるのならば、この作品の配給会社に問題があると思う。何故ならばこの最後のシーンがこの作品のオチになっているからである。
最愛の妻子を惨殺した犯人に復讐するために追い続けているマックス・ペインは真犯人であったB・B・へンズリーに追いつめられて冷たい海に飛び込んで、逃げ延びた時にエーシル(Aesir)社が開発した麻薬であるヴァルキール(Valkyr)を飲むことで超能力を得て復讐を果たすことができたが逮捕される。
そしてエンドロールの後のシーンになるのであるが、バーに入ってきたマックスにモナ・サックスが新聞を見せる。その新聞にはエーシル社の株が高騰しているという記事と、その隣に満面に笑みを浮かべているエーシル社の最高経営責任者であるニコル・ホーンの写真が載っている。つまりこのシーンの意味は、マックスがエーシル社の開発した麻薬で強靭な肉体を得て、悪を倒したことがニュースになってエーシル社の株が高騰したということであり、マックスは自分の妻子を失うことになった元凶である麻薬で生き延びて活躍したことで、最も憎むべき相手に最も貢献してしまったのである。
この作品の評価が低いのは、この皮肉なシーンを観ないまま席を立ってしまった人が多いからだと思うのだが、それは観客のせいではなくて配給会社がヴィデオゲームの映画化ということで物語をナメているからである。猛省を促したい。
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