古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

破れた繭  耳の物語1 開高健 

2018-01-24 12:18:07 | 開高健
新潮文庫  昭和61年8月


手書きと文豪の文体によって、読んでいて


リズムが産まれ、メロディが奏でられてゆ



くようである。



奥様に騙されたように書いているけれど、や



はり、愛してたんだろうなあ、と感じ入る次



第です。


焼け野原から復興した掘っ立て小屋でバクダン


というお酒をかッ食らっているお姿思い描けます。



子ども時代から二十歳くらいまでのことを



描いていて、その話しはどこかで読んだなあ、



と思っても、また違った角度から考察できて、



おもしろいです。



文学に迷っていた時代もあったのだな、と思う



と励みになる。



文学とはこうでなくちゃいけないねえ、などと



ほざく自分がいます。
  
                (鶴岡卓哉)

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