古民家ギャラリーうした・Pカフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のPカフェで催している作品展、販売しているマフラーetc、日々の発見!を紹介していきます。

全日本貧乏物語   赤瀬川原平

2018-08-18 23:05:26 | 小説の紹介
福武文庫    1991年


2018年現在のはなし、ボクはスゴい貧乏だ。でも、貧乏は



楽しい。せっぱつまってくる感じはハラハラとスリルがあって


いい。この世のどこかには、資本主義である限り、貧乏はいる



だろう。しかし、なにかを生み出せるエネルギーがあるのは、


あるいは、変革させる力を保有しているのはいつだって貧者だ。


貧乏はイメージを沸き立たせ、創造にむかわせる原動力であると


思う。



遠藤周作、東海林さだお、椎名誠、種田山頭火ほか全十一名の


貧乏話を堪能せよ!
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異類婚姻譚    本谷有希子

2018-08-17 13:01:34 | 小説の紹介
講談社     2014年~2015年


ダンナに似てきてしまった妻、似てきた二人、というと


一般論的でおもしろくはない。


しかし、このテーマで本谷女史に書かせると実にふしぎな



おもむきのストーリーができあがる。



まさに「奇才」と呼ぶにふさわしいだろう。


はなしのリアリズムなんて、どうでもいいことなのだ。


本書所収の藁の夫にしても、そんなことありえへんわ、


で終わってしまう妄想を形にし、作品にまで昇華させ


てしまうこの才能は驚くべきものを感じる。


この衝撃は川上弘美女史を読んで以来のものであった。
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しょうがの味は熱い    綿矢りさ

2018-08-15 03:12:10 | 小説の紹介
文春文庫    2008年、2011年



くっついて、別れて、またくっつくってだけのはなしを綿矢女史が


料理すると、こうも刺激に満ちて、飽きさせない小説に仕立て上げ


られるんだ、と感心する。


ストーリーは極めて単純だ、同棲して飽きが来て、うまくいかなくな


って、奈世は突然家を飛び出して、実家に帰る。三ヶ月経って、弦は



さみしくなって奈世を迎えに行く。


インストールや蹴りたい背中を書いていたときの輝きというかヒラメキ


みたいなものは影をひそめ、熟練した作家の手腕で描いて見せた感がある。


たしかに伝説を築いたころのキラメキはないが、ボクはたしかに綿矢女史の


存在感を感じることができた。
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ハコブネ     村田沙耶香

2018-08-12 14:18:00 | 小説の紹介
集英社文庫   2010年10月



この小説の登場人物の知佳子はセックスの対象がアース、


地球だという。その昔、聖書では、男のオナニー神は地面


に穴を穿ち、その穴にペニスを突っ込んでムラムラを解消


したというから、うん、これも、原初的なアース相手のセッ


クスだな、男ならそんな感じで話しは短絡的にすんでしま


うかもしれないが、女となると、詩的で深遠になってゆく。


もしかして、ボクも男の中の男じゃないので、不確定な性


対象は女だけれど、性自体は揺らいでいる男といったところ


か。


生物学的にいっても、性別というのは、不確定なものらしいので、


人間も、昔風に、男は男、女は女、というのは、もはや、ムリが


あるのは自明のことであり、この作品によって、セックスの対象


さえもが、対人間じゃない人もいるんだ、と明らかになったろう


(まあ、創作ではあるものの)。


ボクらはもっと自由な感覚で性を捉え、実践していく必要があるみ


たいだぜ、クレイジーさやかさんの言うとおりにさ。
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お盆休みについて

2018-08-12 03:58:12 | カフェ、ギャラリー
暑い日が続きますが、古民家ギャラリーうした・Pカフェは、8月13~15日まで



お盆休みでお休みいたします。


ご了承下さい。
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