古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ホワード・ヒューズに ー控え目な提案ー ジョー・ホールドマン

2024-08-31 02:04:12 | 小説の紹介

国部宏之・訳 「SF戦争10のスタイル」所収。 

 

講談社文庫 1974年

 

この本書の大トリはジョー・ホールドマンです。

 

ジョー・ホールドマンとは、大富豪であり、この

 

短編でも大富豪が核ジャックをして、国を脅すらしい。

 

ここまで読んできて、SFの文体というものに漸く慣れて

 

来て、この先、この本も完読出来て、SFも読んでいける

 

のでは? と思っておる次第です。戦争というテーマで

 

描いて来た本書だが、作家によって様々な視点があるもの

 

だな、と気づかされた。けっこう、勝手に書いていいのだ

 

な、と、これ、と言った正解はあり得ないのである。

 

(読了日 2024年8・8(木)21:44)

 

 

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番号礼賛 アイザック・アシモフ

2024-08-30 07:13:50 | 本の紹介

小隅黎・訳 「SF戦争10のスタイル」所収。 1973年

 

日本でもマイナンバーとして導入されて

 

いる番号制にいち早く着目し、コンピューター

 

で支配せよ、とのエッセイ。

 

これはF&SF誌に寄せられたエッセイで二十年、

 

一回も休まなかったという。この博士の名前は

 

稀有で、ほかに見られないという。

 

偽善者のいない世界、そんなものは実際はあり得

 

ない。ある意味、理想を追い求めているのだろう。

 

(読了日 2024年8・6(火)23:49)

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平和このうえもなし ウィリアム・ネイバーズ

2024-08-28 00:34:42 | 小説の紹介

黒丸尚・訳 「SF戦争10のスタイル」所収。 1974年

 

この人に関しては、よく分からないらしい。独特の

 

世界観に、唯一無二の文体。なんか耽溺してしまう

 

この短篇に、無名性というものを加味させると、

 

よりこの文学作品が楽しめるような気がする。

 

よくは分からんが、すごいことが行われているような

 

気がしてくる。すごく真面目な顔をして、エロ

 

い冗談を言うみたいな感じだと思う。

 

(読了日 2024年8・6(火)22:58)

              (鶴岡 卓哉)

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案じるより団子汁 小林聡美

2024-08-27 00:27:56 | 本の紹介

幻冬舎文庫 1996年

 

小林氏の本はけっこう好きで、この本書も

 

サブカル色が強くて、面白かったですね。

 

文章がね、シンプルなのがムリなんだけど。

 

角田女史とかムリね。けど、この人のは大丈夫、

 

もたいまさこ、群ようこ、別所哲也っておもろい

 

やつばっかやん。別所氏なんて、今や、大御所だけど、

 

けど、この頃は小林氏、呼び捨てにしてるからね。

 

別所氏はミルクティーをまず飲むらしいね。とんねるずの

 

石橋氏もロイヤルミルクティーで、石橋ティーって

 

いってたらしいね。小林氏の座右の銘は「流れる水は

 

腐らない」。いろんな人に座右の銘を聴くっていうね。

 

もたいさんの座右の銘は売られたケンカは買う、って

 

くらいだから、もたいさんって怖い人らしいね。

 

なんか底冷えする怖さが顔にも確かに表れているよ。

 

(読了日 2024年8・5(月)6:10)

              (鶴岡 卓哉)

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黄金律 デーモン・ナイト

2024-08-26 04:15:26 | 本の紹介

谷口高夫・訳 「SF戦争10のスタイル」所収。

 

非常にスケールの大きい話しで、デーモン・ナイト

 

の作品を一度読んでみたかったので、面白く読んだ。

 

でも、翻訳はいささか下手くそだね。ここまで、いろ

 

いろ読んでみて分かったのは、SFの文体が問題なんじ

 

ゃなくて、翻訳がすこぶる下手だから、こういう文体

 

になっちゃっている、って感じだね。それは、相当ヤ

 

バい問題だ。

 

内容はというと、アザ・クラというう宇宙人が引き金

 

になって、アメリカや世界が滅茶苦茶になってゆく。そ

 

して、最後はアザ・クラのお仲間が来て、みたいな、

 

という話しなのは確かだ。ディストピア小説らしいね。

 

(読了日 2024年8・4(日)12:30)

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傭兵マウザー マック・レナルズ

2024-08-25 01:09:45 | 小説の紹介

風見潤・訳 「SF戦争10のスタイル」所収。

 

1962年

 

主人公ジョー・マウザーを主人公にした長編は

 

三作あるという。

 

カーストから逃れるために、なにやら致すらしいが。

 

これまた、戦争がテーマなのは当然として、なんか

 

淡々と進んでいくという印象。

 

この本は1977年の本なので、70年代好きの

 

ぼくとしてはうれしい限りだ。この作品は60年代

 

混沌とした世界情勢の中で、マック氏は恵まれた

 

作家としてのライフを送っていたということらしい。

 

ヘミングウェイ並みにすごい人生らしい。

 

(読了日 2024年8・4(金)23:30)

               (鶴岡 卓哉)

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カーテン ジョージ・アレク、エフィンガー

2024-08-23 03:52:04 | 小説の紹介

白川星紀・訳 「SF戦争10のスタイル」所収。 1974年

 

橋を破壊する任務を負った男が辿る運命。

 

これも戦争そのものを描いていて、兵士の

 

会話が生々しく、イキイキとしている。

 

なんてことのない会話だが、とても重要で、し

 

かも、本来はそれは、当然のことながら、英語で

 

話されているわけである。

 

これは、ドイツのWWⅡの戦いに端を発しているらしい。

 

ナチスとの戦いなのだろうか。それとも、未来での戦いか。

 

(読了日 2024年8・1(木)24:00)

              (鶴岡 卓哉)

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奇襲作戦 ハリー・ハリソン

2024-08-22 04:15:23 | 小説の紹介

岡部宏之・訳 「SF戦争10のスタイル」所収。 

 

1970年

 

この小品は戦争の奇襲そのものを克明に描いた

 

もので、M‐16ライフルなどから、ヴェトナムなの

 

かな、とも思う。

 

ハリー・ハリソンは国際主義者だそうだが、

 

男ってこういう戦争って意外と好きなんだよね、

 

ぶっちゃけ。

 

男は戦争が好き、というのは、否定できない

 

感情だ。でも、やっちゃあ、いけないし、参加はし

 

たくない。文物としての戦争というものにやはり

 

ぼくはすごく惹かれる。プラトーンとかすごい

 

好きだしな。

 

(2024年8・1(木)14:08)

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暗殺者 ポール・アンダースン

2024-08-21 02:11:30 | 小説の紹介

海匂真理子・訳 「SF戦争10のスタイル」所収。

 

僕はずっと、この手の文体の小説を避けて

 

来たのだけれど、こう接してみると、なか

 

なかにして、読書というものの奥深さを知る

 

ことになった。

 

暗殺について描かれているが、ホントのことを

 

言うとよくは分からなかった。純然たるSFとある

 

ように、SFなのだが、ゾンビー商売、とか、ちょっと

 

意味が分からない。でも、楽しいので、ついつい

 

読んじゃう。SFっていいなあ、とつい思ってしまう。

 

この感覚、この本で続くのだろうか……。

 

この感覚、未知に触れているようでやめられん。

 

(読了日 2024年8・1(木)13:03)

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決闘機械 ベン・ボーヴァ

2024-08-18 12:09:05 | 小説の紹介

酒匂真理子・訳 「SF戦争10のスタイル」所収。

 

ほっぽり出した積りが気になって読みだしたら、

 

なかなか面白い。リアルとヴァーチャルが混然一体

 

となって、決闘というひとつの目的の為に、戦争を

 

起こす。決して死ぬことはないという決闘だが、

 

ラストは小惑星で石礫の投げ合いという、なんとも

 

原始的な闘いであった。戦争には「勝ち」と「敗け」

 

がある。それが宿命で、「決闘」にも勝敗があるという

 

点で共通しているようだ。惑星間の移動とか、SF的

 

ワクワクワードもあるし、なんともハラハラする物語

 

だった。

 

ベン・ボーヴァという人の物語は初めて読んだが、

 

また出会う機会はあるんだろうか?

 

(読了日 2024年8・1(木)1:17)

              (鶴岡 卓哉)

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