古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

アァルトの椅子と小さな家   堀井和子

2022-08-31 04:41:21 | 本の紹介

河出文庫   1998年

 

ここまでおしゃれで押しつけがましくなく、旅を

 

語っている本に久しぶりに出会った。

 

スイスとか、そこら辺を旅して、もちろん、パンだ。

 

おいしいパンをたくさん食べていらっしゃる。最近、

 

ぼくはパンに興味があるので、面白く読んだわけだ。

 

全粒粉のパン、気泡の入ったやつなどをたべてみたい

 

ものだ、と思っていたら、蔦屋で、石臼挽きの全粒粉

 

ブレッドなるものを売っていたので、買って食べてみた。

 

うーん、イメージとはちと違うようだが、自家製酵母

 

とか使っていておいしい。

 

ああ、この人のように自由にヨーロッパも旅できれば

 

楽しいのだろうなあ、と思う。北欧、スイス、フランス

 

の田舎町! ステキすぎるぞ。

 

 

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ちひろのことば    いわさきちひろ

2022-08-30 21:55:15 | 本の紹介

講談社文庫    昭和53年

 

この本は絶版らしいので、手に入れるのは難しい

 

かもしれない。古本屋でハハがホッと見つけて、

 

110円だったので、即購入。

 

ちひろ女史とは、遠からず縁があって、ハハが、K

 

党で働いていた時、挿絵を描いていたのだが、その

 

当時、同じK党で働いていたちひろさんの絵がハハの

 

絵と似ていたこともあって、送られてきて、その絵が

 

まだうちにあるはずだ。

 

ちひろさんの息子さんの手腕もあって、有名になった

 

ということだが、その絵は優しくて、リアルなかわいさが

 

ある。いや、リアルというのは語弊がある。真理をついて

 

いるといった方がいいか。

 

心がほっとなごむ絵だ。それはちひろさんのきびしい目が

 

あるおかげだろう。ちひろさんがどんな人か分かった気がして

 

ちょっと心が緩んだ。

 

 

 

 

 

 

 

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地球快食紀行   小泉武夫

2022-08-25 13:10:41 | 本の紹介

光文社    1999年

 

20年前のあぶらののっていた時期に書かれた小泉氏

 

のゲテモノ食い紀行本。

 

ぼくは二カ月で十キロ痩せて、あまり昔ほど食に興味

 

を失ってしまい、逆に食べないことに興味が湧いてき

 

ている。いかに食べないでいられるか、を常に考えて

 

いる。

 

だから、この本のドイツのソーセージをわしわしと食

 

ってしまう話とかを読んだら、気持ち悪くなってしま

 

った、全体的に気持ち悪かった。

 

おかげで食う気も失せ、余計、食べないで済んだので

 

助かった。

 

ただ第Ⅰ話ニンニク食いの心理には共感した。ぼくも

 

例にもれずにひどいニンニク食いなのだ。

 

ひとりで料理するときは必ずと言っていいほどニンニクを

 

入れる。生ではさすがに食べないけど、生でバリバリ食う

 

ってすげえ人もいるもんだ、と読んでいて思った。わしも

 

まだまだだ。

 

もっと食べないでいるにはどうしたらいいのか考えてみよ

 

う。たぶん、小泉氏は食べることはプロだろうけど、食べ

 

ないことに関してはぼくのほうが上だろうな、いや、ぼく

 

よりすげえヤツはいっぱいいるだろうけどさ。

 

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世界あっちこっちめぐり  絵・文 さくらももこ

2022-08-24 14:45:31 | さくらももこ

集英社    1997年

 

まあ、そうだね、ヒマでヒマで、鼻くそほじるくらいしか

 

やることが思いつかないときに、読んだらいいのかもね。

 

貴重な時間をさいて読む本ではないね。

 

100円本だったけれど、未読だったけどね。一番、印象に

 

残ったのは、ヒロシといっしょに行ったグランドキャニオン

 

とか、ラスベガスの旅だね。ラスベガスはちょっと、すごい

 

感じだね。ぼくはもちろん、行ったことはない。ヒロシは

 

夢がグランドキャニオンを見ることなんだってさ。それで、

 

連れて行くんだけどね。ヒロシ、いい味出してるね、今回も。

 

他に、オランダ、イタリア、パリ、スペイン、バリ島などに

 

行っているけど、ぼくは、ホントにハワイ嫌いなんだよね。

 

ハワイに行く人が嫌い。もちろん、まる子もハワイに行って

 

しまっているね、チーン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ターシャ・テューダーの言葉3 今がいちばんいい時よ

2022-08-23 13:21:48 | 本の紹介

リチャード・W・ブラウン・写真 今野雅子・訳

 

メディア・ファクトリー 2004年

 

文章が短いので、サクサクっと読めて、ページを

 

めくる手が止まらない。そのページをめくる音が

 

紙によるものか、とてもいい。写真もナチュラルで

 

いいし、ターシャさんの言葉も自然である。心から

 

思っていることを語っているのが好もしい。89歳で

 

計画がある、という人生をとことん楽しもうと思って

 

いらしたようだ。

 

四年後に亡くなることになるが、その日までめいいっぱい

 

生きたことが分かる。30Mくらいで読み終えてしまったが

 

充実した時間だった。勇気をもらえたし、これでいいのだ、

 

と思えたのでよかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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愛のゆくえ    リチャード・ブローティガン

2022-08-22 02:40:42 | 小説の紹介

青木日出夫・訳   早川書房   1966年

 

ぼくははじめ、中絶か、キツイな、と思った。いま、

 

アメリカで妊娠中絶が法的に禁止になる州があるという。

 

レイプ、近親相姦、などでできた子供も堕胎できない

 

という。中絶できる自由は女性にあるべきだ、というのが

 

いまのぼくの考えだ。武田百合子さんが四回も中絶した、と

 

きいたときは、酷く傷付きもしたが。でも、それはその人の

 

自由なのであって、産まれてきて不幸って子供もたくさんいる

 

わけだし。

 

この本に出てくる自分で勝手に書いた本を持ってくる図書館って

 

すごくいい。そこに数年しばられている彼は、世間と隔絶され

 

ている。そこにはなにかを見ることはできるだろう。しかし、

 

それは、いいのだ。そんなことをしてもなんにもならない、

 

結局、図書館をクビになってしまう。堕胎したことでクビに

 

なってしまう、というところが、なんとも風刺的だ。

 

ああ、けど、ぼく、タネがないから妊娠させることは物理的に

 

ムリですわ、誰にいっとんねん、チーン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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バレエ漬け    草刈民代

2022-08-21 19:37:05 | 本の紹介

幻冬舎文庫   2006年

 

バレエを踊ってきたひとりの女の半生。学生時代は

 

パジャマのズボンをスカートの下に履いて学校に行

 

ってしまうような女子だったらしい。なんとも残念

 

な美人だ。忘れ物も、ハンカチ、チリ紙はクラスで

 

一番多かったし、バレエ以外の生活はズボラに等し

 

かったらしい。

 

しかし、バレエに関しては、鋭い知見と興味をもって

 

接し、目を見張るものがある。ケガをしながら十代、

 

二十代をおくったらしい。三十で周防監督の「Sha

 

ll we ダンス?」に出演。そのこともでてくるが、

 

なんかセレブってすげえな、という感じ。レッドカーペ

 

ットを歩いた女ってそうざらにいないもんね。

 

広島にも近くに二か所バレエの練習する場所があって、

 

そこの前を通ると、練習しているので、美しいなあ、

 

と思う。あっ、おいら不審者かもしんねえ、気を付

 

けないと、手が後ろに回るかも。チーン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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コンビニ・ララバイ   池永陽

2022-08-19 03:27:07 | 小説の紹介

集英社文庫    2002年

 

処女作「走るジイサン」がよかったので、古本屋に

 

並んでいたので、速攻買ってみた。

 

ヤクザに惚れられた治子も、シナリオライター志望

 

の青年と離婚したばかりの照代も、万引きするエン

 

コ―する女子高生の加菜子もなにを求めるかというと

 

この世で救済されたい、と願っている。「救済」とい

 

うと宗教めいてくるが、ぼくの言っているのはキリスト

 

的なことではない。なんでもいいのだ、散歩でもいいし、

 

趣味でもいい、そんなことに救われたい、と思ってい

 

るのだろう。

 

ここで問題になってくるのは、執拗にでてくるセックス

 

だ。そんなにセックスは大事だろうか? 池永氏にとっ

 

ては何を置いてもセックスが大事らしいのだ。それが、

 

この小説を、なんていうか、下品というか、下世話な

 

ものにしてしまっているのではないだろうか。ま、ぼ

 

くがあまりセックスに興味がないからだろうが、あま

 

りにセックス、セックス言うのもどうかと思う。

 

最後の老人の恋のエピソードはけっこうコメディ

 

になっていて、思わず笑ってしまった。死んでも

 

いいからセックスしたいって、ふふっ、セックス

 

なんて大したことないでしょ。もっと大事なことは

 

いっぱいあるはず。そんなにしたいかね、セックス?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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恥辱    J・M・クッツェー

2022-08-18 08:56:16 | 本の紹介

鴻巣友季子・訳 早川書房   2000年

 

踏んだり蹴ったりな話だな、と思った。ひどい話だ。大学

 

教授、52歳が生徒を半ばレイプする、ってのも妙な話だ。

 

そんなインテリゲンチャが、イロキチみたいに描いている

 

こと自体がなにかを示唆しているとは思う。そして、話は

 

すすみ、娘の農園にお世話になると、そこで、隣りのペト

 

ラスに関わる男らに、強盗に入られる。これは、娘のルー

 

シーの土地を狙ったものらしいのだが、ここで、大学で

 

行った自分のしたレイプとダブってくる。因果応報という

 

やつか。ルーシーは男らにレイプされ身ごもってしまうん

 

だぜ、やれやれ。なぜ、そこまで、その土地にルーシーが

 

入れ込んでいるのかは説明がない。ヘンな話だ。そこまで、

 

土地にしがみつかなくてもいいのに。そして、元教授はどん

 

どん堕ちていく。ノーベル賞作家だというし、ブッカー賞を

 

獲っているというが、いやはや、南アが舞台の恥辱に満ちた

 

話だった。

 

                (鶴岡 卓哉)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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1Q84 村上春樹

2022-08-17 06:22:05 | 本の紹介

新潮文庫   平成24年

 

この読んでいるのは文庫版で全部で六冊ある。この

 

本らが持ち込まれたのは一年以上前で、ずっと本棚

 

に鎮座ましましていたのだが、ユーチューバーで見

 

ている人が、読んでいたので、どんなもんか、と思

 

って読み始めた。

 

いろいろ考えねばならない案件がいくつかあるように

 

思う。妻に暴力をはたらく夫を死に至らしめるのだが、

 

そのやり方は北斗の拳的ですごくかっこいい。暴力は

 

はたらいた、妻は自殺した。しかし、さすがに殺すの

 

はいささか行き過ぎだ、という見方もあるだろう。

 

まあ、死には死を、ということか。

 

青豆は見知らぬ男とやっちゃうのだが、エイズも心配

 

しないで、そんな危ない女と寝るバカな中年男は恐らく

 

いないだろう。青豆という女はモテるらしいのだが、

 

この女はヤバい女だ。フツーの男なら、敬遠するだろう。

 

アラフィフのこの女と寝た男の勇気とバカさは大したも

 

のだ。とこの小説に入れ込んでいる自分がいる。(結局、

 

後編以降は10歳の女の子がレイプされる話でムリとな

 

って、それもひどいレイプのされ方だ。読みたくなくて

 

それっきりやめてしまった。)

 

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