古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ワタシは最高にツイている    小林聡美

2021-06-30 10:12:09 | 本の紹介

幻冬舎文庫      2007

 

今までのぼくの書評の書き方は、熟読し、印象に

 

残ったことを書く、というものだったが、今回から

 

見出し付箋なるものでマーキングさせつつ、読む

 

ことにいたした。

 

それによると、フィンランド その2で焚火をする

 

ところに付箋が貼ってある。バナナを拝借してきて、

 

いろいろな焼き方(剥いて串焼き、皮のまま串焼き、

 

皮のまま火に投入)でバナナを食べた、という。焚火

 

いいなあ、と思うよォ。子供の頃、学童の庭で焚火を

 

していた時期があって、その頃は天国だったなあ、と

 

思い出した。

 

次は上野のエルミタージュ美術館のお客が、演歌系だった。

 

ダリ回顧展はシャレ者ばかりいた、ってところ。

 

次は自動洗濯機がいかに万全に贅沢に水を使っているのかが

 

分かる、っていうところ。うちの洗濯機は未だに、こだわりで

 

二層式なので、よく分かります。

 

今後も引き続き、付箋読書いたしていきたいと思います。

 

……合掌。

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本のお口よごしですが   出久根達郎

2021-06-29 10:28:21 | 出久根達郎

講談社文庫     1991

 

ぼくは言ってみれば、出久根氏と同業者である。

 

古本屋に本をいっぱい読めるという理由からな

 

ったという。

 

ぼくもなんちゃって古本屋であるから、毎日、

 

古本に囲まれて過ごしている。

 

古本屋は儲からない。うちのやり方がまずいの

 

だろうか、と思っていたが、そうでもないらしい。

 

人は来ないし、全くもってだめだめである。

 

古本にこよりのように、イチョウの葉が挟まっている

 

ことがよくあるらしい。ぼくはあったことがないが、

 

これには黄葉した葉の色と、防虫効果も狙ったもの

 

らしい、とある。

 

うんちく、に富んだ、小ネタがふんだんに盛り込まれて

 

いて、読んでいて飽きない。短いので、テンポがいい、

 

一冊、出久根氏のを読んで、出久根氏また読みたいと

 

思っていたが、やっと読めた。

 

ぼくも古本大学出身といっていいだろう。中身まで古く

 

ならないようにしたいが、古本好きに悪い人はいない、

 

と信じる。古本お引き取りします。

 

 

古本にねぎっこ焼きとまめっこぷりん。最強やな。と大阪人でもないくせに大阪弁になってまう。そこんとこがねぎっこ焼きのいいとこや。君もねぎっこ焼きを食わないかい? 夏の昼下がりに夢中で食うのが乙なのね。

 

 

 

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埠頭三角暗闇市場      椎名誠

2021-06-28 19:35:18 | 本の紹介

講談社文庫   2014年

 

ヘンテコな生物がたくさん出てきて、わくわくして

 

しまう。頭にミドリヘビを移蛇する女も出てくるし、

 

犬男やらアナコンダ男やら、わけがわからぬままに、

 

その雰囲気を楽しむ、というのがこの小説の楽しみ方

 

なのだろう。

 

魂、を移す、という考え方にもシーナ氏の生命観と

 

いうか宗教観をみることができるだろうし、その

 

世界観に世紀末的な楽しみを見出すのもアリなのだ。

 

なんでも自由に書いていいのだ、と言われているような

 

気になってくる。

 

SFなのだから、もっと自由でいいのだ。想像力がはみ出て

 

しまうくらいに自在に躍動しているから、それについて

 

いくのに忙しい。

 

ああ、なんて楽しいんだ! とSF好きにはたまらん一冊

 

である。

 

 

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あやしい探検隊  アフリカ乱入  椎名誠

2021-06-26 11:06:15 | 本の紹介

角川文庫   1991

 

ぼくの最近の娯楽と言えば、というか、子供の時から

 

だから40数年、文学ということになる。ここであえ

 

ての娯楽といったのには、椎名作品に見るワハワハ的

 

バカ的読書法によって、何も考えずに単純に文学を楽

 

しむ、ということを心情にしているからだ。

 

何によらずバカは最強だ。バカにならずして、なにもし

 

えない、文学もバカになりきらないとなしえないのだ、

 

と言ってはばからない。

 

この作品は89年にアフリカにバタバタ的ドタドタと

 

足跡を残していった人の旅の顛末を描いたシリーズ第

 

五作である。

 

89年といえば、30数年前、もう今のアフリカと状況

 

は違ってきているだろう。動物たちはどうしているのだ

 

ろう、ブジか? と思うのだが、マサイ族をムボーにも

 

撮ろうとする。ボージャクブジンぶりにおののきつつ、

 

マサイ族のアンネーを祈るおれっちだった。……合掌。

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夢うつつの図鑑   吉田直哉

2021-06-24 21:00:57 | 本の紹介

文藝春秋   1986年

 

吉田氏という人をぼくは知らなかったのだが、80年代に

 

NHKのテレビのプロデューサーをしていた方らしい。

 

言語感覚を鋭くして、美しい言葉というものをご存じである。

 

どのエッセイもおもしろく、なんとなく読んでいたら、最後

 

まで読んでしまっていた。

 

「月下美人」という花のことを書いていられたが、ぼくはこの

 

「月下美人」という花を食べたことがある。ねっとりとして

 

いて、揚げて食したのだが、美味しくはなかったように思う。

 

フツーでは聞けないような話しばかりで、驚きの連続という

 

感じ。戦争に関わる話が、ぼくはけっこう読むのが好きなん

 

だな、と自分で発見があった。

 

図鑑とは、仙台では「時間」のことをいうらしい。発音す

 

ると、ずかん、と同じようだ。

 

現実というリアルは、夢のようだ、ということらしい。

 

……合掌。

 

 

この踊り場サイコー! 大股広げて、寝たくなっちゃう。踊りたくなる、踊り場。あー、わし、このまま、ショーテンしそうやん。あんたも、焦ってもムダやで。ゆっくりいったらいいんちゃうん?

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都の子     江國香織

2021-06-23 10:28:32 | 本の紹介

集英社文庫   1998

 

非常に都会的で洗練された感覚、透明感のある文章だ。

 

江國女史は19度以下になると心の温度が上がり、冬

 

がお好きらしい。ぼくも暑がりなので、冬が好きだ。

 

冬のツーンとした寒さは、そのまま、清潔感へとつづき

 

気持ちを洗ってくれると思う。うん、冬は良いよ。早く

 

来ないかな。

 

あと、雨はすごくどきどきすると書いておられる。高校

 

の頃、ゲームヲタだったぼくは雨の日にパソコンに向かい

 

沸々と沸き上がる情熱をゲームに向けていた。その集中

 

できる日はいつも雨が降っていた。昔は雨が好きだったが

 

今は、傘なしで散歩できるので、カラッと晴れ上がった

 

日の方が好きである。いや、雨の日に鬱々とゲームに集中

 

していた日々に訣別したいという意味もあるのかもしれない。

 

けど、ステキ度で言うと、雨の日が好きだって言う方がス

 

テキだよなあ。……合掌。

 

 

都会的で洗練されたねぎっこ焼きはいかが? っていうかB級だね。暑い日にねぎっこ焼きを食べて、喝をいれる。あるお客さんは、元気がでるねえ、と言ってくださった。やめられないとまらない、ねぎっこ焼き、あっという間に食べちゃった! 280円。

 

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鈍行列車      鶴岡 卓哉

2021-06-22 10:49:45 | 詩・ポエム

僕が十年以上前にひとり旅で尾道

に鈍行で行ったときの詩をうpし

ます。


鈍行列車      





見知らぬ場所に旅に出る

鈍行列車に飛び乗り、ポケットには切符しかなくて

どこかへ行けるのは素晴らしいことだ、と

車窓からはきらきら光る海の景色が

迷うことなく突き進むだけ

目的なんてなくても、ただ動いているということが

僕には何とも言えない快感だ

列車はしきりに停まるけど

時には休憩が必要だって事

時にはホームでタバコをふかし

しばらくその駅の感じを楽しむんだ

また列車に乗り込み田舎じみた乗客を眺めながら

また違う場所に向かうんだ 



たまにはうな重でも食いたかったなあ。食えても中国だよ。でも、やっぱりカリカリはうまいよなあ。生まれて二週間後にはもうカリカリ食ってたもんなあ。思えば、カリカリ猫生だったもんなあ。我がカリカリ猫生に悔いなしだよ。

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袋小路の男     絲山秋子

2021-06-21 01:18:36 | 小説の紹介

講談社文庫    2004

 

表題作「袋小路の男」はエリック・サティの音楽の似合う

 

静謐に満ちたいい作品だった。プラトニック・ラブという

 

ものであり、男と女の静かな精神の交わりみたいなものが

 

感じられて、さすが川端康成賞を受賞しただけあるなあ、と

 

思った。

 

でも、「小田切孝の言い分」はよくなかった。平凡に堕して

 

いた。ストーリーも平凡で、文体もフツーにおもしろくなく、

 

ツンドクした。

 

なんか読みとうなかったので、本を投げだしてしまっていた

 

が、好きでもなくなってしまう人の子を妊娠とか、すごく

 

不潔な感じである。そういう詰まらぬごたごたから逃げるた

 

めに読書はあるのではないだろうか、などと思ったものの、

 

ふとまた、この本を手にして、「アーリオ、オーリオ」という

 

短篇をじっくりと読んでみた。思春期の女の子のもろく切ない

 

感じと宇宙の話しが相まって、不思議と心に響いてくる。

 

おじさんも乙女なのだよ、と心にじわじわと来た。大人の読

 

み物だな、と思って、外の雨音に耳を澄ませた。……合掌。

 

 

 

 

一服するときに、まめっこぷりんはいいよね。世界が終わるときに、山を登るときに、まめっこ。海を渡るときに、空を飛ぶときに、まめっこ。いつでも、まめっこといっしょ。

 

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ガリバーが行く      野田知佑

2021-06-19 07:22:29 | 野田知佑

新潮文庫   平成5年

 

川遊びについて描かれている。ぼくの生まれた春日部市

 

にも川が多く、近くに庄内古川という川が流れていた。

 

そこに8、9歳のころ、ハハと散歩していたのだが、ぼく

 

はそのとしまで自分でこうしたいとかのない人生を歩んで

 

きていた。まだ、8,9歳なのだから当然と言えば当然

 

なのだが、かなりの勇気を振り絞って、釣り、というもの

 

がしてみたいのだが、と言ってみた。

 

すぐに竹竿を買ってもらえて、すぐに竿は何本にも増えて、

 

釣りに毎日川に通った。

 

コイやフナ、オイカワやクチボソがいっぱい釣れて、持ち帰り

 

たらいや水槽に飼いだした。いつの間にか、極めてしまった

 

ので、釣りにも飽きて、今度は熱帯魚に凝りだして、今でも

 

グッピーを飼っている。

 

今でも釣りはしたいと思うけど、エサ問題というのが横たわ

 

っていた。そういうわけで、なんやかんやで今は釣りは致して

 

いない。

 

川は好きだ!……合掌。

 

 

釣りをするときにも、傍らにねぎっこ焼きがあれば、うれしい。うまうま、うまうま、と食べればあなたも幸せに……なれんのか? たぶんな(藁)。

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東京路上探険記   文・尾辻克彦 絵・赤瀬川原平

2021-06-18 10:19:16 | 本の紹介

1986年    新潮社

 

建築物の用をなさない部分を指す超芸術トマソンを

 

提唱した赤瀬川原平が綴る東京探険譚。

 

ぼくもひととは同じのはイヤだし、ちょっと変わっ

 

ているのかな、と病気のことも手伝って必然的に

 

思っているが、この人を巡る人々も相当に変人揃いだ。

 

壊される建物の部品を収集している人や、原平氏は、

 

タカシ、心配するな、すぐ帰れ 父という新聞のメッ

 

セージを集めたり、新聞やらハンケチやらを集めて、

 

家をいっぱいにしてしまう社長。マッチの箱を40万

 

個も集めてしまうコレクター。

 

赤瀬川氏が力を入れて研究していたのが、偶然のことだ。

 

誰と誰に会って、名前が同じだった、とか、そんなことは

 

しょっちゅうあったらしく、とても奇妙な目に会ってきた

 

ということだ。

 

まったくおもしろい感性を持った人だ。こんなおもしろい

 

人がいたなんてバブルも悪くないな、と思ってしまう。

 

……合掌。

 

 

おしゃれなスイーツ男子はやっぱり、まめっこぷりんでしょ。町歩きには欠かせないアイテムだね。さっぱりとして、爽やかでいて、満足感もある。フルーツだって、入ってるんだぞっ(お茶目なJK風に。実はおっさん(藁))。250円。まめっこ+ねぎっこ=500円。

 

 

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