古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

最後の読書   津野海太郎

2024-07-14 06:53:23 | 本の紹介
新潮社 2018年

ツノウミ・タロウではなくツノ・カイタロウ

と読むらしい。

ちゃんとした賞も獲っておられるし、晶文社

のおえらい人だという。しらんかったわ。

80になられるらしく、本が読めなくなった

いや、もう読めない、と読書に関しての老年化

に伴う障害について、つらつらと書いておられる。

でも、そんなに退屈でもなく、この人の

文体には光るものが確かにあるので、ただの

老人の繰り言とはちと訳が違う。そこには

文体というものがあるからだ。

解説で鈴木敏夫氏の文章が載っていたが、やはり

これは退屈だった。比すると、津野氏の文章は

ピンと糸が張っている感じがした。そういった意味

では、鈴木氏は津野氏の引き立て役にはぴったり

だったんじゃなかろうか。

(読了日 2024年5・30(木)17:00)
























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