古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

はだかの太陽  アイザック・アシモフ

2024-07-05 00:54:48 | 小説の紹介
早川書房  1984年 小尾芙左 ・訳

SFとミステリーの見事な結合。一般に

言ってSFとミステリーというのは相性が

悪いといわれているらしいが、この、はだ

かのそれを難なくやり遂げてしまっている。

正直、ハッとする解決にはなっていない感

があり、まあ、そうなるよな、と思って

ちょっとがっかりして読んでいると、どんでん

返しが待っている。でも、それも、大どんで

ん返しってほどじゃない。その惑星間の軋轢と

言うか、地球の持っている危機感とかがソラリア人

の持っている脆弱性と符合するということだろう

ことが、切々と説かれてゆく。見る、と、眺める

という今でいうテレワーク的な発想もおもしろ

かった。




































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