古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ロマネ・コンティ・一九三五年    開高健

2018-02-02 14:34:17 | 開高健
文春文庫 1973年~1978年



玉、砕ける、飽満の種子、貝塚をつくる、他3篇。



飽満の種子、などベトナムモノでは、そこには貧者をみる



まなざしには同じ者を見る目がある。決して、あわれまず、


対等である、そこが素晴らしいと思った。



だから、読んでいても卑屈にならず、イヤだな、とも思わ



せないのである。そこに嫌悪感は生じない。


そして、表現は詩的であり、短編集、珠玉で読んでいたが、


読み飽きるということがなく、底が深く、理解が深まって


いき、追体験できるようになっている。     


                   (鶴岡卓哉)         

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