古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

本は寝ころんで    小林信彦

2022-09-30 08:55:05 | 本の紹介

文春文庫   1994年

 

小林氏の本はおもしろいはずだ、と思っていたが、読んでみると

 

イマイチはいっていけなかったりして、戸惑っていたのだが、

 

この本はばっちりだった。二日で一気読みしてしまった。

 

小林氏というのは助平気質らしくて、若い子のヌードを集めるのが

 

ご趣味らしくて、当時の宮沢りえのサンタフェを注文した、とか。

 

渡辺美奈代がヌードになっていたとは、ビックリしてしまった。

 

黒澤明氏に関する記述も多く、高く評価していたようだ。

 

全体的に映画本に詳しい本となっている。

 

エロで言うと、斎藤綾子という人のあけっぴろげなエロ本も高く

 

評価している。ぼくは、そんなエロ女ごめんだが、第一、エロ女

 

って興醒めだ。そんな女にキョーミはないが、小林氏が、紹介

 

してくれると、いささか、おもしろく感じてしまう。

 

日本の文化に精通している人が少なくなった、と嘆かれているが、

 

今となっては、もっとひどいことになっているだろう。

 

89歳で今もご健在だという、ぼくも長生きしたい、と痛切に

 

思ったのだった。

 

        (読了日 2022年  9・13(火)19:30)

                     (鶴岡 卓哉)

 

 


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