
ファイルサーバーを選ぶ時のポイント-よりよい仕事環境をつくるために
いつもアクセスありがとうございます。匠技術研究所の谷山 亮治です。
何度かに分けて「電子ファイルの保管庫」である「ファイルサーバー」について整理します。
■ファイルサーバーの役割
ファイルサーバーの代表的な役割は以下の三つです。
1.情報の共有
2.情報の喪失からの保護
3.情報のアクセス管理
■情報の共有
企業の中の情報の共有は、業務効率を大きく改善します。ファイルサーバー導入前に「ファイル共有」環境を作ることは、よくあることです。ファイルサーバーを置かずにパソコンでファイル共有を行うと、パソコンが止まっている際にはアクセスできなくなります。最初は少人数で判っている範囲でパソコンでのファイル共有が始まり、やがてあちこちにファイル共有の場所ができ、収拾がつかなくなります。こうなると「どの電子ファイルが誰に見えるか」など、全く無関係に「誰もが見ることができるもの」がいたる所に存在します。この状態では、バックアップのシステム化などできるはずがありません。
■情報の集中と共有
混乱が始まると、一カ所に電子ファイルを置く場所が必要になります。そこで「ファイルサーバー」の登場です。でも概ね、NAS(Network Attached Storage)を置きます。多くの場合、NASは「共有の場所」として使われ、やはり「誰もが見ることができる」状態です。「ミラーディスクのNAS」等を使うことで、情報の喪失対策が進みますが、うっかりミスでファイルを消す、上書きする等の形での情報喪失には適いません。そこで「バックアップの仕組み」が必要になります。NASを複数置くことで、バックアップをとることもよく見る形です。
■情報のアクセス管理
情報が集中すると、皆が見に来ます。そうすると「情報のアクセス管理」が必要になります。情報のアクセス管理は、バックアップに比べ実際に行うには、深い知識が必要になります。
つづく。