仕事で使える「Linux Mint LMDE Cinnamon 201403 + 日本語環境」
こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
今回は、日常の仕事用デスクトップとして使っている「Linux Mint LMDE Cinnamon 201403 + 日本語環境」の使用感の紹介です。
Linux Mint LMDE Cinammon 201403に日本語環境を追加したバージョンを使い始めておおよそ一月になります。私の場合は仕事の環境として使っています。
■Linux Mintの開発について
Linux Mintプロジェクトは「使いやすいデスクトップ環境の提供」を目指しており、デスクトップ環境の開発に特化しています。海外でも人気が高く、DistoroWatch.comでの半年間のヒット数のカウンターで、一位になっています。使いやすいLinuxデスクトップとして人気のUbuntuを源流としており、もともと、Ubuntuのリリースと並行しながらリリースされています。そのため、Ubutnuで使うことのできるソフトウエアはLinux Mintでも使うことができます。
◇DistoroWatch.comの公開アクセスカウンター(2014年5月7日(JST))
Linux Mintでは国際版に追加する形で「日本語環境」パッケージを日本の開発チームが提供しています。LMDE用の日本語環境もUbuntuベースのMintと同様に提供があり、インスール手順も同様です。LMDE版の日本語環境は厳密にはLinux Mintとは日本語フォントのセッティングが違っているように見えます。利用者の視点ではその他に違いは感じません。
LMDEはLinux Mint Debian Edtionの略で、Debianの上のGUI部分をLinux Mintプロジェクトが提供しています。
Linux Mint LMDE + 日本語環境の「日本語環境」はLinux Mintの日本語化に貢献している
LinuxMint-Jp.net
の成果物です。
どちらもコミュニティーベースの開発プロジェクトです。
■使った感想
この配布仕様(ディストリビューション)の前はLinux Mint MATE Petraでした。これはこれで、安定しているものの日々の更新を続けていくうちに、一部の更新が未了になる現象が発生したので「丁度再インストールを考えていた」ところに、LMDEの最新版がリリースされたので「お試しに」使ってみたところです。
これまで、ひと月ほど使ってきましたが、インストールを含めて使いやすいリリースでした。私の場合は、ほんのちょっと古いハードウエアにRAMを沢山搭載し、OS起動ディスクはSSDを使っているので、ハード的に動作が遅いことは全くありません。LMDEはデュアルディスプレイも自動的に検出し、さらにグラフィクス・カードベンダーであるnVIDIA配布のディスプレイドライバーの導入後も、極めて安定に動作しています。
過去経験したことが無い程、素直に使っており、Windowsの画面はリモートデスクトップで呼び出し、メールの確認に使って程度です。仕事柄インターネットでの調べ物が多いので、多くの仕事をLinux上の広大な日本語デスクトップで行うことにより、作業効率も良くなっています。
あと欲しいものはATOKぐらいです。追ってインストールしてみます。