道しるべの向こう

ありふれた人生 
もう何も考えまい 
君が欲しかったものも 
僕が欲しかったものも 
生きていくことの愚かささえも…

7/14早起きのゆるジョグ8㎞(無常でしか…)

2024-07-14 16:36:00 | 日記

昨日確認したお天気アプリによると
午前9時頃から雨模様になりそうだったので
今日は少し早起きすることに…

いくら暑いこの時期のシャワーランが
気持ちいいからといって
わざわざ雨の中をスタートするのもなぁ

シューズがグショ濡れになるのがわかってて
あえて走り出すなんてチョットなぁ

お金持ちで
何足もシューズを持ってるのなら別だけど
素人ランナーのプージジイが持ってるのは
練習用と大会用の2足だけだから…

簡単に濡らすわけにはいかないんだよなぁ

だから早起きして雨が降り出す前に
ひとっ走りすることに…

この子をお供にして…



実際に走り出してみないとわからない
ポンコツジジイの老体の状況
調子が良いのか悪いのか…

だけど今日は走り出す前から
何となく重くて鈍いように感じてて…

家の前の緩い下り坂を下りていけば
予想どおりに脚が進まない

朝早くて涼しいから
久しぶりに10キロでもと思ったが
この調子じゃ老体の負担が増すばかりで
何のメリットもないと…

いつもの7〜8キロにとどめておくことにして
ギコチナく脚を進めていく

この調子じゃ7〜8キロでも
先は長そうだなぁと思いつつ走ってると…

1キロ半すぎのあたりで
とある変な駐車場からユルユルと出て来た車
どこかのオバちゃんの運転する…

早く歩道を超えて行けよ〜と思ってると
不意に歩道を塞ぐように停車し
運転席の窓がスルスルと開いて
オハヨウ〜!という声

アレッ?どこかで見かけたような顔?
そう思って近づきながらジッと見ると
誰だかわかった!

去年11月のTMマラソンのゴール後や
ファイナルハーフマラソンでも遭遇した
アラフィフのオバちゃんランナーだと…

おお!オハヨウ!
何だよ〜変なとこから出て来たじゃないか

昨日あそこのお店で飲み会だったのよ〜
だから車を置いて帰って
いま取りに来たのよ〜

そう言われて彼女の顔をよく見ると
まだ酔いが覚めやらない表情にも見え…

大丈夫かよ〜?
気をつけて運転してけよ〜

そう彼女に注意したものの
彼女の車を見送りながら走る僕の脚こそ
二日酔いに勝るとも劣らない千鳥足の如し…

やがてまだ開店してない
いつものちっちゃな美容室を過ぎた
2キロ半ほどの地点…

次に遭遇したのは
還暦を過ぎ前期高齢者になる手前の女子マネ
いつものフォームで久しぶりに走って来た

スリムというかスレンダーなスタイルは
見た目とても還暦過ぎには思えないが…

よう!
いつになく朝早いじゃん!

だってもうほら雨降ってくるよ〜!

彼女の言うとおりで
だからこそ僕も朝早くから走ってると…



新盆の日曜日
朝早くから二日酔い気味のオバちゃんや
還暦過ぎたババアランナーと出会った朝

結局は
スッキリしない中途半端な8キロジョグに
終わってしまったけど…

それも
まだ走れるだけの体力が残ってればこそで
走れなくなっちまえば
彼女たちと遭遇することもなく…

お盆だけに
いま僕がここにあるのはオヤジやバァさん
ご先祖様たちのおかげだとあらためて感謝

チャラ息子や初孫くんに
この気持ちがわかるだろうか?

まぁわかんなくても構わないか?






8キロ走り終えて冷水シャワーから上がると
外はすでに予報どおりの雨模様

シューズがグショ濡れにならなくて
本当に良かったと胸を撫で下ろし
扇風機の風に当たりながら窓の外を眺めた

そして洗濯機が回り終えると
いつものコインランドリーへ…

雨の日曜日のコインランドリーはいっぱいで
洗濯カゴを左手に持ちながら
空いてる乾燥機を探してると…

いつも掃除をしてる
コインランドリーのオバちゃん
茶髪ロングヘアーの少しケバ目で
若い頃は可愛かった面影のある
クリクリ目のオバちゃんが声をかけてきた

あそこ!
もう終わってるから空けましょうか?

いつも僕が利用してる端っこの乾燥機を
指差しながら…

イヤ…
コッチの高いところ空いてるんじゃない?

届きます?大丈夫?

大丈夫っす!

そんな彼女との会話
何年もこのコインランドリーに通いながら
今日初めて彼女と声を交わした気がする

チョット見はケバそうで
どちらかといえば僕好み?
アラフィフくらいの…

いつも僕が端っこの機械を使ってるのを
シッカリ覚えられてたのが気恥ずかしい
それだけ見られてるってこと?

もっと話をしたい気持ちもあったけど
たとえ彼女と仲良くなれたところで
何かが起きるわけもなく…

イヤひょっとするとそうでもないかも…

というのは
いつも彼女の仕草
僕を気にかけてるような
或いはあえてアッチを向くような…

僕にはそう見えて…

そりゃそうかもしれない
いい歳をしたジジイなのに
茶髪ロン毛で今日も真っ赤なショートパンツ
そして2シーターのオープンカーの助手席に
生活感がフルに漂う洗濯カゴを乗せ…

コインランドリーにやってくる客で
そんなジジイは滅多にいないはず…

場違いだということ
僕自身も十分にわかってるさ
でも他のコインランドリーへ行ったって
おんなじこと…

場違いは場違いでしかなく…


そんなことを考えながら
やがてそのうち僕もこのコインランドリーに
通えなくなり…

若い頃は可愛かった面影のある
クリクリ目の彼女も本物のババアに
なってしまう日が来ると…


人生は無常か…

無常でしかないな…

アラフィフのオバちゃんランナーも
還暦を過ぎた女子マネも
可愛かった面影のクリクリ目のオバちゃんも
いつかはいなくなってしまうんだから…

もちろん
ポンコツランナーの老いぼれジジイも…

長いように思えた人生
どこかですれ違ったりしても
そんなことなどなかったように
年月は淡々と流れていく

無常以外の何ものでもなく…

無常でしか…