道しるべの向こう

ありふれた人生 
もう何も考えまい 
君が欲しかったものも 
僕が欲しかったものも 
生きていくことの愚かささえも…

7/17雨降りの休足日に想うのは(徒然なるままに…)

2024-07-17 18:10:00 | 日記

朝食を食べてるときに降り出した今日の雨
やむなく休足日に…

開けた窓の外
傘をさして登校する何人かの子どもたち
大声を上げながら楽しそうに…

子どもたちにとって
雨降りもまた楽しいことなのかもしれない

僕も小さい頃はそうだったのだろうか?
子どもの頃の雨降りのことなど
ほとんど思い出せない

大きくなってからは
イヤでしかない雨降り
何をするにしても…

情緒を感じないでもないけど…

雨の中
どこへも出かけたくない

なので

シットリと物思いに耽るのも
それはそれでまた…

この子を聴きながら…










雨の日に
たまに思い出すことが幾つか…


高校を卒業してミハルさんと別れたあと
少し背の高い肉感的なM子と付き合ってた頃

雨の中の街中デート
相合傘で話しながら交差点を渡ってるときに
向い側にいた誰かがカメラを構えて
僕たち二人を撮っているのを見つけた

僕たちを撮っていたのか
それとも
単に雨降りの街の様子を撮っていたのか
わからないけれど…

確かにレンズはコッチに向けられてて…

ファインダーの中には
1本の傘の中で楽しそうに歩く
若くて長髪の背の高いカップルの姿

もしいま目にすることが出来れば…

そのM子とも
結局は1年ほどで別れてしまうことになって…

元気に暮らしてるだろうか?
別れたあとの消息は全く知らずやがて50年
いまはすっかりバァさんになってるだろう

自称イケメンだった若者も50年も経てば
紛うことなき正真正銘のジイさんに…

そんな遠い雨降りの想い出をふと…






東京での学生時代
雨の日にどこの駅だったか忘れちまったけど
友人と電車から降りて傘をさしながら
どこかに向かって駅前を歩いてたとき…

対面から
傘をさして歩いてきた背の低い中年男
すれ違いざまに
手を伸ばして僕の股間に触れてきた

一瞬
何が起きたかわからなかったけど
我に返って…

何するんだよ!バカヤロ〜!

そう叫ぶと前を歩いてた友人が
僕の大声に驚いてどうした?と振り向いた

背の低い中年男は何の反応を示すこともなく
そのまま歩いて去っていったので
追いかけることもしなかったが…

その一瞬の出来事が
いまでも理解できないでいる

僕を男だとわかってて触ってきたのか?
或いは背の高い女だと思ってたのか?
それとも男か女か確かめるための仕業か?

当時は痩せてて髪も長く一見女子みたいな…
バスの中でお尻を触られたこともあって…

いずれにしても…

とにかく
東京という街は恐ろしいところだと
いろんな人がいると感じたことだけは…

雨降りというよりも
東京の怖さを初めて感じた想い出か?






最近の想い出は
何といっても去年6月のウルトラ71キロ

それまで100キロにチャレンジしてたが
難コースに挫けて完走も出来ず
ショートの71キロに初めて挑むことに…

ハッキリした約束も交わさなかったけれど
完走することが出来れば
アラ古希某カオルさんとの老いらくデート
必ず実現できると確信して…

我が家を出発した真夜中は
まだ雨が当たっていなかったものの
現地に到着した頃から小雨が降り出し
スタート時からずっと雨続きの一日

雨の中をカッパも着ず
リュックにカバーも掛けず
ひたすら濡れながら走り続けた

どうしても完走して
アラ古希某カオルさんとの老いらくデート
絶対に実現するんだという一途の想いで…

走りながら
雨に霞む遠くの山の頂きに
アスファルトの坂道を
勢いよく流れてくる雨水の中に
彼女の顔を浮かべながら…

30キロを過ぎたあたりから吐き気がヒドく
水もマトモに飲めない状況になっていたが…

デート実現という自分でかけた魔法の呪文と
雨の中に浮かび出る彼女の微笑みに
巧みに操られていたのか…

何とか制限時間ギリギリにゴール…

帽子はもちろん
シャツもシューズもリュックの中身も
全てグショ濡れになりながらも
雨の中をずっと走り続けることが出来たこと
それもこれもみんな彼女のおかげだと…

ゴールの瞬間
やったよ!完走できたよ!と
心の中で彼女に完走できたことの報告と
感謝の想いを告げながら
思わず泣きそうになっていた

もともと
そこまで嫌いじゃなかったけど
あの日を境に雨の日のランが
全く苦にならなくなったというよりも
好きになったのは間違いなく…

そして
アラ古希某カオルさんとの老いらくデートも
2度ばかり実現することができて…

そんな
雨降りにまつわる想い出を…

徒然なるままに…