道しるべの向こう

ありふれた人生 
もう何も考えまい 
君が欲しかったものも 
僕が欲しかったものも 
生きていくことの愚かささえも…

7/18熱中症アラート1号のゆるジョグ7㎞(そういうことに…)

2024-07-18 18:21:00 | 日記

今朝の明け方過ぎに
当県の熱中症警戒アラート第1号が発表された

いまさらの第1号だったとは…
すでにもっと暑い日があったような…

なので
いつもより早い時間に走ろうと
そこそこ早く起き出したのだが…

とある事情があって
結局はいつもとそんなに変わらない時間に
スタートすることに…

今日はこの子をお供にして…



外に出ると
これまでとは違う陽射しの強さ
ただ幾分はカラッとしてて…

いわゆる真夏の暑さ?
梅雨明けはまだらしいけど…

走り出してみると暑いのは暑いのだが
影の長さが少しずつ長くなってきたような…

それもそうか?
夏至を過ぎて1ヶ月近く…

増してくる暑さとは別に
日影は段々と伸びてくるってことだな…

走り出してみて
昨日は雨で休足日だったせいか
思いのほか身体が軽く感じられ
暑い陽射しの中でも軽快なスタート

2キロ付近で
お店への出勤途中だろうか?
ちっちゃな美容室のキュートな美容師さんの
車とすれ違ったとき…

彼女が僕に
軽く会釈してくれたような…

そんな些細なことが嬉しくて
前半はそこそこ好調な脚の動き

それでも4キロ過ぎから
汗だくで段々と暑さに負けそうな様相



今日のような暑さなら
やっぱり7キロが限界だと…

これから当分同じ状況が続くんだろうなぁ
エアコンを効かせて
涼しげに車を運転している人たちが
羨ましく見えて…







早起きしたのに
いつもとそんなに変わらない
スタート時間となった理由は…

実はカミさんが2日前から
僕の部屋の散らかっぷりに堪えかねて
大掃除を始めてて…

確かにそんな一面があったのは
僕本人も認めるけど…

この際とばかりに
クローゼットや箪笥の中の衣類はもちろん
ありとあらゆるものをガチで断捨離作業

当然のことだけど
所有者である僕の意見など聞かずに…

僕がいろいろ口出ししても
たぶんカミさんは聞く耳持たずで
自分の判断で大半のものをゴミ袋へ…

すでにそのゴミ袋の数は
10個を超えるくらいまでに上り…

僕が要るものも要らないものも
カミさんの物差しで全て判断して…

となると
ほとんどが要らない物になるわけで…

まぁ実際のところ
そうでもしないと僕の性格じゃ
なかなか物を捨てられないこともあって…

ただ本当に僕が必要なものもゴミ袋に…

実際に毎日のジョグで使ってる
キャップやサポーターパンツが
シッカリとゴミ袋の中に…

それ以外のTシャツや靴下なんかも
別々のカゴに入れられて仕舞われてて…

それを全部探し出すまでに
約30分もの時間を費やすことになった始末

加えてベッドの脇にあった
ガラスのサイドテーブルも
汚くて捨てるからと言われ容赦なく
割られてしまって…

バァさんの遺品の一つなのに…
半ば大声を出した怒ってみたものの
時すでに遅し…

泣くに泣けないとはまさにこのことか?

テレビやエアコンや電灯のリモコンに
ハサミやテープ類の小物などいろいろ
これからいったいどこに置けばいいんだ?

カミさんにとっては全て不要でも
僕にとっては全て生活必需品だったのに…

でもまぁいいか?
もう何年かで死んじゃうんだから…

死んじまえば
天国であろうと地獄であろうと
向こうへは何も持っていけないんだから…

早めの終活だと思えば…

そういうことに…


7/17雨降りの休足日に想うのは(徒然なるままに…)

2024-07-17 18:10:00 | 日記

朝食を食べてるときに降り出した今日の雨
やむなく休足日に…

開けた窓の外
傘をさして登校する何人かの子どもたち
大声を上げながら楽しそうに…

子どもたちにとって
雨降りもまた楽しいことなのかもしれない

僕も小さい頃はそうだったのだろうか?
子どもの頃の雨降りのことなど
ほとんど思い出せない

大きくなってからは
イヤでしかない雨降り
何をするにしても…

情緒を感じないでもないけど…

雨の中
どこへも出かけたくない

なので

シットリと物思いに耽るのも
それはそれでまた…

この子を聴きながら…










雨の日に
たまに思い出すことが幾つか…


高校を卒業してミハルさんと別れたあと
少し背の高い肉感的なM子と付き合ってた頃

雨の中の街中デート
相合傘で話しながら交差点を渡ってるときに
向い側にいた誰かがカメラを構えて
僕たち二人を撮っているのを見つけた

僕たちを撮っていたのか
それとも
単に雨降りの街の様子を撮っていたのか
わからないけれど…

確かにレンズはコッチに向けられてて…

ファインダーの中には
1本の傘の中で楽しそうに歩く
若くて長髪の背の高いカップルの姿

もしいま目にすることが出来れば…

そのM子とも
結局は1年ほどで別れてしまうことになって…

元気に暮らしてるだろうか?
別れたあとの消息は全く知らずやがて50年
いまはすっかりバァさんになってるだろう

自称イケメンだった若者も50年も経てば
紛うことなき正真正銘のジイさんに…

そんな遠い雨降りの想い出をふと…






東京での学生時代
雨の日にどこの駅だったか忘れちまったけど
友人と電車から降りて傘をさしながら
どこかに向かって駅前を歩いてたとき…

対面から
傘をさして歩いてきた背の低い中年男
すれ違いざまに
手を伸ばして僕の股間に触れてきた

一瞬
何が起きたかわからなかったけど
我に返って…

何するんだよ!バカヤロ〜!

そう叫ぶと前を歩いてた友人が
僕の大声に驚いてどうした?と振り向いた

背の低い中年男は何の反応を示すこともなく
そのまま歩いて去っていったので
追いかけることもしなかったが…

その一瞬の出来事が
いまでも理解できないでいる

僕を男だとわかってて触ってきたのか?
或いは背の高い女だと思ってたのか?
それとも男か女か確かめるための仕業か?

当時は痩せてて髪も長く一見女子みたいな…
バスの中でお尻を触られたこともあって…

いずれにしても…

とにかく
東京という街は恐ろしいところだと
いろんな人がいると感じたことだけは…

雨降りというよりも
東京の怖さを初めて感じた想い出か?






最近の想い出は
何といっても去年6月のウルトラ71キロ

それまで100キロにチャレンジしてたが
難コースに挫けて完走も出来ず
ショートの71キロに初めて挑むことに…

ハッキリした約束も交わさなかったけれど
完走することが出来れば
アラ古希某カオルさんとの老いらくデート
必ず実現できると確信して…

我が家を出発した真夜中は
まだ雨が当たっていなかったものの
現地に到着した頃から小雨が降り出し
スタート時からずっと雨続きの一日

雨の中をカッパも着ず
リュックにカバーも掛けず
ひたすら濡れながら走り続けた

どうしても完走して
アラ古希某カオルさんとの老いらくデート
絶対に実現するんだという一途の想いで…

走りながら
雨に霞む遠くの山の頂きに
アスファルトの坂道を
勢いよく流れてくる雨水の中に
彼女の顔を浮かべながら…

30キロを過ぎたあたりから吐き気がヒドく
水もマトモに飲めない状況になっていたが…

デート実現という自分でかけた魔法の呪文と
雨の中に浮かび出る彼女の微笑みに
巧みに操られていたのか…

何とか制限時間ギリギリにゴール…

帽子はもちろん
シャツもシューズもリュックの中身も
全てグショ濡れになりながらも
雨の中をずっと走り続けることが出来たこと
それもこれもみんな彼女のおかげだと…

ゴールの瞬間
やったよ!完走できたよ!と
心の中で彼女に完走できたことの報告と
感謝の想いを告げながら
思わず泣きそうになっていた

もともと
そこまで嫌いじゃなかったけど
あの日を境に雨の日のランが
全く苦にならなくなったというよりも
好きになったのは間違いなく…

そして
アラ古希某カオルさんとの老いらくデートも
2度ばかり実現することができて…

そんな
雨降りにまつわる想い出を…

徒然なるままに…


7/16滝汗のゆるジョグ7㎞(そういうことに…)

2024-07-16 19:27:00 | 日記

夜中に雨が降ったのだろうか?
朝陽に照らされた前庭が
湿ってるような感じに見えるのは…

涼しかった早朝は
あっという間に過ぎてしまった

梅雨明けはまだかなぁ
もう少し先か?
暑さと湿度でムンムンしてるから…

でも梅雨明けすると
本格的な暑さになるんだろうなぁ
息苦しくなるほどの…

今日は暑いと言ってもまだ序の口か?
ならば走っておかないとなぁ

この子をお供にして…



すでにストレッチの段階から汗だく気味
なのでもっと身体が動くかと思ったが…

全然そうでもなく
前日と変わり映えのしないギコチナさ

陽が出てるから
気温も昨日より高く
必死になって日影を選びながら…

そしていつもより多めに流れ出る滝汗を
四苦八苦しながら
ハンカチタオルで拭きつつ前傾姿勢で…

4キロ手前でいつもの
お尻の垂れ具合がビミョ〜にイカしてる
日傘をさした若いお母さんの後ろ姿

彼女の後ろ姿を見て少しは元気が出たものの
反対側の歩道を歩いてたから
お尻まで目が届くことは叶わず
ちょっとガッカリ…

まぁあまりの暑さで集中力もなく
いつものエロジジイぶりを発揮出来ずに
見逃し三振って感じか?

とにかく暑くて
彼女の後ろ姿を愉しむ余裕すらない状態

一刻も早く7キロを走り終えたかった



終わってみれば
思ってたほどヒドくもないタイム・ペース

何が良かったのか?
早く走り終えたかった…それだけか?
それしかないな…

すぐに冷水シャワーを浴びて命拾い
冷水シャワーがあればこその
毎日のジョギング三昧

冬の寒さが恋しく思えるのは
ワガママすぎるだろうか?







久しぶりに抱き合う子に連絡を…
誕生日のお祝いLINE

どうやら体調が良くないようで
体調というか…
膝と腰を痛めたらしい

半月板損傷と椎間板ヘルニアで
そのうち手術になるらしいと…

まだアラフォー30代なのに
すでにババアになっちまったのかも…

まぁオレも坐骨神経痛がヒドくて
ヒトのことは言えないが…

というより
すでに立派なジジイだから
もうどうでもいいか?

そういえばこの間も書いたけど
下っ腹が痛かった尿路結石の兆し
最近は本当に気配がなくなって…

どうしたんだろう?
もう出ちゃったのか?
出たような感じはなかったけど…

出るときに必ず尿道を通るから
小さくても自覚症状があって…

それでも
下っ腹が痛くないということは
本当に出てしまったか
或いはどこか途中で止まったままか…

でも毎日出るオシッコだから
ずっと尿管で止まったままなんて
あり得るハズないからなぁ

本当は
泌尿器科で診て貰うに越したことはないけど
もし手術だと言われようもんなら…

いまはさすがに開腹手術じゃないにしろ
どんな手術であろうと
この歳になって手術はカンベンしてほしい

というより
病院へ行くこと自体がすでにダルい
メンドい

本当に我慢出来ない痛さなら
そんなこと言ってられないけど…

まぁ
もう少し様子を見るしかないか?

そういうことにしとこう
そういうことに…


7/15海の日のゆるジョグ7㎞(難しいもんだよなぁ…)

2024-07-15 17:34:00 | 日記

今日の月曜日は海の日で祝日
今年はちょうど新盆の時期でもあって…

祝日というお休み
現役時代はかなり嬉しかったものだが
プータローになって365日が休日になると
祝日や土日のありがたさは全く無くて…

むしろ
道路やお店などいろいろ混み合ってるから
外へ出掛かけることはなるべく避けて…

といっても
どっちみち出かけることは殆どないのだが…

それより
初孫くんの面倒を見なくてもいいことが
ラクチンでもあるけど
チョット寂しくて複雑な気持ち?

そんなことを思いながら
雨上がりの朝のルーティン

お陽さまは暫くは出ないだろうからと
ノンビリとジョグの準備

晴れてる日は少しでも早く
気温の低いうちにスタートしたいけれど
曇りならばそう急ぐこともないと…

今日はこの子をお供にして…



雨上がりで涼しめの中を走ってると
時折モワッとした生温かい空気が
アスファルトから立ち上ってきて…

ひょっとして
すぐに気温が上がるかもと思いながら
ステップを踏んでいく

たまに目にする
どこかの家の玄関先に掲げられた国旗

そういえば
オヤジが生きてた頃は
我が家も国旗を揚げてたはず…

オヤジが亡くなってから
もう何十年も揚げることなんて
なくなっちまったけど…

愛国心が全くないわけじゃない

言い訳にならないかもしれないけど
すでに我が家には国旗などなくて…

おそらく
バァさんが寝起きしていた離れと
棟続きの物置のどこかにあったのだろうが…

その離れと物置を解体撤去したとき
同時に処分した家財の中にあったのだろう

あらためて国旗を購入することは
もう考えてなくて…

祝日に国旗を掲げるほど
マジメに生きてるわけじゃないから…


そんなことを考えながら
流れる汗を拭きつつ7キロ終了



走り終える頃には
すでにかなり蒸し蒸しとしていたので
8キロまで伸ばすこともなく…

まぁ7キロで充分さ
今月に入ってまだ休足日は取ってないけど
こんな感じで走り続けられれば…








お昼前に
いつも行ってるホームセンターまで
庭作業用の手袋や細々としたものを調達に…

休みの日は避けたいと思ってたのに…

愛車を駐車場に停めて
正面入口から入ったとき
通路の真ん中で何か相談していた
老夫婦らしきカップル

ダンナの方と目があって…

アレ?どこかで見たことがあるような…

彼も僕の方をジッと見ながら
奥さんと喋っててその声に聞き覚えが…

ア!○○さんですか?
久しぶりです〜

おお〜久しぶりだね〜

たぶん僕が誰だかわからないだろうから
名乗ろうと思ってたら
どうやらすぐにわかったらしく…

何だ?その若々しい派手な格好は?

僕のチャラいイデタチに驚いた彼は
現役時代に何度も仕事で一緒になった人で
僕よりは7〜8歳年上の先輩

少しは立ち話でもしたかったけれど
奥さんと一緒だったので
軽く会釈してその場を離れた

それにしても
一目見て僕だとわかるなんて驚き!

現役時代の僕しか知らないはず
何年も会ってない上に今の僕の変わりよう
誰だかピンと来ないで首を傾げるのが
普通のパターンなのに…

どうしてすぐにわかったんだろう?

ベージュのキャップを目深に被った
茶髪ロン毛で白いクチ髭とアゴ髭に
赤いショートパンツと白いTシャツ姿は
どう見てもチャラくて痛々しいジジイ

僕だと知ってる人しか
わからないはずなのに…

チャラいイデタチだけど
そこに僕の本質部分があらわれてる?
のかも…

だとしたら…

どんなにウワベを変えたところで
気づく人にはバレバレだということか?

まぁ僕だと気づかれないことを目的に
こんなイデタチにしてるわけじゃなく
やりたいことをやってるだけだから…

そうは言ってもなぁ
僕のことを気づかないと思って
知らんぷりしてたら
何だコイツと思われたりするんだろうなぁ

特にお世話になった人や
ご迷惑をかけた人たちに
そう思われたりするとなぁ

かといって
相手が気づいてないのに
わざわざ名乗って挨拶するのも何だかなぁ

プータローになっちまったいま
難しいもんだよなぁ…

ホントに…


7/14早起きのゆるジョグ8㎞(無常でしか…)

2024-07-14 16:36:00 | 日記

昨日確認したお天気アプリによると
午前9時頃から雨模様になりそうだったので
今日は少し早起きすることに…

いくら暑いこの時期のシャワーランが
気持ちいいからといって
わざわざ雨の中をスタートするのもなぁ

シューズがグショ濡れになるのがわかってて
あえて走り出すなんてチョットなぁ

お金持ちで
何足もシューズを持ってるのなら別だけど
素人ランナーのプージジイが持ってるのは
練習用と大会用の2足だけだから…

簡単に濡らすわけにはいかないんだよなぁ

だから早起きして雨が降り出す前に
ひとっ走りすることに…

この子をお供にして…



実際に走り出してみないとわからない
ポンコツジジイの老体の状況
調子が良いのか悪いのか…

だけど今日は走り出す前から
何となく重くて鈍いように感じてて…

家の前の緩い下り坂を下りていけば
予想どおりに脚が進まない

朝早くて涼しいから
久しぶりに10キロでもと思ったが
この調子じゃ老体の負担が増すばかりで
何のメリットもないと…

いつもの7〜8キロにとどめておくことにして
ギコチナく脚を進めていく

この調子じゃ7〜8キロでも
先は長そうだなぁと思いつつ走ってると…

1キロ半すぎのあたりで
とある変な駐車場からユルユルと出て来た車
どこかのオバちゃんの運転する…

早く歩道を超えて行けよ〜と思ってると
不意に歩道を塞ぐように停車し
運転席の窓がスルスルと開いて
オハヨウ〜!という声

アレッ?どこかで見かけたような顔?
そう思って近づきながらジッと見ると
誰だかわかった!

去年11月のTMマラソンのゴール後や
ファイナルハーフマラソンでも遭遇した
アラフィフのオバちゃんランナーだと…

おお!オハヨウ!
何だよ〜変なとこから出て来たじゃないか

昨日あそこのお店で飲み会だったのよ〜
だから車を置いて帰って
いま取りに来たのよ〜

そう言われて彼女の顔をよく見ると
まだ酔いが覚めやらない表情にも見え…

大丈夫かよ〜?
気をつけて運転してけよ〜

そう彼女に注意したものの
彼女の車を見送りながら走る僕の脚こそ
二日酔いに勝るとも劣らない千鳥足の如し…

やがてまだ開店してない
いつものちっちゃな美容室を過ぎた
2キロ半ほどの地点…

次に遭遇したのは
還暦を過ぎ前期高齢者になる手前の女子マネ
いつものフォームで久しぶりに走って来た

スリムというかスレンダーなスタイルは
見た目とても還暦過ぎには思えないが…

よう!
いつになく朝早いじゃん!

だってもうほら雨降ってくるよ〜!

彼女の言うとおりで
だからこそ僕も朝早くから走ってると…



新盆の日曜日
朝早くから二日酔い気味のオバちゃんや
還暦過ぎたババアランナーと出会った朝

結局は
スッキリしない中途半端な8キロジョグに
終わってしまったけど…

それも
まだ走れるだけの体力が残ってればこそで
走れなくなっちまえば
彼女たちと遭遇することもなく…

お盆だけに
いま僕がここにあるのはオヤジやバァさん
ご先祖様たちのおかげだとあらためて感謝

チャラ息子や初孫くんに
この気持ちがわかるだろうか?

まぁわかんなくても構わないか?






8キロ走り終えて冷水シャワーから上がると
外はすでに予報どおりの雨模様

シューズがグショ濡れにならなくて
本当に良かったと胸を撫で下ろし
扇風機の風に当たりながら窓の外を眺めた

そして洗濯機が回り終えると
いつものコインランドリーへ…

雨の日曜日のコインランドリーはいっぱいで
洗濯カゴを左手に持ちながら
空いてる乾燥機を探してると…

いつも掃除をしてる
コインランドリーのオバちゃん
茶髪ロングヘアーの少しケバ目で
若い頃は可愛かった面影のある
クリクリ目のオバちゃんが声をかけてきた

あそこ!
もう終わってるから空けましょうか?

いつも僕が利用してる端っこの乾燥機を
指差しながら…

イヤ…
コッチの高いところ空いてるんじゃない?

届きます?大丈夫?

大丈夫っす!

そんな彼女との会話
何年もこのコインランドリーに通いながら
今日初めて彼女と声を交わした気がする

チョット見はケバそうで
どちらかといえば僕好み?
アラフィフくらいの…

いつも僕が端っこの機械を使ってるのを
シッカリ覚えられてたのが気恥ずかしい
それだけ見られてるってこと?

もっと話をしたい気持ちもあったけど
たとえ彼女と仲良くなれたところで
何かが起きるわけもなく…

イヤひょっとするとそうでもないかも…

というのは
いつも彼女の仕草
僕を気にかけてるような
或いはあえてアッチを向くような…

僕にはそう見えて…

そりゃそうかもしれない
いい歳をしたジジイなのに
茶髪ロン毛で今日も真っ赤なショートパンツ
そして2シーターのオープンカーの助手席に
生活感がフルに漂う洗濯カゴを乗せ…

コインランドリーにやってくる客で
そんなジジイは滅多にいないはず…

場違いだということ
僕自身も十分にわかってるさ
でも他のコインランドリーへ行ったって
おんなじこと…

場違いは場違いでしかなく…


そんなことを考えながら
やがてそのうち僕もこのコインランドリーに
通えなくなり…

若い頃は可愛かった面影のある
クリクリ目の彼女も本物のババアに
なってしまう日が来ると…


人生は無常か…

無常でしかないな…

アラフィフのオバちゃんランナーも
還暦を過ぎた女子マネも
可愛かった面影のクリクリ目のオバちゃんも
いつかはいなくなってしまうんだから…

もちろん
ポンコツランナーの老いぼれジジイも…

長いように思えた人生
どこかですれ違ったりしても
そんなことなどなかったように
年月は淡々と流れていく

無常以外の何ものでもなく…

無常でしか…